「お盆をすぎたら海に入っちゃダメ」 冗談ではない、その理由とは?
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お盆がすぎたら、海に入ってはいけない。
お盆の間は、海に近づかない。
そんな話を聞いたことがある人は、どれくらいいるのでしょうか。
その理由として「お盆には地獄の釜が開くから」「あの世に連れて行かれてしまうから」などが有名ですよね。
しかし、海に入っていけない理由には、ちゃんとした根拠があるのです。
意外と知られていない『土用波』の存在
まず1つ目は、うねりを伴った高い波、『土用波(どようなみ)』の存在です。
夏は台風が発生しやすい時期。日本から遠く離れた場所で発生した台風が海面の乱れを起こし、うねりを伴った高い波となって日本の海岸まで届くことがあるといわれています。
『土用波』は、お盆の時期(夏の土用)にかけて発生しやすいことから、「お盆には海に入ってはいけない」といわれるようになったそうです。
水温の関係で大量発生に注意
2つ目は、クラゲの存在です。日本各地の海に生息しているクラゲの中でも、特によく見かけるのは、こちらの4種。
※写真はカツオノエボシ
クラゲと「お盆をすぎてから海に入ってはいけない理由」がどう関係するかというと…。
まずは、クラゲが成長し水面近くまで出てくる時期が、お盆の時期と重なるといわれていること。
そして、お盆の時期から10月の上旬にかけての水温は、クラゲが過ごしやすい温度という理由が関係しているのだそうです。
もちろん、クラゲは年中発生するもの。刺された場合、痛みを伴うクラゲもいるため、常に注意しておいたほうがいいでしょう。
『迷信』と聞き流さないで
夏休み中、多くの観光客で賑わう各地の海。海で過ごす時間は楽しい反面、水難事故に注意しなければなりません。
特に子どもの場合は、どんなに大人が注意していても、ちょっとした隙に、事故に巻き込まれてしまう場合があります。
昔の人々は、そうした事故を未然に防ぐため「お盆には海に入ってはいけない」と、子どもたちにいい聞かせていたのではないでしょうか。
ただの「迷信」や「噂」と聞き流すのではなく、そういわれる理由を知ることも大切です。
[文・構成/grape編集部]