がんと闘った1組の夫婦を撮り続けた 『写真家』の正体に、涙が止まらない
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飼い主「狙われていることに気付かず、ニッコニコ」 愛犬の後ろに写っていたのは…「背後を狙われていることに気付かず、ニッコニコの犬」このようなコメントを添えて、Xに写真を投稿したのは、ペキニーズのハオくんと暮らす、飼い主(@hao_kochi)さんです。

「意味が分かるまで2分かかった」 夏季休暇の貼り紙に『重大なミス』と思いきや?ある夏の日、街を歩いていたモチコ(@mochicco69)さんは、目にした貼り紙に違和感を覚えました。書かれていたのは、夏季休暇のお知らせ。お盆の時期になると、多くの店や施設で目にするため、決して珍しいものではないでしょう。しかし、モチコさんは貼り紙のある部分を見てツッコミを入れざるを得なかったようで…。
グアム在住のフォトグラファーであるナンシー・ボロウィックさん。
ある日、両親が『ステージ4のがん』であることを宣告されたといいます。ナンシーさんが受けたショックは、想像を絶するものだったことでしょう。
彼女はどうやってその事実と向き合ったのでしょうか。
1人の娘として、1人のフォトグラファーとして
両親の手助けをするために、よく病院を訪れていたナンシーさん。受け入れがたい現実から距離を置くことが必要だったといいます。
死に直面した両親に「自分がしてあげられることは何か」と考えたナンシーさんは、闘病生活を送る2人の姿を写真に残すことにしたのです。
いつだって愛と強さを持って日々を過ごしていた夫婦。
これらの写真を通して、ナンシーさんは病気と闘っている人たちや、身近な人を病気で失った人たちに『希望』を与えたいと考えています。
最期まで二人三脚で生き抜いた夫婦と、『フォトグラファー』として2人を見つめ続けた娘の姿に、多くの人が涙を流しました。
父親と母親がそれぞれ生涯を終えるまで、ナンシーさんはファインダーごしに両親を見つめ続けることをやめませんでした。
両親の写真は『The Family Imprint』という1冊の本にまとめられたそうです。
刺しゅうでできた表紙は、ナンシーさんの父親が作ったものなのだそう。ナンシーさんは「父にはクリエイティブな一面があった」と語ります。
両親に深い愛情と尊敬を抱いていたナンシーさん。彼女が魂をこめた「一生に一度」とも呼べる大仕事は、多くの人の心に刻まれたことでしょう。
[文・構成/grape編集部]