叔父「女性はもっと料理を上手になって」 この言葉から制作された作品に、驚愕! By - grape編集部 公開:2018-01-19 更新:2018-05-05 ポスター差別 Share Post LINE はてな コメント 出典:elirezkallah エリ・レツカラハさんは、レバノン共和国出身の写真家。 数十年前の企業広告と対比できるように制作した作品をInstagramに投稿したところ、「訴えたいことがよく伝わってくる!」と大きな反響を得ています。 まだ古い価値観を押し付ける人がいる アメリカには、11月の第4木曜日に祝日『感謝祭(サンクスギビングデイ)』があります。この日は、多くの人が親族や友人と食事などをして、ゆったりと過ごします。 感謝祭の日に叔父と会ったエリさんは、彼の口から飛び出た言葉に仰天してしまいました。 感謝祭の日に、叔父が「女性はもっと料理を上手になって、キッチンを清潔に保ったほうがいい」なんて、果たすべき『女性の義務』について語っているのを耳にしました。 すべての男性が、叔父みたいな考えでないことは分かっていますが、まだこんな考えの人がいることに驚いてしまいました。 elirezkallah ーより引用(和訳) 「女性は料理をするもの」と決めつけて話す叔父に、エリさんは衝撃を受けます。 個性を尊重する方向へと進んでいる時代。それなのに、まだ『性別の役割』という、古い価値観を押し付けてくる人がいることを思い知らされたのです。 これをキッカケに、エリさんの制作意欲に火が付きます! だから私は、性の役割が逆転して、彼ら自身の吐き出している毒を味わうはめになった、パラレル・ワールドを想像したのです。 私のシリーズ作品『In a parallel universe』は、狂った感覚の時代に作成された本物の広告と対比させ、現代の性差別問題を問い直しています。 elirezkallah ーより引用(和訳) エリさんは1940年~1960年代の広告を参考にして、登場する男女を逆転させたシリーズ作品『In a parallel universe』を制作しました。 多くの人から支持を受けた作品をご覧ください。 『In a parallel universe』 キッチンに立つ男性 ※左右に表示される矢印をクリックして、ほかの写真もご覧ください。 “In a parallel universe” is a series of fictional images, recreated from real ads in the mad men era, that question modern day sexism: showing it through a humorous light to spark a conversation through role play by visual artist @elirezkallah “Last Thanksgiving, I overheard my uncles talk about how women are better off cooking, taking care of the kitchen, and fulfilling “their womanly duties”. Although I know that not all men think that way I was surprised to learn that some still do, so I went on to imagine a parallel universe, where roles are inverted and men are given a taste of their own sexist poison.” Photography and concept by @EliRezkallah Produced by @PlastikStudios 2018 #timesup #elirezkallah PLASTIK STUDIOSさん(@plastikstudios)がシェアした投稿 – 1月 16, 2018 at 11:42午前 PST エリさんがリメイクした作品には、「結婚して妻や子どものいる夫は、おいしいご飯を作らないといけないから、キッチンから離れられない!」ということが書いてあります。 1940年代に制作された元の広告では、「結婚して夫や子どものいる妻は、おいしいご飯を作らないといけないから、キッチンから離れられない!」となっていました。 広告は、ハンバーガーショップのもの。「独身の人は、手軽にハンバーガーショップで何か食べよう」とうたっているのですが…。 「結婚した男性は、ハンバーガーも自由に食べられないの?」 そんな思いが湧き上がってきそうです! いい商品を買ってこられなかった男性 ※左右に表示される矢印をクリックして、ほかの写真もご覧ください。 Last Thanksgiving, I overheard my uncles talk about how women are better off cooking, taking care of the kitchen, and fulfilling “their womanly duties”. Although I know that not all men think that way I was surprised to learn that some still do, so I went on to imagine a parallel universe, where roles are inverted and men are given a taste of their own sexist poison. “In a parallel universe” is a series of fictional images, recreated from real ads in the mad men era, that question modern day sexism: showing it through a humorous light to spark a conversation through role play – a conversation that we need to have, uncles. Check the rest of the project on my website @plastikstudios 2018 #timesup #elirezkallah Eli Rezkallahさん(@elirezkallah)がシェアした投稿 – 1月 10, 2018 at 9:48午前 PST エリさんがリメイクした作品で、新鮮なコーヒーを見付けられなかった男性が、女性に叩かれています! 逆に、1950年代に制作された元の広告では、新鮮なコーヒーを見付けられなかった女性が、男性に叩かれていました。 これは、「香り高いコーヒーを飲みたければ、このコーヒー缶を買ってきてもらえばいい」と伝えているコーヒーブランドの広告。 怒りをこんな形でパートナーに表現することは、いまでは許されないことです。 エリさんのシリーズ作品を見た人からは、こんなコメントが寄せられています。 ・これらの広告が、数十年前には受け入れられていたなんて信じられない! ・すばらしい方法で性差別を表現してくれた! ・男女に関わらず、人が嫌なことは一緒なんだよ。 男女を入れ替えることで、相手の立場に立つことの大切さに、改めて気付かせてくれたエリさん。彼女の試みは、多くの人の意識に響いたことでしょう。 エリさんのほかの作品が気になった人は、下のウェブサイトをご覧ください。 ELI REZKALLAH [文・構成/grape編集部] 出典 ELI REZKALLAH/elirezkallah/plastikstudios Share Post LINE はてな コメント
エリ・レツカラハさんは、レバノン共和国出身の写真家。
数十年前の企業広告と対比できるように制作した作品をInstagramに投稿したところ、「訴えたいことがよく伝わってくる!」と大きな反響を得ています。
まだ古い価値観を押し付ける人がいる
アメリカには、11月の第4木曜日に祝日『感謝祭(サンクスギビングデイ)』があります。この日は、多くの人が親族や友人と食事などをして、ゆったりと過ごします。
感謝祭の日に叔父と会ったエリさんは、彼の口から飛び出た言葉に仰天してしまいました。
「女性は料理をするもの」と決めつけて話す叔父に、エリさんは衝撃を受けます。
個性を尊重する方向へと進んでいる時代。それなのに、まだ『性別の役割』という、古い価値観を押し付けてくる人がいることを思い知らされたのです。
これをキッカケに、エリさんの制作意欲に火が付きます!
エリさんは1940年~1960年代の広告を参考にして、登場する男女を逆転させたシリーズ作品『In a parallel universe』を制作しました。
多くの人から支持を受けた作品をご覧ください。
『In a parallel universe』
キッチンに立つ男性
※左右に表示される矢印をクリックして、ほかの写真もご覧ください。
エリさんがリメイクした作品には、「結婚して妻や子どものいる夫は、おいしいご飯を作らないといけないから、キッチンから離れられない!」ということが書いてあります。
1940年代に制作された元の広告では、「結婚して夫や子どものいる妻は、おいしいご飯を作らないといけないから、キッチンから離れられない!」となっていました。
広告は、ハンバーガーショップのもの。「独身の人は、手軽にハンバーガーショップで何か食べよう」とうたっているのですが…。
「結婚した男性は、ハンバーガーも自由に食べられないの?」
そんな思いが湧き上がってきそうです!
いい商品を買ってこられなかった男性
※左右に表示される矢印をクリックして、ほかの写真もご覧ください。
エリさんがリメイクした作品で、新鮮なコーヒーを見付けられなかった男性が、女性に叩かれています!
逆に、1950年代に制作された元の広告では、新鮮なコーヒーを見付けられなかった女性が、男性に叩かれていました。
これは、「香り高いコーヒーを飲みたければ、このコーヒー缶を買ってきてもらえばいい」と伝えているコーヒーブランドの広告。
怒りをこんな形でパートナーに表現することは、いまでは許されないことです。
エリさんのシリーズ作品を見た人からは、こんなコメントが寄せられています。
・これらの広告が、数十年前には受け入れられていたなんて信じられない!
・すばらしい方法で性差別を表現してくれた!
・男女に関わらず、人が嫌なことは一緒なんだよ。
男女を入れ替えることで、相手の立場に立つことの大切さに、改めて気付かせてくれたエリさん。彼女の試みは、多くの人の意識に響いたことでしょう。
エリさんのほかの作品が気になった人は、下のウェブサイトをご覧ください。
ELI REZKALLAH
[文・構成/grape編集部]