grape [グレイプ]

虐待され、青森県のドッグランで保護された犬 『現在の姿』に「ありがとう!」の声

By - grape編集部  作成:  更新:

Share Tweet LINE

出典:ドッグランてくてくピクニック

青森県八戸市にある、『ドッグランてくてくピクニック』。

総面積三千坪の広い敷地には、日々いろいろな人が訪れ、青空の下でたくさんの犬たちが楽しく駆け回っています。

出典:川向あゆみ

このドッグランには、マズル(鼻先から口にかけた部分)の傷がチャームポイントの看板犬がいます。

犬の名前は、ナッツちゃん。過去に人間から虐待されていたナッツちゃんの『新たな1歩』に、称賛の声が上がっています。

人間に虐待された犬が、警察犬に!

2015年10月、姉妹の犬と一緒に、青森県つがる市の保健所に収容されたナッツちゃん。

まだ生後半年ほどだった2匹のマズルには、ヒモできつく縛られた痛々しい傷がありました。

2匹は青森市の動物愛護センターに移送され、健康チェックと性格チェックをクリアし、里親との出会いを待つことになります。

しかし、大型犬であるためか、なかなか2匹の里親は見つかりませんでした。

※写真はイメージ

同年12月、動物愛護センターを訪れたのは、『ドッグランてくてくピクニック』オーナーの川向さん。

譲渡ボランティアに登録した川向さんは、最初の1匹としてナッツちゃんを引きとることにしました。

引きとられ、ドッグランの看板犬になったナッツ

『ドッグランてくてくピクニック』では、里親募集の活動も行っています。そのため、ナッツちゃんも里親を募集することになりました。

しかし、ナッツちゃんの甘えたがりな性格を考慮した川向さんが『室内飼い』を条件にしたものの、どの希望者も外飼い希望で、条件と合う人がなかなか見つかりません。

そんなある日、川向さんはナッツちゃんと生活する中で、ふと気付いたことがありました。

「ナッツはとても賢くて、物覚えがいい。それに、鼻もすごく利く…!」

そんな折、川向さんは偶然にも近所のドライブインで警察犬訓練士に出会います。

「これは何かの運命か!」と思った川向さんは、訓練士に「ナッツに警察犬の訓練をしてみたい」といいました。すると、訓練士は快諾してくれたのです。

少しずつ、警察犬としての訓練を開始することに

訓練は誰かに預けるのではなく、川向さんが訓練士から訓練方法を教わり、直接ナッツちゃんに教えることになりました。

毎日10分ずつ、川向さんとナッツちゃんは嘱託(しょくたく)警察犬になる練習を楽しみながら積み重ねていきました。

【嘱託警察犬】

一般の人が飼育、訓練を行う警察犬。警察の要請を受けると、訓練士とともに事件捜査等に出動する。

ちなみに、各都道府県警察が飼育を行い、訓練をしている犬は『直轄警察犬』と呼ぶ。

訓練を開始してから1年経ち、ナッツちゃんは初めて嘱託警察犬の試験を受けることに。しかし、残念ながら厳しい試験に合格することはできませんでした。

警察犬試験を受ける犬は、審査会によって100点満点で評価されます。人命に関する仕事内容もあるため、決して簡単に合格できるものではありません。

しかし2018年、2度目のチャレンジで、ナッツちゃんは試験に合格!見事、嘱託警察犬になることができたのです。

ナッツちゃんのことを紹介した投稿はTwitterでまたたく間に話題になり、およそ7万の「いいね」が寄せられました。

今後のナッツちゃんについて、川向さんに話を伺いました。

今後は保護犬のよさを伝えていくことを重点的に、PR活動をしていく予定です。

もちろん、出動要請があれば現場へ向かう所存です。

微力ながら、人を助けることができるよう頑張ります。

一度は人間に裏切られ、心身ともに傷付いても、再び人間を信頼してくれたナッツちゃん。その優しい心を、私たちも見習わなくてはならないと気付かされます。

ナッツちゃんはドッグランでいままで通り穏やかに暮らしつつ、要請があれば警察犬として出動し、得意の嗅覚を活かして足跡追跡を行うそうです。

その姿は、多くの人に勇気と元気を与えてくれるのではないでしょうか。

また、かつてのナッツちゃんのように、新しい家族を待っている犬は数多く存在します。

『ドッグランてくてくピクニック』では譲渡会も行っているので、気になる人はチェックしてみてくださいね!

【ドッグランてくてくピクニック】

所在地:〒031-0112 青森県八戸市南郷大字大森字鳩田向21-174
ウェブサイト:ドッグランてくてくピクニック
Facebook:ドッグランてくてくピクニック


[文・構成/grape編集部]

出典
ドッグランてくてくピクニック川向あゆみ

Share Tweet LINE