「嘘つきは戦争の始まり」宝島社の企業広告に「攻めすぎ」の声 その意図に考えさせられる By - grape編集部 公開:2019-01-08 更新:2019-01-08 政治新聞 Share Post LINE はてな コメント 「死ぬときぐらい好きにさせてよ」「ヒトは、本を読まねばサルである」といった、インパクトのあるキャッチコピーを発信する株式会社宝島社。 1998年から続く宝島社の企業広告は、「商品では伝えきれない『企業として社会に伝えたいメッセージ』を、広告を通じて伝えたい」という思いで、社会や人間の生きかたについて訴えかけています。 「どう生きるか考えてほしい」人生観を表現した広告、読売広告大賞に輝く 「樹木希林、おしまい」 樹木さんが残した『最後のメッセージ』に涙 2019年1月7日、宝島社は「敵は、嘘。」「嘘つきは、戦争の始まり。」をキャッチコピーとする2種類の広告を、新聞3紙に同時掲載しました。 宝島社の企業広告「嘘つきは、戦争の始まり」に反響 「敵は、嘘。」(読売新聞、日刊ゲンダイコピー) 「敵は、嘘。」 いろいろな人がいろいろな嘘をついている。子供の頃から「嘘をつくな」と言われてきたのに嘘をついている。 陰謀も隠蔽も改ざんも粉飾も、つまりは嘘。世界中にこれほど嘘が蔓延した時代があっただろうか。 いい年した大人が嘘をつき、謝罪して、居直って恥ずかしくないのか。 この負の連鎖はきっと私たちをとんでもない場所へ連れてゆく。嘘に慣れるな、嘘を止めろ、今年、嘘をやっつけろ。 「嘘つきは、戦争の始まり。」(朝日新聞コピー) 「嘘つきは、戦争の始まり。」 「イラクが油田の油を海に流した」 その証拠とされ、湾岸戦争本格化のきっかけとなった一枚の写真。しかしその真偽はいまだ定かではない。 ポーランド侵攻もトンキン湾事件も、嘘から始まったと言われている。 陰謀も隠蔽も暗殺も、つまりは、嘘。そして今、多くの指導者たちが平然と嘘をついている。この負の連鎖はきっと私たちをとんでもない場所へ連れてゆく。 今、人類が戦うべき相手は、原発よりウィルスより温暖化より、嘘である。嘘に慣れるな、嘘を止めろ、今年、嘘をやっつけろ。 『ウソ』をテーマとして、多くの人にそう呼びかける広告を発表した宝島社。 今回の広告意図について、このようにコメントしています。 気がつくと、世界中にウソがまん延しています。連日メディアを賑わしている隠ぺい、陰謀、収賄(しゅうわい)、改ざん…。それらはすべて、つまりはウソです。 それを伝えるニュースでさえ、フェイクニュースが飛び交い、何が真実なのか見えにくい時代になってしまいました。人々は、次から次に出てくるウソに慣れてしまい、怒ることを忘れているように見えます。 いまを生きる人々に、ウソについてあらためて考えてほしい。そして、ウソに立ち向かってほしい。そんな思いをこめて制作しました。 この広告はネット上でまたたく間に話題になり、「いまの時代の問題点を浮き彫りにしてくれている」「こういう攻めた出版社があるのはいいことだと思う」「この広告を新聞に載せるだなんて、攻めてるなあ」といった声が上がっています。 「いい年した大人がウソをつき、謝罪して、居直って恥ずかしくないのか」…誰かへ向けたその言葉からは、強い抗議の意思が伝わってくるようです。 [文・構成/grape編集部] ダルビッシュ有が日本に帰国 向かった先は…?2024年11月12日、メジャーリーグの『サンディエゴ・パドレス』に所属するダルビッシュ有選手が、自身のブログを更新。日本に一時帰国していたことを明かしました。 俳優・火野正平さんが逝去 腰痛の治療に励むも腰部骨折に火野正平さんが亡くなったことが分かりました。ご冥福をお祈りいたします。 Share Post LINE はてな コメント
「死ぬときぐらい好きにさせてよ」「ヒトは、本を読まねばサルである」といった、インパクトのあるキャッチコピーを発信する株式会社宝島社。
1998年から続く宝島社の企業広告は、「商品では伝えきれない『企業として社会に伝えたいメッセージ』を、広告を通じて伝えたい」という思いで、社会や人間の生きかたについて訴えかけています。
「どう生きるか考えてほしい」人生観を表現した広告、読売広告大賞に輝く
「樹木希林、おしまい」 樹木さんが残した『最後のメッセージ』に涙
2019年1月7日、宝島社は「敵は、嘘。」「嘘つきは、戦争の始まり。」をキャッチコピーとする2種類の広告を、新聞3紙に同時掲載しました。
宝島社の企業広告「嘘つきは、戦争の始まり」に反響
「敵は、嘘。」(読売新聞、日刊ゲンダイコピー)
「敵は、嘘。」
いろいろな人がいろいろな嘘をついている。子供の頃から「嘘をつくな」と言われてきたのに嘘をついている。
陰謀も隠蔽も改ざんも粉飾も、つまりは嘘。世界中にこれほど嘘が蔓延した時代があっただろうか。
いい年した大人が嘘をつき、謝罪して、居直って恥ずかしくないのか。
この負の連鎖はきっと私たちをとんでもない場所へ連れてゆく。嘘に慣れるな、嘘を止めろ、今年、嘘をやっつけろ。
「嘘つきは、戦争の始まり。」(朝日新聞コピー)
「嘘つきは、戦争の始まり。」
「イラクが油田の油を海に流した」
その証拠とされ、湾岸戦争本格化のきっかけとなった一枚の写真。しかしその真偽はいまだ定かではない。
ポーランド侵攻もトンキン湾事件も、嘘から始まったと言われている。
陰謀も隠蔽も暗殺も、つまりは、嘘。そして今、多くの指導者たちが平然と嘘をついている。この負の連鎖はきっと私たちをとんでもない場所へ連れてゆく。
今、人類が戦うべき相手は、原発よりウィルスより温暖化より、嘘である。嘘に慣れるな、嘘を止めろ、今年、嘘をやっつけろ。
『ウソ』をテーマとして、多くの人にそう呼びかける広告を発表した宝島社。
今回の広告意図について、このようにコメントしています。
気がつくと、世界中にウソがまん延しています。連日メディアを賑わしている隠ぺい、陰謀、収賄(しゅうわい)、改ざん…。それらはすべて、つまりはウソです。
それを伝えるニュースでさえ、フェイクニュースが飛び交い、何が真実なのか見えにくい時代になってしまいました。人々は、次から次に出てくるウソに慣れてしまい、怒ることを忘れているように見えます。
いまを生きる人々に、ウソについてあらためて考えてほしい。そして、ウソに立ち向かってほしい。そんな思いをこめて制作しました。
この広告はネット上でまたたく間に話題になり、「いまの時代の問題点を浮き彫りにしてくれている」「こういう攻めた出版社があるのはいいことだと思う」「この広告を新聞に載せるだなんて、攻めてるなあ」といった声が上がっています。
「いい年した大人がウソをつき、謝罪して、居直って恥ずかしくないのか」…誰かへ向けたその言葉からは、強い抗議の意思が伝わってくるようです。
[文・構成/grape編集部]