元監督が、広島に移籍する『長野』にエール 男気溢れる言葉に拍手喝采!
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読売ジャイアンツ(以下、巨人)が、フリーエージェント(以下、FA)で獲得した丸佳浩外野手の人的補償※1として、長野久義(ちょうの・ひさよし)選手が広島東洋カープ(以下、広島)に移籍することが2019年1月7日に発表されました。
人的補償※1
FAで選手が移籍した場合、移籍元チーム(今回の場合は広島)は獲得チーム(同、巨人)から人的補償か、金銭補償のいずかれかを受けることができる。人的補償を選んだ場合、獲得チームは支配下登録選手から規定の人数をプロテクトし、移籍元チームはプロテクト外リストから獲得する選手を選ぶ。
プロテクト外の選手であっても、外国人選手や直近のドラフトで獲得した選手は対象外。また、FAで移籍した選手の年棒がチーム内で11位以下(外国人選手を除く)の場合は補償自体が発生しない。
年明け早々に放送されたラジオ番組に出演した原監督の発言から「長野選手がプロテクト※2から外れたのではないか」という噂はあったものの、巨人一筋の生え抜きの移籍に、ネットには「マジか?」「信じられない」といったコメントが多く寄せられました。
プロテクト※2
FAで人的補償が発生した場合、獲得チーム(今回の場合は巨人)は支配下登録選手から規定の人数をプロテクト、つまり保護することができる。2019年1月8日現在、プロテクトできる選手は28人。
長野選手がプロテクトから外れた背景には、人的補償による巨人の苦い経験があるといわれます。
こういった経緯から、巨人は若手を中心にプロテクト。その結果、長野選手の広島移籍だけでなく、生え抜きの功労者でもある内海哲也投手が西武ライオンズに移籍しました。
最悪の場合は長野選手が引退?
特に、長野選手は『巨人愛』が強いといわれる選手です。
日本大学の4年生だった2006年に、日本ハムファイターズからドラフト4位指名を受けるも、巨人への入団を希望して拒否。翌年、本田技研工業(以下、本田)に入社し、ノンプロチームで2年後のドラフトを待ちます。
2008年にも千葉ロッテマリーンズにドラフト2位指名されますが、2年前と同様の理由で拒否し、本田に残留。そして、2009年のドラフトで遂に念願の巨人に1位指名され、プロ野球の世界に飛び込んだのです。
野球ファンにとっては、周知の事実でもある長野選手の『巨人愛』。そのため、ネットでは「長野選手がプロテクトから外れた」という噂とともに、こんな声も…。
・長野選手、移籍ってことになったら引退するかもしれないな…。
・最悪のケースは長野選手の引退。まだ34歳だし、これからも活躍できるのに、もしそうなったら…もったいない。
さまざまな憶測が飛び交いましたが、広島への移籍が決まった長野選手は、球団を通じて次のようにコメントを発表。現役続行を表明しました。
長野選手にも、思っていることやいいたいことはあるでしょう。
しかし、そういった個人的な気持ちを表現することなく、「選手冥利に尽きます」と移籍に対するポジティブな言葉で、関係者やファンへの感謝の気持ちを表現した長野選手。
この清々しいコメントには、多くの称賛の声が寄せられました。
そして、長野選手の潔いコメントに拍手を贈ったのは野球ファンだけではありませんでした。巨人で監督を務めたこともある、あの名プレイヤーからも長野選手を絶賛するコメントが発表されました。
元監督「長野って持ってんだよねぇ」