出棺を10分早めようとした葬儀スタッフ 理由に「涙が出る」「これぞプロ」
公開: 更新:


『東京の人は冷たい』は本当?ベビーカーを押す母が受けた、思いやりの瞬間めい(son_son_sooooooon)さんは、読者から寄せられた東京でのあるエピソードを、Instagramに投稿。 ベビーカーを押す女性が実際に体験した、心温まる出来事とは。

湖にぬいぐるみが落下! ダメ元で見知らぬ釣り人に話しかけた結果?外出先で突然のトラブルに見舞われ、困り果ててしまった経験はありますか。そんな時、親切な人が手を差し伸べてくれたら、それだけで張り詰めた心に安心感が生まれ、『助けられる』かもしれません。 プロレスラーの、高井憲吾(@hof_takai)さんは、移動中に車が脱輪してしまったとか。 幸い、ケガなどはなかったものの、車を動かせなくなってしまった高井さん。途方に暮れていると、犬の散歩をしていた女性が、「手伝いましょうか?」と声をかけてきて…。
脚本家であり、小説家の一色伸幸(@nobuyukiisshiki)さん。
2019年7月に他界した父親を見送るため、家族葬を行いました。
「出棺を10分早めたい」といった理由
家族葬の当日。葬儀社のスタッフは、一色さんに対し「出棺を10分ほど早めませんか?」と提案をしたといいます。
一色さんが理由を尋ねると…。スタッフは、こんな理由を明かしたのです。
「お父様の描いた水彩画を見ていると、海の絵が多い。焼き場に行く前に、海に行きましょう」
一色さんの父親が海の絵を多く描いていたことに気付いたスタッフ。
スタッフの提案を受けて、一色さん家族は火葬場に行く前に、父親の棺と共に近くの海岸沿いをドライブしました。
一色さんは、当時の心境を振り返り「忘れられない時間になった」と語っています。
他界した一色さんの父親は、最後に海を見ることができて、きっと嬉しかったことでしょう。
一連のエピソードに対し、ネット上では涙を誘われる人が相次ぎました。
・これぞプロの仕事!故人への敬意と愛情を感じます。
・亡くなったお父様にはもちろん、残った遺族にも心を配る、素敵なスタッフですね。
・自分も似たような経験があります。家族が亡くなった時に、「出棺を早めて、故人が行きたかった場所をまわろう」といってくれました。
葬儀は故人をしのんで見送ることはもちろん、残された遺族が心の整理をつけて、未来へ向かうための時間でもあります。
「故人と残された遺族のために、何かをしてあげたい」と望むスタッフが起こした行動は、多くの人々の胸を打ちました。
[文・構成/grape編集部]