ミスを繰り返していたアルバイト 店長にクビにされかけると、料理長が?
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ダイソーのイヤホンを見た客 配色に既視感をおぼえたワケに「全く同じことを考えた」メメタァ(@memetaa_kaeru)さんが、『ダイソー』に足を運んだ時のこと。ふと目に飛び込んできたワイヤレスイヤホンのカラーリングに、既視感をおぼえたといいます。何に似ていたのかは、メメタァさんのつづったコメントとともに、答え合わせをしてみてください!
買った花束を店に置いていった女性 その後の展開に「鳥肌が立った」買った花束を店に置いていった女性 その後の展開に「鳥肌が立った」
- 出典
- @ogatti21
兵庫教育大学の准教授である、おがっち(@ogatti21)さんは、発達障害のある子供たちを対象とした教育などについて研究しています。
おがっちさんは、ある恩人との出会いがあったからこそ研究の道へ進みました。
クビになりそうだったアルバイトを救った料理長の配慮
おがっちさんが、和食店でアルバイトをしていた頃のこと。まじめでありながらもミスが多かったおがっちさんは、店長からクビを通告されそうになっていました。
しかし、料理長は別の考えを持っていたようです。まず、おがっちさんが揚げ物を焦がさないようキッチンタイマーを用意、さらに揚げ物のチェックリストを作成するなど、ミスの起こりにくい環境を整えることに注力しました。
また、おがっちさんにあえて『副料理長』というニックネームを与え、周囲の人々やおがっちさん本人に責任感を持たせたのです。そして、料理長は店長に次のようにいいました。
「こいつはまじめやから、工夫さえすれば使えるんや」
実際、環境を整えるとおがっちさんのミスは減りました。
手を抜かないよう料理長から厳しく叱られたこともありましたが、「まじめという強みを殺すな」というメッセージとしておがっちさんは受け取ります。
時間がある時は掃除に専念するなど、おがっちさん本人も自分の取り柄を活かそうと意識しました。
料理長の言葉に背中を押されて
料理長を尊敬していたおがっちさんは、一緒に働けると信じて「料理の世界に入りたい」といったこともあったそうです。
しかし、料理長の返事は…。
「おまえは、障害のある子供たちとオモロいことしたいっていってたやろ。だから、おまえは研究者になれ。俺はアホやから、よー分からんけど、お前のそういうところ、俺は尊敬してるんやから、裏切るな」
※写真はイメージ
以前、おがっちさんがいった言葉を覚えていた料理長は、そっと背中を押したのでした。
おがっちさんは当時を振り返り、「もちろん料理長は障害支援を何も知らない。ただ僕のことをひたすら見てくれた。僕を活かそうとしてくれた。そう、これが障害支援の基本なのだ」とつづっています。
それから15年後、准教授としてゼミの生徒たちを料理長がいる店に連れて行ったおがっちさん。生徒から「料理長、先生とまったく一緒ですね」といわれ、料理長に近付けたようで嬉しかったそうです。
投稿には、「泣けた。料理長のような人でありたい」「『ミスはシステムで防止する』ということを知っている素晴らしい上司」「人を育てるってこういうことをいうんだなあ」などの声が寄せられました。
生まれつき脳の発達に障害がある発達障害の人たちは、生活のなかで困難を感じる場面が多々あります。しかし、周囲の環境を整える『合理的配慮』を行えば、できることもあるのです。
また合理的配慮のある環境は、障害のない人にとってもよい方向に働くことも。
『できること・できないこと』について、改めて考えさせられる投稿ですね。