「がんばるな、ニッポン」 後ろ向きなメッセージを公開した理由に賛否両論
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※ 写真はイメージ
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このラバーストラップ、実は? 「思い出を形にする素敵な活動」「唯一無二だ…」2025年1月9日、山崎智音(@chion777)さんがXに公開したラバーストラップにまつわる投稿に、多くの反響が上がっています。ラバーストラップは、カバンやリュックサックなどに付けて楽しめる、汎用性の高いアイテムですよね。その『素材』に、注目が集まっているのです。
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【祝】佐々木朗希、結婚を発表 「朝からビックリ」「なんて嬉しいニュース」『ロサンゼルス・ドジャース』の佐々木朗希選手が、結婚したことを発表。2025年2月22日に自身のInstagramで報告しています。
- 出典
- @cybozu
新型コロナウイルス感染症(以下、コロナウイルス)により、甚大な被害を受けた日本。多くの死者を出しただけでなく、日本経済にも大きな影を落としました。
そんな中でも、多くの人が状況を改善させようと、そして、1日も早く元の日本を取り戻そうと前を向いて頑張り続けています。
しかし、2020年7月6日から関東圏で放送が始まったサイボウズのテレビCMは、そんな人々の思いとは真逆に感じられるようなものでした。
「がんばるな、ニッポン」
飲食業界、旅行業会、教育業界…さまざまな業界に深刻な影響を与えたコロナウイルス。
損失はすさまじく、それでも頑張り続けてきた人々の思いを否定するかのような呼びかけに、心が折れそうになります。
一体なぜ、サイボウズは後ろ向きとも思えるCMを放送したのでしょうか。
理由は、最初から最後までCMを見れば分かるはずです。
よくも悪くも私たちの生活を大きく変えた、コロナウイルス。
マスクの着用が当たり前になり、長い自粛期間により家で過ごす時間が増え、それにともない人々の消費行動にも変化が生まれました。
働き方にもまた、コロナウイルスにより変化の兆しが。
これまでは、会社まで通勤し、会社で仕事をするスタイルが当たり前とされてきました。
しかし、感染予防の面から自宅で仕事をする『テレワーク』が普及。緊急事態宣言の解除後、元の通勤スタイルに戻す企業も多くありましたが、一部ではテレワークを続ける動きも出ています。
いまだコロナウイルスが終息していない現状、満員電車や人が集まるオフィスへの出社は「感染リスクが高い」と指摘する声も。
感染予防として普及したテレワークを導入する機会が今後もっと増えれば、感染リスクを社会全体で抑えることにつながるのではないでしょうか。
【ネットの声】
・やり方を見直す時が来てますね。
・社会全般が、『頑張ること』を美徳として強要して生まれた歪みが、このコロナウイルスの騒動で可視化されたんだと考えてる。
・出勤に限らず、いろんな選択肢を増やしていきたいよね。
「がんばるな、ニッポン」という挑戦的なキャッチコピーに、テレワークを導入できない業界の人からは「不快」という言葉が出ているのも事実。
また、『テレワーク=頑張らない』と受け取った人からは「在宅で仕事をすることは、頑張っていないということか?」「サボっているようにいわないでほしい」といった批判の声も出ています。
しかし、サイボウズ側が今回のCMで伝えたいのは、そういうことではないはず。
テクノロジーが発達した現代は、さまざまな選択肢が与えられ、これまでは難しかったものも実現しやすくなりました。
過去から続く『当たり前』に縛られ、未来への可能性をつぶしているようでは本末転倒。私たちは、時代の分岐点に立たされているのではないでしょうか。
[文・構成/grape編集部]