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熱闘甲子園再び 今年の夏も高校球児の『聖地』で野球を

By - 押阪 忍  公開:  更新:

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こんにちは、フリーアナウンサーの押阪忍です。

ご縁を頂きまして、『美しいことば』『残しておきたい日本語』をテーマに、連載をしております。宜しければ、シニアアナウンサーの『独言』にお付き合いください。

熱闘甲子園再び

今年も高校球児の甲子園での英姿が見られることになりました。真夏の目玉とも言えるスポーツの祭典は、甲子園球場の高校野球だと思っています。

今年は新型コロナウイルスの感染で、春の選抜と夏の甲子園選手権大会が、いち早く中止となりました。この春の選抜で32校の代表となった高校球児は、憧れの甲子園の夢が消え、絶望と喪失感に見舞われていたのです。

ところが、日本高校野球連盟の熱意と阪神球団と甲子園球場の協力により、この春の選抜の代表32校が、各校1試合ずつの交流戦ではありますが、8月の中旬に『甲子園の土』をめることになったのです。良かったです。嬉しいニュースです。

交流戦は、新型コロナウイルス感染拡大防止のため、組合わせは、各校主将によるオンライン抽選会で決められることになりました。

甲子園は高校球児の『聖地』です。出場の決まったセンバツ32校の選手達は、天空に飛び上ったり、声高らかに万歳をしたり、感涙に顔を濡らしたりして、その喜びを最大限に全身で表していました。

あの夏の甲子園球場が『無観客試合』というのは実感としてまだ湧いて来ませんが、プロ野球も無観客で始まっていますし、ウィズコロナの日常生活である以上、止むを得ません。

一方で選手の健康管理や感染リスクの問題もあり、交流試合は1日3試合以内とし、宿泊も最大2泊を原則とし、近隣校には日帰りを打診するとの事です。

色々制約のある中で、今年も甲子園での高校野球が観られることになりました。熱中症に気配りし、冷感マスクをつけ、32校の『熱闘甲子園』をテレビ桟敷で心から声援を送りたいと思っております。

<2020年7月>

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フリーアナウンサー 押阪 忍

1958年に現テレビ朝日へ第一期生として入社。東京オリンピックでは、金メダルの女子バレーボール、東洋の魔女の実況を担当。1965年には民放TV初のフリーアナウンサーとなる。以降TVやラジオで活躍し、皇太子殿下のご成婚祝賀式典、東京都庁落成式典等の総合司会も行う。2020年現在、アナウンサー生活62年。
日本に数多くある美しい言葉。それを若者に伝え、しっかりとした『ことば』を使える若者を育てていきたいと思っています。

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