なぜか『サンタ宛の手紙』が届くアパート 住民が開封してみると? 「心を打たれた」
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アメリカのニューヨーク州、マンハッタン市22番街のアパートには、子供たちが書いたサンタクロース宛の手紙に返信する『妖精』が住んでいると話題です。
ゲイカップルのジム・グラウブさんとディラン・パーカーさんは、かれこれ10年以上もの間、アパートに届く大量の『サンタ宛の手紙』に返信をし続けています。
イギリスのニュースメディア『METRO』によると、2人が22番街のアパートに引っ越したのは2010年のこと。住み始めてしばらくすると、なぜか子供たちがサンタクロースに宛てた手紙が届くようになったそうです。
※写真はイメージ
前に住んでいた男性は退去する際、ジムさんにこんなことを話していました。
「一応いっておくけど、この家には子供たちからサンタ宛の手紙が届くよ。まあ何通かだけどね」
ところが、手紙の数はどんどん増え、11月には100通、12月には400通を超える数になったといいます。あまりに多すぎてポストに手紙が入りきらず、郵便局員もついには怒り出すこともあったとか。
2人は手紙がどこから来ているものなのか探るべく開封したところ、手紙の内容に胸が張り裂けそうになったといいます。
そこには、寝るためのベッドがない男の子からのものなど、悲痛なメッセージが多数含まれていたからです。
2人は、手紙に返事を出すことを決心。友人に呼び掛け、ネットワークを広げてボランティアを募集した結果、多くの人の協力の下、手紙への返信や寄贈を行うことができるようになりました。
さらに、2人はより多くの子供たちに支援をするべく『Miracle on 22nd Street(22番街の奇跡)』という非営利団体を立ち上げ、活動をし続けています。
ジムさんとディランさんがこのアパートに住んでいたのは2年ほどで、その後イギリスに移り住みました。2人はイギリスでもこうした活動を広めていきたいと話しています。
ちなみに、2人の後に入居した住民も『サンタ宛ての手紙』を受け取り続け、活動にも協力してくれているそうです。
ネット上では、2人が始めた活動に、たくさんの称賛の声が寄せられています。
・素晴らしい。誰もができることをする必要がある。それがまさにクリスマスの目的です。
・泣いた。本当に素敵なカップルですね。
・なんて心温まるお話。世界には、私たちが思っているより多くの妖精がいるようですね。
子供たちの手紙の内容の多くは、家族や兄弟の幸せを願う言葉がつづられているとか。
心の優しいよい子たちに、温かなクリスマスが訪れるよう、願ってやみませんね。
[文・構成/grape編集部]