レストランで食事する親子を見て警察に通報したウエイトレス 理由に称賛の声
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※写真はイメージ

「ゾッとすることが…」 怒りと虐待の紙一重さを知った、母親のエピソード嬉しいことや幸せなこともあれば、反対に大変なこともあるのが、子育て。自身の感情をなかなかコントロールできない子供の言動に、親もプツッときてしまうことがあります。そんな時に、冷静になるのは難しいことでしょう。子育て漫画を描く、オニハハ。(onihaha3)さんが、『子育て中の感情』を題材にした作品を公開しました。

虐待による『親の呪い』に苦しめられる男性 同僚が発したひと言に、涙母親の『呪い』によって、子どものころのクセが治らない男性。経緯を知り、同僚が発したひと言は…。
2021年1月1日、アメリカ・フロリダ州にあるレストランでマネージャー兼ウエイトレスをしているフラヴァイン・カルヴァーリョさんは、来店した家族の接客をしていました。
その家族は両親と幼い男の子と女の子の4人でしたが、フラヴァインさんは男の子だけが料理に手を付けていないことに気が付きます。
気になった彼女は両親に「お子さんが召し上がっていないようですが、何か料理に問題でもありましたか?」と尋ねてみました。
すると両親は「料理に問題はないですよ。この子は家で食事をしますから」と答えました。
「何かがおかしい」と感じたウエイトレスは…
その時、フラヴァインさんは男の子の眉間に大きなすり傷と、身体にアザがあることを見逃しませんでした。
また男の子は不自然なほど静かで、悲しそうだったといいます。
「何かがおかしい」と思った彼女はキッチンに戻り、紙に「あなた、大丈夫?」と書いて、両親に見えないようにこっそりと男の子に見せます。
すると男の子はうなずきます。しかしフラヴァインさんはどうしても違和感が拭えなかったため、今度は「Do you need help?(助けが必要ですか?)」と書いて再び男の子に見せました。
それを見た男の子がうなずいたため、彼女はすぐに警察に通報。
警察官が到着後、男の子が虐待されていたことが判明し、母親と継父が逮捕されたのです。
オーランド警察によると、その後の男の子への聴取によって、継父と母親は児童虐待や育児放棄などの罪で再逮捕されました。
海外メディア『WESH』によると、11歳の男の子は日常的に暴力を受けたり、罰として定期的に食事を与えられていなかったといいます。
また保護された時には顔や身体のあちこちにアザがあり、体重も平均より約9㎏も少なかったということです。
警察は「フラヴァインさんの行動が男の子の命を救った」と称賛し、「SEE SOMETHING SAY SOMETHING(何かを見たら、何かいって)」と呼びかけています。
もし不審な人やもの、行動を目にしたら、見てみぬふりをせずに適切な相手に伝えることが大切です。
フラヴァインさんのように行動を起こすことは勇気がいりますが、その行動によって誰かの命が救われるかもしれないということを覚えておきたいですね。
[文・構成/grape編集部]