虐待された女の子の『反省文』 ショックを受けた尾木ママが強く訴える
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2018年3月、東京都目黒区のアパートで、5歳の女の子が父親から暴行された後に死亡する事件が発生。6月6日には、保護責任者遺棄致死容疑で女の子の両親が逮捕されました。
1月下旬ごろから十分な食事が与えられておらず、亡くなった時の女の子の体重は平均より8㎏も軽い12㎏ほど。身体には複数のアザがありました。
その女の子が書いた『悲しすぎる手紙』の内容を警視庁が公開。ショックを受けた教育評論家の尾木ママこと尾木直樹さんが、ブログにコメントを投稿しています。
もう遊ばない誓い
報道によると、家に閉じ込められた女の子は目覚まし時計を朝の4時にセットして、起きた後はひらがなの書き取りをする生活を強いられていたとのこと。
日に日に衰弱していく中、こんな反省文を書いていたことが判明し、多くの人が頭を殴られるような衝撃を受けました。
しなくてもいい反省を書きつづった女の子。
何度も許しを請う必至さに、読みながら涙を浮かべずにはいられません。
「子どもらしさを踏みにじられ、命まで奪われた女の子をどうにかして救えなかっただろうか」と思った人も少なくないでしょう。
さまざまな背景から、我が子を虐待してしまう親がいることは事実。
そんな状態に陥った親に向けて、尾木さんは強い言葉であることを訴えました。
尾木ママの叫び
尾木ママは女の子の書いた手紙を読んだ後、ブログで「本当につらい」と述べました。
そして、次のように虐待をしてしまう親たちへ訴えかけたのです。
実際は、女の子は以前に住んでいた香川県で2度、児童相談所に一時保護されていました。
それでも手放さなかった両親…もし子どもがほかの場所に避難できていたら、今回のような虐待死はなかったでしょう。
福祉が整った『親がいなくても生きていける社会』であることは、重要なこと。
虐待をしてしまうことに苦しんでいる親は、「自分がいなくてもこの子は生きていける」と安心して手放せるように。
そして、理由を付けて手放したがらない親には「あなたがいなくても子どもは生きていけるんです!」と誰かが強くいえるように、私たちは改めて社会制度に目を向ける必要があるのでしょう。
[文・構成/grape編集部]