「初めての生理、お祝いした?」 海外6か国の女性に聞いてみた By - 伊藤ゆい 公開:2021-04-16 更新:2021-06-30 それぞれの生理生理 Share Post LINE はてな コメント ※写真はイメージ 多くの女性に毎月やってくる、月経(通称:生理)。 女性にとって共通の悩みでもあるはずなのですが、日本では生理について「恥ずかしい」「周りと話題にしづらい」といったクローズな印象を持つ人も多いようです。 しかし、国や文化が違うと、生理に対する考え方やイメージは変わってくるものかもしれません。 世界各国の女性たちに『生理事情』について、聞いてみました! 6か国の女性に聞いた!生理のあれこれ 今回、20代後半~30代前半の女性6名に、生理の慣習や価値観を探る質問を投げかけてみました。 ・リサさん(マレーシア) ・マリアさん(スペイン) ・アドラさん(イギリス※両親ともにインド出身) ・ジアンさん(韓国) ・メリエムさん(トルコ) ・ラーラさん(ブラジル) ※名前は仮名です。 主な質問内容は、以下の通り。 1.『初潮のお祝い』をしたことがある? 2.パートナーに、生理用品を買いに行ってもらうのは恥ずかしい? 3.周りの人に生理だと知られるのは恥ずかしい? 4.子供の頃、学校で生理について学んだか。その時、男女一緒だった? 5.最近、おすすめの生理用品は? インタビュー冒頭、生理についていろいろと聞きたいと話したところ、「いいことだね!」「こうした話はもっと世の中に広めるべきだよ!」という声が上がり、関心の高さを実感します。 それでは早速、質問に対するみなさんのアンサーを見てみましょう! 1.『初潮のお祝い』はする? 日本では、昔から女の子が初潮を迎えると、『お赤飯を炊く』といったお祝いの風習があります。 しかし、近年は「わざわざやるものではない」などの声もあり、お祝いをしない場合や、祝う方法も変化しているとか。 ほかの国でも、生理にまつわるお祝いの文化はあるのか尋ねてみると…。 リサ(マレーシア) 『初潮のお祝い』というのはないですね。特に祝ってもらった覚えもないです。 マリア(スペイン) 同じく、したことないです。 アドラ(イギリス) 私はイギリスで育っているけど、両親はインド人。インドの文化だと『生理』はタブー視されているので、ないですね…。 ジアン(韓国) してないです。でも生理がきた時、家族からは「おめでとう」ってそっと口頭でいわれました。 メリエム(トルコ) しない。 ラーラ(ブラジル) 近い親戚や家族を呼んで、お祝いをしました。軽く食事をする程度で、パーティまではしていないです。 6か国中、イベントとしてお祝いをしたのはなんとブラジルのラーラさんのみ!一概にはいえませんが、ほかの国では特にお祝いをする文化はないようです。 中には『生理=不浄なもの』とする宗教の考え方もあるとか…。 韓国のジアンさんは、家族から「おめでとう」の言葉をかけてもらっただけということで、割と最近の日本の状況に近いところがあるのかもしれませんね。 2.パートナーに、生理用品を買いに行ってもらうのは恥ずかしい? 夫や恋人など男性のパートナーに生理のことを伝えたり、生理用品を代わりに購入してもらったりすることを「恥ずかしい」と思うかどうか、聞いてみると…。 リサ(マレーシア) 大丈夫。全く恥ずかしいとは思いません。 マリア(スペイン) ノープロブレム! アドラ(イギリス) 夫がニュージーランド人だから、全然問題ないです。でも、もし夫がインド人だったら…できなかったかもしれないですね。 ジアン(韓国) うーん、パートナーにはいいたくないです。やっぱり恥ずかしい。 メリエム(トルコ) 私のパートナーはどちらかというとオープンマインドな人だから、パートナーに買いに行ってもらうのは全く問題ないです。ただ、トルコの男性みんながそういう感覚なわけじゃないと思いますよ。 でも結局、自分で買いに行っちゃうかな。ちなみにトルコではお店で生理用品を買うと、ほかの人に見えないよう黒いプラスチックバッグに入れて渡されます。 ラーラ(ブラジル) 私、最近ナプキンは使ってなくてナプキン不要型の生理用ショーツを使っているから、買いに行ってもらう機会はないかな。でもあったとしたら、頼むのは平気。 「恥ずかしい」と答えたのは、韓国のジアンさんのみ。 「パートナーに話すのも、生理用品を買いに行ってもらうのも問題ない」と思っている女性がほとんどでした。 ただ、インタビューに協力してくれた女性たちのパートナーは生理に対する理解が進んでいる印象。インドやトルコなど「生理は男性に知られるものではない」と考える国もまだまだ多いのではないでしょうか。 女性のほうから『隠さず伝えるスタンス』を取ったほうが、パートナーの生理への理解も進むのかもしれません。 ちなみにトルコ以外の国では「購入した生理用品を透けない袋に入れる」といった配慮は特にないそうです! 3.周りの人に生理と知られるのは恥ずかしい? 日本では体調が悪くても、周囲の人に生理だと伝えることに抵抗感がある人は多いと聞きます。 筆者は、中学生くらいまで生理を周囲に知られることに違和感があり、恥ずかしいと思っていました。 『生理=恥ずかしい』とする感覚は国によって違いがあるのか、探ってみました。 リサ(マレーシア) 子供の頃は恥ずかしかったけど、大学生くらいになると、特に何も思わなくなりました。周りにも普通に伝えられます。 マリア(スペイン) 生理が早くきたので、子供の頃はやっぱり恥ずかしかったです。今は気にならないけど子供の頃からのトラウマで、生理中は経血漏れが不安になるなど、居心地が悪い感じがします。 アドラ(イギリス) 小さい頃は恥ずかしかったけど、今はまったく思わないですね。でも、インドに住んでいるいとこたちは『生理=恥ずかしいもの』という認識を持っているみたいです。 ジアン(韓国) 子供の時は生理ってシークレットなものだったけど、今は何も思わないし周りの女性たちにはいえます。でも男性に話すのはやっぱり気が引けます。 メリエム(トルコ) ずっと家族や学校、友達、仕事場でも知られるのは恥ずかしいと思ってしまいます。トイレに行く時は、生理用品を見せないようポーチなどに隠して持っていきますし。 小さい頃、「周りの大人に生理中ということを知られないように」といわれていました。「生理を周囲に知られる必要がない」と育てられてきたんです。 なので、子供時代は生理用品がなくなった時、ひそひそ声でナプキンを持っているか聞いたり、生理中にプールに誘われたら生理だといえなくて「体調が悪いから」と断ったりしていました。 今は恥ずかしいと感じるべきではないことが分かったから、普通に話せると思います。 ラーラ(ブラジル) 小さい頃は多少恥ずかしさがあったけど、今は全然ないです。 6人全員が子供の頃に生理を「恥ずかしいと感じていた」とのこと。 ただ、その感覚を大人になっても持ち続けるかどうかは、周囲が生理をどう扱うかによって変わってくるのでしょう。 「知られてはいけない」「タブーなもの」としてネガティブに扱えば、大人になっても生理は恥ずかしいと思い続けてしまう可能性もあります。 女性が生理による心身の不調と上手に向き合うためには、正しい情報が不可欠ですし、場合によっては周囲の理解も重要です。 生理の話を子供の頃から、身近な話題としてオープンに扱うことは大切なのかもしれません。 次のページ生理について学校でどう学ぶ? 1 2 ダルビッシュ有が日本に帰国 向かった先は…?2024年11月12日、メジャーリーグの『サンディエゴ・パドレス』に所属するダルビッシュ有選手が、自身のブログを更新。日本に一時帰国していたことを明かしました。 俳優・火野正平さんが逝去 腰痛の治療に励むも腰部骨折に火野正平さんが亡くなったことが分かりました。ご冥福をお祈りいたします。 出典 @gu_global Share Post LINE はてな コメント
多くの女性に毎月やってくる、月経(通称:生理)。
女性にとって共通の悩みでもあるはずなのですが、日本では生理について「恥ずかしい」「周りと話題にしづらい」といったクローズな印象を持つ人も多いようです。
しかし、国や文化が違うと、生理に対する考え方やイメージは変わってくるものかもしれません。
世界各国の女性たちに『生理事情』について、聞いてみました!
6か国の女性に聞いた!生理のあれこれ
今回、20代後半~30代前半の女性6名に、生理の慣習や価値観を探る質問を投げかけてみました。
・リサさん(マレーシア)
・マリアさん(スペイン)
・アドラさん(イギリス※両親ともにインド出身)
・ジアンさん(韓国)
・メリエムさん(トルコ)
・ラーラさん(ブラジル)
※名前は仮名です。
主な質問内容は、以下の通り。
1.『初潮のお祝い』をしたことがある?
2.パートナーに、生理用品を買いに行ってもらうのは恥ずかしい?
3.周りの人に生理だと知られるのは恥ずかしい?
4.子供の頃、学校で生理について学んだか。その時、男女一緒だった?
5.最近、おすすめの生理用品は?
インタビュー冒頭、生理についていろいろと聞きたいと話したところ、「いいことだね!」「こうした話はもっと世の中に広めるべきだよ!」という声が上がり、関心の高さを実感します。
それでは早速、質問に対するみなさんのアンサーを見てみましょう!
1.『初潮のお祝い』はする?
日本では、昔から女の子が初潮を迎えると、『お赤飯を炊く』といったお祝いの風習があります。
しかし、近年は「わざわざやるものではない」などの声もあり、お祝いをしない場合や、祝う方法も変化しているとか。
ほかの国でも、生理にまつわるお祝いの文化はあるのか尋ねてみると…。
『初潮のお祝い』というのはないですね。特に祝ってもらった覚えもないです。
同じく、したことないです。
私はイギリスで育っているけど、両親はインド人。インドの文化だと『生理』はタブー視されているので、ないですね…。
してないです。でも生理がきた時、家族からは「おめでとう」ってそっと口頭でいわれました。
しない。
近い親戚や家族を呼んで、お祝いをしました。軽く食事をする程度で、パーティまではしていないです。
6か国中、イベントとしてお祝いをしたのはなんとブラジルのラーラさんのみ!一概にはいえませんが、ほかの国では特にお祝いをする文化はないようです。
中には『生理=不浄なもの』とする宗教の考え方もあるとか…。
韓国のジアンさんは、家族から「おめでとう」の言葉をかけてもらっただけということで、割と最近の日本の状況に近いところがあるのかもしれませんね。
2.パートナーに、生理用品を買いに行ってもらうのは恥ずかしい?
夫や恋人など男性のパートナーに生理のことを伝えたり、生理用品を代わりに購入してもらったりすることを「恥ずかしい」と思うかどうか、聞いてみると…。
大丈夫。全く恥ずかしいとは思いません。
ノープロブレム!
夫がニュージーランド人だから、全然問題ないです。でも、もし夫がインド人だったら…できなかったかもしれないですね。
うーん、パートナーにはいいたくないです。やっぱり恥ずかしい。
私のパートナーはどちらかというとオープンマインドな人だから、パートナーに買いに行ってもらうのは全く問題ないです。ただ、トルコの男性みんながそういう感覚なわけじゃないと思いますよ。
でも結局、自分で買いに行っちゃうかな。ちなみにトルコではお店で生理用品を買うと、ほかの人に見えないよう黒いプラスチックバッグに入れて渡されます。
私、最近ナプキンは使ってなくてナプキン不要型の生理用ショーツを使っているから、買いに行ってもらう機会はないかな。でもあったとしたら、頼むのは平気。
「恥ずかしい」と答えたのは、韓国のジアンさんのみ。
「パートナーに話すのも、生理用品を買いに行ってもらうのも問題ない」と思っている女性がほとんどでした。
ただ、インタビューに協力してくれた女性たちのパートナーは生理に対する理解が進んでいる印象。インドやトルコなど「生理は男性に知られるものではない」と考える国もまだまだ多いのではないでしょうか。
女性のほうから『隠さず伝えるスタンス』を取ったほうが、パートナーの生理への理解も進むのかもしれません。
ちなみにトルコ以外の国では「購入した生理用品を透けない袋に入れる」といった配慮は特にないそうです!
3.周りの人に生理と知られるのは恥ずかしい?
日本では体調が悪くても、周囲の人に生理だと伝えることに抵抗感がある人は多いと聞きます。
筆者は、中学生くらいまで生理を周囲に知られることに違和感があり、恥ずかしいと思っていました。
『生理=恥ずかしい』とする感覚は国によって違いがあるのか、探ってみました。
子供の頃は恥ずかしかったけど、大学生くらいになると、特に何も思わなくなりました。周りにも普通に伝えられます。
生理が早くきたので、子供の頃はやっぱり恥ずかしかったです。今は気にならないけど子供の頃からのトラウマで、生理中は経血漏れが不安になるなど、居心地が悪い感じがします。
小さい頃は恥ずかしかったけど、今はまったく思わないですね。でも、インドに住んでいるいとこたちは『生理=恥ずかしいもの』という認識を持っているみたいです。
子供の時は生理ってシークレットなものだったけど、今は何も思わないし周りの女性たちにはいえます。でも男性に話すのはやっぱり気が引けます。
ずっと家族や学校、友達、仕事場でも知られるのは恥ずかしいと思ってしまいます。トイレに行く時は、生理用品を見せないようポーチなどに隠して持っていきますし。
小さい頃、「周りの大人に生理中ということを知られないように」といわれていました。「生理を周囲に知られる必要がない」と育てられてきたんです。
なので、子供時代は生理用品がなくなった時、ひそひそ声でナプキンを持っているか聞いたり、生理中にプールに誘われたら生理だといえなくて「体調が悪いから」と断ったりしていました。
今は恥ずかしいと感じるべきではないことが分かったから、普通に話せると思います。
小さい頃は多少恥ずかしさがあったけど、今は全然ないです。
6人全員が子供の頃に生理を「恥ずかしいと感じていた」とのこと。
ただ、その感覚を大人になっても持ち続けるかどうかは、周囲が生理をどう扱うかによって変わってくるのでしょう。
「知られてはいけない」「タブーなもの」としてネガティブに扱えば、大人になっても生理は恥ずかしいと思い続けてしまう可能性もあります。
女性が生理による心身の不調と上手に向き合うためには、正しい情報が不可欠ですし、場合によっては周囲の理解も重要です。
生理の話を子供の頃から、身近な話題としてオープンに扱うことは大切なのかもしれません。