日本と海外、生理の価値観が違う? 座談会で明らかになった意識の違いとは
公開: 更新:
1 2
バターは焼いた後?先? 正しい塗り方に「ゾッとした」朝食の定番である、バタートースト。バターの濃厚なコクが染み込んだトーストは、何度食べても飽きないおいしさですよね。 筆者も朝ごはんは毎日といっていいほど、バタートーストを食べています。 そんなバタートーストですが、焼く前...
餅を食べる前に… 消防本部の呼びかけに「盲点でした」「気を付けます」山形県新庄市にある最上広域市町村圏事務組合消防本部(以下、消防本部)のInstagramアカウントは、『餅の食べ方』について、注意を呼び掛けしました。
女性社員にとったアンケートでは、80%の人が生理前の症状としてイライラすることを挙げました。
また、精神面だけでなく肌荒れがする、胸が張るなど身体的にも変化が出てくると回答した人も多くいます。
日本の場合、ほとんどの人が、周囲に生理中であることを声に出して伝える機会はありません。
そのため「体調が悪い」といっても他人からは生理中の症状なのか、別の原因によるものなのかが分からないでしょう。
そこで、生理についての考え方の違いを話し合ってみました。
生理について他人に伝えるべき?日本と海外での違いを聞いてみた
――生理前にどのような症状が出る?
私は精神的なもの。生理が始まる予測の1週間前に気分が落ち込むと、「そろそろか」と思う。
でも、それを分かり始めたのが20歳すぎてぐらいかな。本当は小学生の頃からそういった症状が出ていたんだろうけど、体調不良がPMS・PMDDなのかは気付かなかった。
PMSは聞いたことがあるけど、PMDDって知らないな。どういう意味ですか?
PMSといわれる、月経前症候群は、生理前のイライラとかですね。PMDDは、月経前不快気分障害っていわれていてPMSより症状が重くて気分の波が激しくなります。
なるほどね。『Premenstrual Dysphoric Disorder』ってことか!
私たちには英語のほうが分からないや…(涙)。
「生理の時期なので体調も精神面も不調です」って上司に知らせるのはどう思う?
うちの編集部はほぼ女性だから、いいづらいだろうし僕じゃなくて「ほかの役職の女性社員に相談をして」っていってるね。逐一報告してほしいとは思わないけど、なんで体調が悪いのかは部長として心配になる。
なるほど。
生理について相談したり報告したりする文化がないのが日本の一般的な風潮じゃないかな。海外はどうなの?
オープンにいっている会社もあります。でも、「いいたくない」っていう人もいるので個人ベースかな。日本よりは隠していない部分があると思う。
日本と海外では生理についての考え方が異なるようです。
話を進めると、子供の頃の教育から違うことが発覚。
日本では、小学生の頃に保健体育の授業で習う学校が多いでしょう。年代によっては、男女分かれて授業を受けていたかもしれません。
海外では、どうだったのでしょうか。
フランスでは生理は保健体育の授業内容ではない
――生理について知ったタイミングは?
恋人ができたタイミング。その前になんとなく知っていたけど、姉や母に聞くことはなくて、恋人が教えてくれた。保健の授業は「男の子は外で遊んでて」っていわれたから習ってなかったよ。
小学生ぐらいの時に女の子がプールを休んでて、「なんで休んでるんだろう」と思っても空気的に聞いちゃいけない感じがあって察した。
中学生の頃にCMとかで耳にして、「生理ってなんなんだろう」って自然に頭には入ってきたかな。明確に知ったのは、女性と付き合ってから。
うちの小学校には、生理用品メーカーの人が講義に来てくれましたよ!最初は男女分かれず一緒に聞いていて、話が深くなっていくと分かれて聞かされた記憶がある。
フランス系アメリカ人のベンスキーさんは、13歳頃から約1年間、フランスに住んでいました。
パリで中等教育を1年受け、アメリカに戻ってから14~17歳まで在米フランス人学校に通っており、中等教育はフランス人と同じだといいます。
知ったのは中学2年生ぐらい。アメリカに戻ってからです。生物学の授業で身体の仕組みを習った時ですね。
生物学なんですね…!
でも、そこではいまいちピンと来なくて、プールの授業で急に恥ずかしそうにトイレに駆け込む女の子を見て、「そういうものなんだ」って知りました。
6か国の女性に話を聞いた時は、各国で生理事情は違い、タブー視されているところもありました。
海外の『生理事情』に仰天! 学校で生理について教わるか、聞いてみると?
教育についても国で違いがあり、性教育の授業で習うところもあるようです。
今回、生理について知った男性陣と、お互いの生理の重さを初めて知った女性陣。
また、日本と海外の生理の違いも明らかになりました。
座談会などの企画に自ら手を挙げて参加した6名。何か気付きはあったのでしょうか。
今まで生理について、まったく知識がないということではなかったと思います。でも細かいことはあまりよく分かっていないと実感…。使う側の重要視するところとか、サポートとか勉強になりました。
サポートの仕方を知ってもらうことだけでも嬉しいと思います!
男性が生理の話につっこみすぎると不快に感じる人は増えると思っていて、でも知らないというのも不快なわけで…。その距離感は相変わらず難しいですね。
いろいろ勉強になってありがたかったです。これだけ種類があるとは、驚きました。「選ぶのが大変なんだろうな…」って。
症状に関しては知識が間違ってたこともありましたね。勉強になって終わりではなく、その知識を得た上で女性の悩みとか実際の体験の時にサポートできるかが大切だと思います。
確かに…。
生理は男性になくて女性が強いられている、つらいことの1つだと思っています。男性にないのは、不平等に感じるものがあって…。
男性を前に「女性は生理について話すな」というのはありえないと思います。男性には苦痛が分からないからこそ、話すのは当たり前のことと思いますね。
でも、日本だと母親が娘に「生理について公に話すな」というのもあるんだよ。男性が女性にいうこともあるだろうけど…。だから、ややこしくなっちゃうところもあるよね。
そうなんですよね。
自分が思っているより、生理について知らなかったです。女性同士も一人ひとりの症状が違いすぎて共感できない部分もあるから難しいと思う。
生理に関して触れちゃいけないという認識が自然とあったんだよね。でも、それって自分だけのせいではなくて周りやテレビの環境とかが原因なんじゃないかな。
男性に全部を知ってほしいわけではないんですよね、私の場合、家族旅行の時に、急に生理が来てしまって…。そうしたら兄が何も聞かずに動いてくれたんです。それぐらいの知識と行動があってくれればいいと思う。「なんで予定通り来ないんだ!旅行が台無しだ!」って怒る人には理解をしてほしい。
生理が急に来ただけで怒るのはちょっとね…。
生理痛の症状が重い人は、とても重いんだということが伝えられてよかったです。男性には、ご理解いただけるととても助かると思います。
生理の症状は人によって大きく違います。
女性社員が生理の重さについてイラストで表現すると、さまざまな痛みや症状が出てきました。
生理痛をイラストで表現した女性社員たち 共感の声も上がった内容とは
これまで、生理について他人に話すのはいけないと教わったり、実際にそのように思っていたりした人も多いでしょう。
今まで語られてこなかった分、男性も女性も生理について理解が及ばない部分があるようです。
今回、はじめて座談会で意見を交わしたことで、他人の生理の症状の重さを初めて知る部分もありました。
参加者は、前回の企画とはまた違った面から、生理について知ることができた様子。
時代の変化とともに、一人ひとりが生理の症状の多様性を理解することが求められているのかもしれません。
多くの人が思いやりを持つことで、優しい社会に近付くことができるはずです。
[文・構成/grape編集部]