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宇多田ヒカルの『気付き』を庵野監督が肯定 2人のやり取りに、ハッとする

By - grape編集部  公開:  更新:

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※写真はイメージ

2021年6月26日、歌手の宇多田ヒカルさんがInstagramで行っている生配信番組『ヒカルパイセンに聞け!』に、『シン・エヴァンゲリオン劇場版』の総監督を務めた庵野秀明さんがゲスト出演。

アニメ映画『シン・エヴァンゲリオン劇場版:||』のテーマソングである、『One Last Kiss』の裏話などを語りました。

生放送の中で、宇多田さんは「打ち合わせをしていないのに、私の歌と庵野さんの作品がなんか合ってるなって感じる」として、自分の感じた庵野さんとの共通点を語っています。

私、人間ドラマとしてずっと見ていたんですよね、エヴァを。

曲も作り終えてちょっとしてから、私の曲のテーマが結局は「喪失というものに対してどう向き合うか」という歌になったので。

その時、パソコンのオンライン試写会を見ていたので振り返ってみたら、人間が喪失とどう向き合うのか…何か欠けてしまったり失ってしまった時に、人間がいろんな反応をするじゃないですか。

否認とか怒りとか受け入れるとか。そういういろんな反応とどう向き合うのかっていうお話。おっきなテーマとして。

「そういうテーマがあったから、私もすごい惹かれる作品だったのかなー」と。

私もそのテーマがあったので、ずっと。

hikki_staff ーより引用

『One Last Kiss』には「止められない喪失の予感」という歌詞があり、多くを失いながら葛藤する『シン・エヴァンゲリオン劇場版』のストーリーと重なっています。

宇多田さんの言葉は、庵野さんに響いたようで…。

確かに、喪失は大きなテーマの1つですかね。

(『シン・エヴァンゲリオン劇場版』は)「最終的には喪失を受け入れる」っていうだけの話なんですけど。

途中から逃げるのを止めて、それを受け入れて自分の中に落とし込む話なんですよね。

それを描くのにちょっと時間がかかっちゃった。

自分自身が受け入れるのがわりと前はできていたはずなんですけど、それを表現する方法がなかなかできなかったかなと。

hikki_staff ーより引用

うつ状態を経験している庵野さん。だからこそ「主人公の碇シンジを再び立ち上がらせるにはどうしたらいいか」を考え、多くの観客に届くよう苦心して表現したそうです。

2人の『喪失』という共通点に、多くの人がハッとしました。

・改めて作品を理解できた感じ。喪失から逃げちゃダメ…。

・真剣に表現と向き合ってきたアーティストたちの言葉だ。

・すごくシンクロしていると私も感じていました。そうか、喪失か…。

・喪失とどう向き合うかは、永遠のテーマの1つ。

多くの人が、胸に喪失を抱えて生きています。

宇多田さんの曲や、庵野さんの作品に私たちが惹かれるのは、喪失感にそっと触れてくれるからかもしれません。


[文・構成/grape編集部]

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出典
hikki_staff

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