「畳を納品させていただきました」 公開された3枚に、絶賛相次ぐ
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「意味が分かるまで2分かかった」 夏季休暇の貼り紙に『重大なミス』と思いきや?ある夏の日、街を歩いていたモチコ(@mochicco69)さんは、目にした貼り紙に違和感を覚えました。書かれていたのは、夏季休暇のお知らせ。お盆の時期になると、多くの店や施設で目にするため、決して珍しいものではないでしょう。しかし、モチコさんは貼り紙のある部分を見てツッコミを入れざるを得なかったようで…。

7匹の猫と暮らす飼い主 息子が寝た後の光景が?「これは大変」「2歳児の息子が寝た後の日常写真」このような言葉とともに、Xに写真を投稿したのは、2歳の息子さんを育てる、@matsutake_catさんです。
・すごい。めちゃくちゃ、かっこよすぎる!
・畳がこんな芸術作品になるなんて…!感動した。
・素晴らしすぎて、踏んだり座ったりできないよ。
そんなコメントがネット上で寄せられ、話題となっている、珍しい模様の畳をご紹介します。
反響を呼んでいるのは、新潟県加茂市にある本量寺に納品された畳です。
一体、何が多くの人の心をつかんだのでしょうか…。こちらの畳をご覧ください。
畳一面に浮かび上がるのは、力強さを感じさせる表情が魅力的な龍。
こちらを制作したのは、芸術的な畳を制作する、Kenze Yamada(@japanese_floor)さんです。
なんと、龍の畳には、驚きの仕掛けがほどこされています。正面から見たら白い歯を持つ龍。反対側から見ると、歯が金色になるといいます。
こちらの畳は、Kenze Yamadaさんがすべての工程を1人で行い、手作業で完成させたのだとか。
龍のデザインをした畳の誕生秘話について、話をうかがいました。
――龍の畳は、オーダーを受けて作ったのか。
新潟のお寺『本量寺』さんから「龍と雲をモチーフにしたもので」と依頼をいただきました。
お寺さんということもあり、龍の顔の部分を108パーツ(煩悩)で構成し、その周りのパーツを49枚(四十九日)で構成しました。
全部で157枚の構成になっています。
――どのぐらいの時間がかかったのか。
制作期間だけで、それに専念して約4か月かかりました。すべて1人で行いました。
『すごい畳』の制作は非常に時間がかかりますし、身体への負担が大きいので、首肩腰が痛くなりながら制作をしています。
『すごい畳』とは、Kenze Yamadaさんが手がけるアーティスティックな畳のこと。斬新な発想のもと、制作された作品は、多くの人を魅了しています。
――現在の活動を始めたキッカケは。
家業が畳屋だったのですが、畳業界が衰退していたので、家業を継がずに別の業界で働いていました。
たまたま遊びで変形した畳を作った時に、畳の可能性を感じ、片手間に制作するようになりました。
特に実用性があるわけでもないですが、自分自身が自分の作品に魅了されてしまって新作を作りたくなり、制作を続けています。
ほんの遊び心がキッカケで、畳が持つ面白さや魅力に気付いたという、Kenze Yamadaさん。
Kenze Yamadaさん自身が、楽しみながら作っているからこそ、見る者をワクワクとさせる作品が生まれるのかもしれません。
[文・構成/grape編集部]