動物保護施設に投げ入れられた犬の姿に衝撃 「言葉が出ない」「涙が出る」
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「このような犬は過去に見たことがなく、個人的には二度と見たくない」
そんなメッセージとともに、アメリカの動物保護施設のスタッフが投稿した1匹の犬の写真に、衝撃が広がっています。
フロリダ州にある動物保護施設『トライ郡アニマルレスキュー』の敷地内で、メスのシーズーが発見されました。
その犬は、夜中に何者かによって施設のフェンス越しに投げ入れられたようです。犬のそばには大きなゴミ箱がありました。
パーカーと名付けられた犬は伸びた毛が皮膚に貼り付き、伸びすぎた爪は肉球に食い込んで傷口はウジまみれ。
保護したスタッフいわく『忘れられないほどの悪臭』を放っていたそうです。
※画像は複数あります。左右にスライドしてご確認ください。
生きることを諦めなかった犬
パーカーの固まった毛を剃るのは5人がかりで2時間、また、獣医師が傷口を縫合するのも2時間以上かかったそう。
しかし、毛を剃った後、さらに悲しい事実が判明します。
パーカーの乳房に腫瘍が見つかり、片目はくっついていて閉じることができず、もう片方の目はまともに形成すらされていなかったのです。
パーカーの体温が下がり始めていることに気付いたスタッフたちは、パーカーを励まし続けます。
その励ましに答えるように、翌朝までもつかどうか分からないほど危険な状態だったパーカーは、体調をもち直しました。
自分の足でしっかりと立って、ごはんをモリモリと食べるパーカー。
その後もパーカーは少しずつですが、確実に回復しています。
保護されてから約1週間後には、歩くことができるようになりました。
※動画はInstagram上で再生できます。
『トライ郡アニマルレスキュー』のSNSには、パーカーを捨てた人への怒りや、パーカーの幸せを願う声が殺到しています。
・かわいそうを通り越して言葉が出ない。なぜこんなひどいことができるんだ?
・この犬が乗り越えてきた苦難を想像するだけで、涙があふれる。
・命を助けてもらえてよかった。この子は奇跡の犬だ。
『トライ郡アニマルレスキュー』にはすでに、パーカーの里親希望者から多くの申し込みがきています。
パーカーの健康状態が回復するまでには、もう少し時間がかかるようですが、元気になった際には最適な家族が迎えてくれるでしょう。
見つかった時の状態から、パーカーは数年にわたって適切な世話をされていなかったと思われます。
優しい飼い主に愛されて幸せな一生を送るペットがいる一方で、人間によって苦痛を与えられる動物がいることは、残念としかいいようがありません。
生死をさまようほど苦しみながらも、生きることを諦めなかったパーカー。
今までつらかった分、これからはたっぷりの愛情を受けて過ごしてほしいですね。
[文・構成/grape編集部]