一見すると普通のブーツ ジッパーを下げると「逆転の発想!」
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足に麻痺があると、ブーツってすごく履きにくいんですよね。スリッポンのように、簡単に脱ぎ履きができたらいいのに…。
平林景(@KeiHirabayashi)さんは以前、車いすに乗っている人から、こうした悩みを耳にしました。
身体に障がいや麻痺している部分があると、思うように動かすことができません。
ブーツは、スニーカーなどの靴と比べると、履きづらさがあるもの。
それでもブーツが好きな人は、履くことを諦めきれないはずです。
平林さんは、車いすに乗ることが当たり前の世界を考え、デザインを普及していく一般社団法人日本障がい者ファッション協会で代表理事を務めています。
同協会と、オーダーメイドで靴を作るお店の『7th Seed(セブンス・シード)』は共同で、履きやすくなるブーツを作りました。
一見すると、一般的なものと大きな違いはないように思えるこのブーツ。
しかし、ジッパーを下ろすと…。
ブーツのジッパーを下げると、ヒモがないことなどが特徴の、スリッポンのような見た目になったのです!
これなら、簡単に履いたり、脱いだりすることができるでしょう。
すべてのジッパーを下げた様子は、まるでバナナのよう。
そのため、同協会によると、商品名は見た目の通り『banana』。
ファッションイベント『パリファッションウィーク』で披露されたといいますが、2022年10月20日時点で販売の予定はないそうです。
このブーツは、車いすに乗っている人だけでなく、多くの人から称賛されています。
・デザインだけでなく、さまざまな機能があれば、多くの人が垣根なく楽しめるのだと思いました!
・「ないなら作ればいい」という逆転の発想が素敵ですね!
・どんどんこういう履きやすいブーツが増えてほしいー!
自分の好きな服や靴を着こなす権利は、すべての人に平等であるべきです。
履きづらさといった困難を解決する工夫があれば、より多くの人がファッションを楽しめそうですね!
[文・構成/grape編集部]