極寒の中、飼い主に捨てられた犬 投稿された写真に「泣けてくる」
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冬の寒さが厳しいことで知られるアメリカのミシガン州で、凍えている犬が見つかり、保護されました。
動物保護団体『P.O.E.T アニマルレスキュー』によると、エミーと名付けられたメス犬は8~9歳の高齢犬で、保護された日の前夜に車から捨てられたようです。
行き場を失ったエミーは極寒の中で体を丸めて、ただひたすら寒さに耐えていました。
ウェブメディア『The Dodo』によると、その日の気温はマイナス16度で、風速48kmの風が吹いていたといいます。
親切な人がエミーを見つけて放っておけず、地元のアニマルシェルターに通報。
シェルターがSNSで助けを求めたところ、投稿を見た動物病院の院長がエミーを受け入れて、すぐに診察をしてくれました。
エミーは極度の栄養不足でやせ細り、全身がノミに覆われていて、両ヒジと両ヒザに床ずれがあったそうです。
おそらく長い間、ケージの中で飼われていたものと思われました。
なぜ飼い主は自分を捨てたのか…エミーの表情からは、混乱と悲しみが感じ取れますね。
緊急治療が必要と診断されたエミーはすぐに救急病院へ移送され、体温を上げることと、傷の手当てが行われたといいます。
治療の甲斐あって、エミーの体調は安定に向かいました。
少し元気を取り戻したエミーはしっぽを振って、周りの人たちに挨拶をし始めたそうです。
多くの人たちが一生懸命に自分を助けようとしていることが、分かっていたのかもしれません。
数日後、退院したエミーは仮里親の家で、先住犬たちとにぎやかなクリスマスを過ごしました。
2023年1月6日現在、エミーの体重はまだ平均よりかなり少なく、今後も治療が必要な健康上の問題をいくつも抱えています。
それでも保護された時と比べて、現在のエミーの表情はとても穏やかで幸せそうに見えます。これが本来のエミーなのでしょう。
エミーは里親を募集中で、すでに何人も問い合わせが来ているそうです。
エミーが保護された直後の『P.O.E.T アニマルレスキュー』の投稿には、「この犬の目を見たら、かわいそうで泣けてくる」「心ない人がいることにうんざり」などの声が上がっています。
保護された時の状態から、エミーはかなり長い間、適切な世話がされていなかったと推測されました。
狭いケージに閉じ込められて、十分な食事を与えられず、さらには真冬に車から捨てられたエミー。
元の飼い主から酷い扱いを受けたにもかかわらず、エミーはとても人懐っこくて優しい性格なのだとか。
つらい経験をしたエミーにたっぷりの愛情を注いでくれる優しい家族が、早くできるといいですね。
[文・構成/grape編集部]