外から見たら、コンセプト不明の店 店名に「あやしい研究してそう」
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ライターチーム『キジカク』で執筆活動をしている、うーかさん。
アメリカに12年、台湾に2年在住の経験があり、海外ならではの面白い話題を探すことを日課にしています。
そんなうーかさんが、実体験や友人のエピソード、クスッと笑えるユニークなグルメや驚きのカルチャーなどを紹介します!
台湾では度々、変わった名前の店を目撃します。
時には一見しただけでは、まったくコンセプトが分からない名前のお店と出会うことも…。
今回は筆者がいつも「一体何のお店なのだろう?」と疑問に思っていた、『集客 人間茶館』という店に潜入してみました。
『集客 人間茶館』の外観
『集客 人間茶館』という名前だけ聞くと、なにやら怪しげな研究でもしていそうなお店に思えませんか。
佇まいも、緑色の看板に達筆な漢字が書かれており、少々怪奇な雰囲気が漂っています。
入り口にはシーサーや狛犬のような獅子が飾られていて、それぞれ赤い花が首にかけられていました。
人間を収集しているかもしれない『集客 人間茶館』。恐るおそる中へ入ってみると…そこには、普通に食事を楽しむ人たちが!
実は『集客 人間茶館』の正体は、台湾の大都市である台北で、数店舗を展開しているレストランだったのです。
店内には大きな鯉が優雅に泳ぐ噴水付きの池もあり、筆者が想像していたような怪しい実験はされていない様子。
本物の木がいくつも植えられていて、まるで森林に囲まれた中庭でお茶を楽しんでいるような朗らかな雰囲気が漂っていました。
『集客 人間茶館』にある鯉の池
席に着くと、まず店員から渡されたのはQRコードの書いてある紙。
台湾では、新型コロナウイルス感染拡大の影響もあってか、店員が注文を聞きに来るのではなく、QRコードを使って注文をするのが一般的になりつつあります。
QRコードを読み取るとメニューに飛べるようになっていて、そこから注文したいものを選択。
メニューには写真が付いているので、通常のメニュー表よりも想像しやすく、特に筆者のように中国語があまり話せない日本人には助かります。
筆者が選んだ一品は『美味涮涮鍋(メイウェイシャンシャングォ)』。『涮涮(シャンシャン)』は、しゃぶしゃぶという意味です。
注文を済ませ、しばらくするとミニカセットコンロとともに運ばれてきたしゃぶしゃぶ鍋。
お鍋の中身を見ると…日本で注文するしゃぶしゃぶのイメージとは程遠いものが。
お鍋の中にはすでに具材が煮込まれており、野菜や肉だけではなく、たくさんの練り物が入っています。
台湾式しゃぶしゃぶ鍋
今回筆者が注文した『涮涮鍋』は台湾式のしゃぶしゃぶ。
台湾式のしゃぶしゃぶ鍋には、練り物や魚介などがたくさん煮込まれています。
中には日本で食べたことのない湯葉のような干した豆腐も入っていました。
スープも何種類かあり、好きな味を選べるようになっていたので、筆者はキムチ味を注文。
少し酸っぱみのあるキムチとスープが相まって至福の味わいが広がり、箸が進みます。
一見すると怪しいけれど、日本とは一味違ったしゃぶしゃぶ鍋が食べられる『集客 人間茶館』。台湾旅行の際は、訪れてみてはいかがでしょうか。
[文/キジカク・構成/grape編集部]