【『ケイジとケンジ、時々ハンジ。』第2話感想】桐谷健太に惹かれるワケとは?情熱あふれる演技
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ドラマ好きなイラストレーター、ゆう。(@yamapyou)さんが、2023年4月スタートのテレビドラマ『ケイジとケンジ、時々ハンジ。』(テレビ朝日系)の見どころをつづります。
桐谷健太はどうしてこんなに人間味あふれる役が似合うのだろう。
青春ドラマやラブストーリーでは、繊細な感情表現で視聴者を感動させるのに対し、アクションドラマや刑事ドラマでは、強い意志や熱血さを表現し、迫力ある演技を見せる。
『ROOKIES』(TBS系)、『天皇の料理番』(TBS系)、『カインとアベル』(フジテレビ系)、『4分間のマリーゴールド』(TBS系)など代表作が数多くあるにも関わらず、すべてハマっていた。
時にはコミカルで愉快なキャラクター、時には口下手でぶっきらぼうなキャラクター、いつも全く異なる役を演じていることに驚きである。
その中でもやはり、彼は誠実で、情熱がある印象が強い。失敗を恐れずに挑戦し、挫折から立ち上がることができそう。彼の演じるキャラクターにはそんな力を感じる。
今回スタートした春ドラマ、『ケイジとケンジ、時々ハンジ。』(テレビ朝日系)を見ていると特にそれを感じた。
本作は元体育教師の刑事という異色の経歴を持つ仲井戸豪太(桐谷健太)が、個性ある刑事、検事、判事らと共に事件を解決するストーリーだが、仲井戸は立場や役職に物おじせず、発言をする特徴がある。
検事に思っていることをズケズケと発言したり、説教したり、また職場の上司にも「はあ~?」という反応を見せたりするから面白い。
でもうっかり失礼なことを言ってしまった時はすぐに謝まるところもなんだか憎めないのだ。
みんなが気を使って接する上司や取引先に、こうやって等身大でぶつかることができる人はなかなかいないだろう。
みんなができないことをやってみせるからこそ、仲井戸のキャラクターに視聴者は惹かれてしまうのかもしれない。
また、演じる桐谷健太は、仲井戸というキャラクターを、表情やしぐさ、声のトーンなど、細かな演技のニュアンスで繊細かつ正確に表現している。
例えば取り調べのシーンでは、なかなか口を割らない被疑者に同情するところからスタートする。
第2話では俳優として売れていない田中克也(橋本淳)に「なあ、田中。どこの世界でもイケてるやつもいれば、そうじゃないやつもいるんだよ」と情に訴えかけるトーンで語りかけていた。
かと思えば、最終的には「田中、田中、田中~!!」と大声で叫び出す。感情表現が豊かなところがまた桐谷健太演じる仲井戸の良さだ。
仲間たちのツッコミがちょうど良い
このドラマの良さは、主人公を取り囲む周囲のキャラクターにもある。
仕事に対して熱心なのはいいことだが、熱血キャラが時に暴走してしまう仲井戸に仲間たちの反応が良いスパイスとなっている。
彼の言動に「は?」と冷たい反応をする目黒(磯村勇斗)や、「また始まったよ」と呆れる岸本(長井短)のツッコミがまたクスッと笑えるのだ。
ラストシーンでは妹である、みなみも兄のおしゃべりが止まらず「ええ加減にせえ!」と怒鳴っていた。
普段は冷静でおしとやかなのに対し、ギャップのある彼女のセリフに衝撃を受けた人も多いだろう。そんな個性あるキャラクターたちが仲井戸の周りにいることで、彼の良さがさらに引き立つのであった。
『ケイジとケンジ、時々ハンジ。』はストーリー展開が王道の警察ドラマだが、犯人やその動機、事件解決までのプロセスなど、テンポよく描かれている。
最後にどんでん返しが起こったり、所々に散りばめられている伏線を探すこともこのドラマの楽しみである。
これからも事件解決に向けて刑事、検事、判事たちがどのように立ち向かうのかを見届けたい!
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[文・構成/grape編集部]