『タイタニック』放送に賛否 潜水艇の事故を受けた、フジテレビの決断は?
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- 出典
- フジテレビ
1912年に沈没した、イギリスの豪華客船タイタニック号。
1997年には、船上で出会った青年と上流階級の娘の身分違いな恋とともに、その悲劇が映画化されてアカデミー賞11部門を受賞しました。
フジテレビは土曜プレミアム枠として、2023年6月24日と7月1日に前後編を分け、映画『タイタニック』の放送を予定しています。
そんな中、海外で不測の事態が起き、放送を不安視する声が上がりました。
タイタニック号見学ツアーの潜水艇が損壊
カナダ南東部沖の海底にある、タイタニック号の残骸を観光するツアーで事故が発生。
アメリカの潜水艇であるタイタンが行方不明となった後、2023年6月22日に海底で破片が発見されたことが、沿岸警備隊によって発表されたのです。
潜水艇に乗っていた5人の生存は絶望的と見られ、無事を祈っていた世界中の人々の間に悲しみが広がりました。
それと同時に、映画『タイタニック』の放送について、フジテレビがどう対応するのかが注目を集めることに。
決断を迫られたフジテレビは、放送内容は変更せず、ウェブサイト上に次のように追悼文を掲載しました。
フジテレビの対応について、ネット上には、犠牲者の遺族側に寄り添い「不謹慎に思う人もいるのでは」と危ぶむ意見がある一方、擁護するコメントも多数ありました。
・悲劇を笑いものにする内容ではないので、放送は問題ないと思う。
・2週連続なこともあって、すぐに差し替えはできないよね。
・むしろ、このタイミングの放送になってしまったことに同情します…。
・亡くなった人のことを考えてしまうから、私は観られない。でも、考えさせられる不朽の名作なので、大丈夫な人は観てほしいかな。
・供養の形はいろいろ。映画を観て、1912年当時と今回亡くなられた方々に思いをはせ、魂を弔いたいと思います。
事故が発生した直後、遺族の心はおおいに傷付いています。そのため、場合によっては企業や自治体がイベントを自粛するなどの配慮をすることも。
しかし、社会の配慮が行きすぎれば、自粛ばかりで文化的な活動は窮地に追い込まれるかもしれません。
世界各地で日々悲しい事故が起きている現状を踏まえると、どこまで自粛をするべきかは一考する必要があるでしょう。
[文・構成/grape編集部]