「あなたの足が小さな命を奪った」 立ち入り禁止エリアに『マナー違反者』が踏み入って?
公開: 更新:
バターは焼いた後?先? 正しい塗り方に「ゾッとした」朝食の定番である、バタートースト。バターの濃厚なコクが染み込んだトーストは、何度食べても飽きないおいしさですよね。 筆者も朝ごはんは毎日といっていいほど、バタートーストを食べています。 そんなバタートーストですが、焼く前...
餅を食べる前に… 消防本部の呼びかけに「盲点でした」「気を付けます」山形県新庄市にある最上広域市町村圏事務組合消防本部(以下、消防本部)のInstagramアカウントは、『餅の食べ方』について、注意を呼び掛けしました。
自然を楽しむ観光地では、観光客のマナー違反がたびたび話題となります。
例えば、花の名所では観光客に踏み荒らされないよう、ロープ柵を張り巡らせていますが、無視して立ち入る人が少なくありません。
自分本位な行動をする人たちが、大切な命を愛で、育む場所を踏みにじってしまうのです。
残念な行為は日本各地で起こっており、とある海浜でも問題となっています。
千葉県の人工海浜で起きた悲劇
「産まれ来るはずの小さな命が3つ奪われました」
悲しみと怒りをにじませるコメントをTwitterに投稿したのは、日本各地に渡来する鳥『コアジサシ』の保護活動をしている、髭面燕鴎(@higeduraajisas1)さん。
コアジサシとは、レッドリストの絶滅危惧種II類に登録されている鳥で、河川敷や中洲、海岸の砂浜などを繁殖地にしています。
※写真はイメージ
砂地などに浅いくぼみを掘ったり、小石を寄せたりして簡単な巣を作る習性があるのですが、人間の行動によって壊れてしまうことも。
釣りやサーフィン、海水浴、写真撮影などのために人間が歩き回った結果、足元にある巣に気付かず踏んでしまうことがあるのです。
そのため、千葉県千葉市にある検見川(けみがわ)の浜では、コアジサシが安心して子育てできるよう、ロープ柵を張り巡らせたり、注意書きの看板を立てたりして保護しています。
2013年からは、市民との協働により保護対策を実施してきました。
しかし、浜を訪れた人の中には、立ち入り禁止であることを無視し、保護区に侵入する人もいる様子。
ある日、投稿者さんが保護区内で発見したのは、砂に残された靴の跡と、踏みつぶされたコアジサシの卵3個でした。
写真の中央より若干上のところに、ウズラの卵に似た模様の殻が、3個並んでいるのが分かりましたか。
卵の殻にはひびが入っており、もう孵化(ふか)は望めないでしょう。
残念な出来事を受け、投稿者さんは「あなたの足が小さな命を奪ったことをお分かりですか?入ってはダメです!」と改めて注意喚起を行いました。
投稿者さんの発信はネット上でまたたく間に広がり、「地元なだけに胸が痛みます」「ルールを守れない人が多くて腹が立つ!」などのコメントが数多く寄せられました。
・残念な出来事。これを機に、保護区の大切さをいろんな人に知ってもらいたい。
・当たり前のように、立ち入り禁止区域に侵入する人たちっていますよね…。
・外国人にも伝わるよう、多言語で書かないと理解されないかも?
・ロープ柵は人と鳥の信頼の印。繁殖を阻害しないよう、境界線を守りましょう。
もしかしたら、観光地で遊んでいる時に、おもちゃなどが立ち入り禁止区域に落ちてしまうこともあるかもしれません。
そんな時は自己判断で立ち入り禁止区域に踏み入らず、管理者に連絡をするなどの対応をしましょう。
立ち入り禁止の場所には、それ相応の理由があるもの。マナーを守って、自然を楽しみたいものです。
[文・構成/grape編集部]