眉がなくなった笠井アナ「この顔でタレントとしてやっていけるのか」 すると妻が?
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「日本人の2人に1人ががんになる」といわれている現代。がんは特別なものではなく、多くの人にとって身近な病気です。
フリーとして活躍する笠井信輔アナウンサーも、がんになった経験を持つ1人。
撮影:河内彩
笠井アナは、2019年のフリー転身後に、血液のがんである『悪性リンパ腫』のステージ4と診断されました。
長期入院による闘病の末、2023年現在は、症状や検査での異常が見られず、機能が正常に回復したとされる『完全寛解』の状態です。
笠井信輔アナ「治療中のQOLを上げることが大事」
自らの経験をもとに、がんにまつわる啓発活動を行っている笠井アナ。
闘病中にショックを受けた出来事の1つとして、抗がん剤治療により、髪だけでなく眉毛も抜けてしまったことを挙げています。
※画像は複数あります。左右にスライドしてご確認ください。
何事にも前向きな性格だと自負している笠井アナですが、眉毛が抜けたことは相当こたえたのだとか。
「これからこの顔でタレントとしてやっていけるのか」と悩む笠井アナに対し、常に『羅針盤』のような存在として、笠井アナを支えてきた妻は、こういったといいます。
「眉は描けばいいじゃない」
妻の助言のとおり、新たに毛が生えそろうまでは、眉毛を描くことにした笠井アナ。メイクによって、人前に出ることへのストレスが大幅に軽減したそうです。
2023年現在、がん罹患後に社会復帰をしたり、入院せずに働きながら治療を受けたりする人が増え、以前よりも外見を気にする患者が多いのだとか。
そういった背景もあり、がん治療にともなう外見の変化で感じるつらさを和らげる方法である『アピアランスケア』は、近年注目されています。
笠井アナは、忍耐の多い治療中こそ、我慢せずに周囲へ相談し、ストレスを軽減させることの大切さを実感したのです。
我慢をすることが美徳とされた時代と異なり「令和のがん患者にとっては、治療中のQOL(クオリティー・オブ・ライフ=生活の質)を上げることが大事」だと訴える笠井アナ。
治療中は、常にストレスとの闘いです。ささいなストレスでも、蓄積されていくと大きな負担になるもの。
可能な限り、日常生活における悩みを減らし、楽しみを増やすことが、QOLを上げる一歩となるでしょう。
『がんがつなぐ足し算の縁』が発売
がんの発覚から入院・闘病の記録と、実体験を経て笠井アナが考える、がんとの向き合い方が記された単行本『がんがつなぐ足し算の縁』。
中日新聞、東京新聞で好評を博した笠井アナの連載が1冊の本になり、2023年9月1日に発売されます。
本記事で紹介したのは、連載に掲載されたエピソードのごく一部です。
『がんがつなぐ足し算の縁』には、連載中に読者から寄せられた、200通を超える感想や意見の一部も収録されています。闘病や看病を経験した、あらゆる視点を持つ人々の、リアルな心情が記されていますよ。
がんの治療中の人はもちろん、治療を支える周囲の人にも、手に取ってほしい1冊です。
がんがつなぐ足し算の縁
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[文・構成/grape編集部]