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落し蓋の代用品5選! 皿やアルミホイル、キッチンペーパー等で簡単に代用できる

By - grape編集部  公開:  更新:

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落し蓋をした鍋の写真

※写真はイメージ

「煮物を作りたいけど落し蓋がない」「家にあるもので代用できないかな」「落し蓋が必要なのかが分からない」と悩んだ経験がある人も多いのではないでしょうか。

落し蓋は、煮物作りに欠かせない調理道具です。落し蓋をすると、煮崩れを防ぎ味が馴染みやすくなります。落し蓋がない時でも、家にある道具で代用できたら便利ですよね。

本記事では、落し蓋の代用品について解説します。クッキングシートやアルミホイルを使って落し蓋の代用にすればおいしい煮物ができるので、ぜひ最後までお読みください。

落し蓋の代用品5選

鍋に落し蓋をして豚バラ肉の角煮を作っている写真

煮物を作る時に落し蓋がなくても、クッキングシートやアルミホイルで代用できます。詳しく見ていきましょう。

アルミホイル

アルミホイルに穴をあけて食材に直接乗せれば、落し蓋の代わりになります。アルミホイルはアクを吸着する性質があるため、クシャクシャにしてから使うと素材に触れる面積が多くなり、たくさんアクが取れて便利です。

アルミホイルで代用する方法は、以下の通りです。

  1. アルミホイルを鍋の大きさに合わせて切る。
  2. クシャクシャに丸めて広げる。
  3. 菜箸などで数か所穴をあける。
  4. 鍋の材料に直接かぶせる。

アルミホイルは、酸や塩気によって変色や溶けることがあります。煮物に長時間かぶせておくと溶ける可能性がありますので、調理後はすぐに鍋から取り出しましょう。

クッキングシート

クッキングシートで代用して煮物のたびに使い捨てすれば、洗う手間が減って衛生的です。アルミホイルのように酸や塩気で変色したり溶けたりしないので、安心して使えます。

クッキングシートで代用する方法は、以下の通りです。

  1. クッキングシートを鍋の大きさに合わせて切る。
  2. シートを4つ折りにする。
  3. 折った中心の角を中心にして三角形に折る。
  4. 鍋の半径に合わせて端を切り落とす。
  5. 先端を切り落として広げる。
  6. 鍋の材料に直接かぶせる。

ただし、クッキングシートはツルツルしていて滑りやすい素材のため、アクを吸着しません。そのため、クッキングシートをめくってアクを取る必要があります。

キッチンペーパー

キッチンペーパーを使えば、湯葉やナスなど煮汁に浮きあがる素材にピッタリくっついて味が入りやすいです。また、魚の煮物と相性がよく、アクや臭いを吸着してくれるのでおすすめ。

キッチンペーパーは、以下のように大きく2種類に分けられます。

キッチンタオル・使い捨て用ふきん
・吸水・吸油性に優れ安価
・熱に弱く水に溶ける
クッキングペーパー・不織布
・吸水・吸油・耐熱性があり水に溶けない
・高価

熱や水に強いクッキングペーパーを使うことで、溶けたり破れたりせずに煮物が作れるでしょう。もし心配なら、2~3枚重ねて使うとより安心です。

また、キッチンペーパーは引火する可能性があるため、鍋から絶対にはみ出ないように気を付けてください。

鍋よりも小さい皿を素材にかぶせれば、落し蓋になります。平皿が使いやすく、素材に直接乗せて煮込んでください。煮込んだ直後は、皿が大変熱くなっているので、鍋から取り出す際は煮汁が冷めてからにしましょう。

煮込む素材によっては、重い皿を乗せるとつぶれてしまうことがあります。また、ナイロンやポリエステル製の皿は軽いですが、溶ける可能性があるので使用はできません。割れたり溶けたりしない耐熱皿を使いましょう。

キャベツの葉

キャベツの外側の葉を素材にかぶせれば、十分に落し蓋の代わりになります。煮物が完成する頃には、硬い外側のキャベツが煮えて柔らかくなりおいしく食べられるでしょう。

また、キャベツの甘みが煮物にコクと風味をプラスして、さらにおいしく仕上がります。一方、キャベツの外側の葉は汚れが付いているので、よく洗ってから使ってください。

落し蓋を使った時の5つの効果

大根の煮物に出汁をかける写真

落し蓋を使用すると、煮物をおいしくする5つの効果があります。詳しく見て行きましょう。

煮崩れを防ぐ

落し蓋をすると、素材の煮崩れが防げます。煮崩れの原因は、沸騰した煮汁が素材を動かしてぶつかり合うためです。

落し蓋で素材を動きにくくすれば、煮崩れしなくなります。

味が馴染む

魚などの柔らかい素材を煮る時は、かき混ぜることはできません。そこで味をムラなく馴染ませるには、煮汁の対流が必要です。

落し蓋をすることで、沸騰した煮汁が蓋にぶつかり対流が生まれます。鍋の中で対流が起きると煮汁が全体的に行きわたり味が馴染むのです。素材をかき混ぜないため煮崩れも防げます。

表面が乾くのを防ぐ

がんもどきやナスなど、煮汁から浮き上がる素材は表面が乾いてしまいます。また、おせちの黒豆は、表面が乾くとしわがよってしまい台無しです。

落し蓋をすれば表面に煮汁が付いた状態が続き、素材の乾きを防止します。

少ない煮汁で作れる

落し蓋は、煮汁の急激な蒸発防止に効果的です。煮汁があまり酸素に触れないため、急激な蒸発を抑えられます

ゆっくり蒸発するので少ない煮汁で調理ができ、うっかり焦がしてしまう失敗も防げるでしょう。また、調味料を使う量が減って節約にもつながります。

短時間で調理できる

魚は長い時間煮ると身が硬くなってパサパサになるので、短時間での調理が必要です。落し蓋をすると全体的に熱が伝わるため、煮る時間が短縮できます。

魚を短時間でふっくら仕上げるには、落し蓋を使いましょう。

落し蓋の種類と特徴

煮こぼれないように落し蓋をして茹でる写真

落し蓋の種類は、主に木製・ステンレス・シリコンの3種類があります。特徴やメリット・デメリットを確認していきましょう。

木製|均一に熱を通せる

木製の落し蓋は熱伝導率が低いため、煮汁の温度を一定に保ちやすく食材に熱を均一に通します。また、適度な重さがあることで素材をつぶさずに動きを制限し煮崩れを防げるのです。

木製の落し蓋の欠点は、臭いや色が移ってしまうこと。乾いた状態で使用すると、臭いや色が移ってしまうため、使用前は必ず濡らしてから使ってください。

使用後は洗剤を使ってよく洗い、しっかり乾かす必要があります。湿っていると、カビや菌が繁殖して食中毒になるので注意しましょう。

金属製|大きさを変えられる

金属製の落し蓋は、鍋に合わせて大きさを変えられる特徴があります。また、汚れや臭いが付きにくくお手入れが簡単です。丈夫で長持ちするため、一度購入すれば買い足す必要はないでしょう。

使い方は、鍋の大きさに合わせて広げ素材に直接かぶせます。欠点は熱伝導率が高いため、使用中は火傷するほど熱くなってしまうことです。取り出す際は、トングなどを使い火傷しないように注意しましょう。

シリコン製|火を使わない料理にも使える

柔らかいシリコン製の落し蓋は、素材の形にピッタリはまるので熱を効率よく循環できます。電子レンジにも対応しているため、火を使わなくても調理できるのが特徴です。

調理後は食洗機でも洗えて便利ですが、色移りしやすいので色素の強いナスなどを煮るのは避けましょう

落し蓋のおすすめ3選

鍋に木の落とし蓋をする写真

頻繁に煮物をするなら、落し蓋を購入してもいいかもしれません。種類別におすすめの落し蓋を見ていきましょう。

ごちそうさま『木製落し蓋』

初めて落し蓋を購入する人におすすめです。料理家の栗原心平さんがプロデュースしている木製の落し蓋で、裏面の溝にポイントがあります。

溝によって煮汁を対流させ、味を全体的に染み込みやすくなるように工夫されているのです。面倒なアク取りも、溝に溜まるので集めるのが簡単でしょう。

味わい食房『フリーサイズおとし蓋』

料理のバリエーションを増やしたい人におすすめです。鍋のサイズに合わせて使える調節機能が付いているので、どんな鍋にも対応します。

調理後もフックをつかんで簡単に取り出せる工夫があり、鍋底に敷いて蒸し器としても使用できるため、料理の幅が広がるでしょう。

marna『ブタの落としぶた』

食卓に彩りが欲しい人におすすめの落し蓋です。熱に強いシリコン素材の落し蓋で、電子レンジを使う際のラップの代用にもなります。

豚のデザインが食卓を明るくするため、飾りとしても活用できるでしょう。

おすすめの煮物レシピ3選

豚の角煮の写真

落し蓋を使うと、煮物がとてもおいしく仕上がります。煮物をおいしくするコツと落し蓋をするタイミングを参考にして、紹介するレシピをぜひ試してみてください。

肉じゃが

肉じゃがをおいしくするコツは、短い時間で仕上げることです。じゃがいもの大きさを合わせて切れば、火の入りが均一になります。味が入りにくい人参は、じゃがいもより小さくカットするとよいでしょう。

【材料(3人ぶん)】

  • じゃがいも:3個
  • 人参:3ぶんの1本
  • 玉ねぎ:1個
  • 牛肉:100g
  • しらたき:100g
  • 水:200㎖
  • 醤油:大さじ2杯
  • サラダ油:小さじ1杯

【作り方】

  1. 材料を食べやすい大きさにカットする。
  2. 鍋にサラダ油を入れ野菜を炒める。
  3. 具材から水分がでてきたら水を入れる。
  4. 沸騰したら牛肉を入れてアクを取る。
  5. しらたきと醤油を入れたら落し蓋をする。
  6. 10分ほど煮たら落し蓋を取り出す。
  7. 5分ほど煮汁を煮詰める。
  8. 味を見て甘みが足りない時はみりんを少々加える。

煮汁の量を減らして落し蓋をすれば、煮崩れせずに均一に味が馴染みます。また、鍋の大きさ選びもおいしく作るための重要なポイントです。大きすぎると煮汁の蒸発が早く、小さいと味が回りません。

具材の量が鍋の半分ぐらいになるようにすると、おいしく作れるでしょう。

煮魚

魚を上手に煮るコツは、煮る時間に合わせて水の量を調整することです。6~7分煮るなら50ccの水で調整します。煮汁の量を調整する時は、煮崩れするので魚を取りだしてから煮詰めましょう。

【材料(2人ぶん)】

  • 魚の切り身:2切れ
  • 醬油:大さじ3杯
  • 酒:大さじ1杯
  • みりん:大さじ3杯
  • 砂糖:大さじ3杯
  • 水:50㎖

【作り方】

  1. 材料全部を鍋に入れて中火にかける。
  2. 沸騰したら落し蓋をして6~7分煮る。
  3. 落し蓋と魚を取り出し煮汁を詰める。
  4. 魚を皿に盛り煮汁をかける。

落し蓋をすることで、煮汁が対流して味が均一に回るので魚を返さなくて済みます。大きな切り身を煮る時は、煮る時間が1分増えるごとに水を大さじ1杯増やして調理しましょう。

カボチャの煮物

カボチャの煮物は、大きめにカットするとホクホクした食感に仕上がります。煮汁の黄金比は醤油・砂糖・酒・みりん各大さじ2杯です。

また、カボチャを鍋に入れる時は、皮の面を上か横にすると身が皮から離れずにキレイに仕上がります。

【材料(2人ぶん)】

  • カボチャ:4ぶんの1個
  • 醬油:大さじ2杯
  • 砂糖:大さじ2杯
  • 酒:大さじ2杯
  • みりん:大さじ2杯

【作り方】

  1. カボチャを大きめにカットする。
  2. 鍋に調味料とカボチャを入れて強火にかける。
  3. 沸騰したら中火にして落し蓋をする。
  4. 煮汁が3ぶんの1の量になるまで煮詰める。

煮汁を煮詰めたら鍋の蓋をしてしばらく放置すれば、味が馴染んでしっとり仕上がるのでおすすめです。

落し蓋を代用しておいしい煮物を作ろう!

料理する女性の写真

難しいと思っていた煮物は、落し蓋をすると簡単においしく仕上がります。煮物のコツは、材料の大きさを合わせてカットして落し蓋を使って短時間で仕上げることです。

もし落し蓋がなくても家にあるアルミホイルやクッキングシート、お皿があれば代用できるので、ぜひ試してみてください。


[文・構成/grape編集部]

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