オーブンシートの代用品9選!代わりに適していないものや注意点なども解説
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「オーブンシートの代用品が分からない」とお悩みの人もいるのではないでしょうか。
オーブンシートの代用品は、使う調理器具により異なります。たとえば、ケーキ型に使うオーブンシートの代用品の1つは「離型油」です。
代用品はほかにも8つありますが、組み合わせには注意が必要です。誤った使い方をすると、発火や発煙などのリスクがあるためです。
そこで本記事では、オーブンシートの代用品や注意点などを解説します。本記事を最後まで読めば、調理器具ごとのオーブンシートの代用品が分かるようになりますので、ぜひ参考にしてください。
オーブンシート(クッキングシート)の2つの役割
オーブンシート(クッキングシート)の役割は主に次の2つです。
オーブンシートをオーブンの天板やフライパンの底に敷くことで、食材が調理器具などにくっつかず、きれいに焼き上げられます。また、ケーキの型に敷くことで、焼きあがったものをきれいに外せます。
料理の仕上がりを美しく保つためには、オーブンシートは欠かせないアイテムといえるでしょう。加えて、食材が器具にこびりつかないため、使ったものを簡単に洗えます。
もう1つの役割は、落とし蓋です。煮物を作る時に鍋の材料の上に乗せれば、荷崩れ防止や味を染み込みやすくできます。
オーブンシートを活用すれば、洗い物の手間を省けたり、料理をおいしく仕上げたりできるでしょう。
オーブンに使うオーブンシートの代用品4選
オーブンは、天板やケーキ型などを使って料理したり、お菓子を作ったりなどのシーンで活躍します。ここでは、天板とケーキ型に使うオーブンシートの代用品を4つ紹介します。
天板を使う場合のオーブンシートの代用品
天板を使う場合のオーブンシートの代用品は、以下の2つです。
アルミホイルを使うかどうかでどのような違いがあるか、確認しておきましょう。
「アルミホイル」と「食用油」
天板を使う場合は、アルミホイルと食用油を組み合わせて、オーブンシートの代用品にするのがおすすめです。アルミホイルを天板に敷き、油を塗ることで食材とのくっつきを防げます。また、天板の汚れを軽減するため、洗い物の手間も減らせる利点があります。
具体的な手順は以下の通りです。
なお、アルミホイルは表面(ツヤ面)を上にして敷くようにしましょう。凹凸がないため、食材とアルミホイルがくっつくことを防げます。
油
天板を使う場合のオーブンシートの代用品として、油のみを使う方法もあります。手順は、天板に直接油を塗り、食材を載せて加熱するだけです。
ただし、天板が汚れたり一部が焦げ付いたりする可能性があることに注意が必要です。油のみでの代用は、アルミホイルが利用できない場合や天板の汚れが気にならない場合にとどめたほうがよいでしょう。
ケーキ型を使う場合のオーブンシートの代用品
ケーキ型を使う場合のオーブンシートの代用品は、以下の2つです。
天板を使う場合と同様に、ケーキ型に敷くオーブンシートの代用品には、単体のものと組み合わせて使うものがあります。オーブンシートの代用品を臨機応変に活用するために、それぞれをおさえておきましょう。
「食用油」と「小麦粉」
ケーキ型を使う場合のオーブンシートの代用品は、食用油と小麦粉です。以下は具体的な手順です。
バターやマーガリンでも代用可能です。
茶こしやふるいを使うと均等にまぶしやすくなります。
なお、小麦粉が手元にない場合は「食用油」と「薄力粉」でも代用できます。小麦粉と食用油を使うと、焼き色がつきやすくなる特長があるため、より仕上がりにこだわる人は、ケーキ型を冷してからの使用がおすすめです。
小麦粉をまぶしたあとにケーキ型を冷蔵庫で冷やせば、生地がくっつきにくくなります。仕上がりを楽しみたい人は、ひと手間加えてみてはいかがでしょうか。
離型油(りけいゆ)
ケーキ型を使う場合のオーブンシートの代用品として、離型油のみ使う方法があります。離型油は、生地を型から離やすくするための油です。スプレータイプの離型油が一般的です。ケーキ型に吹きかけるだけでオーブンシートの代わりになります。
離型油は、マドレーヌやカヌレなど、凹凸のあるお菓子を焼く際にも有効です。また、スプレータイプのため、液体タイプの油よりも器具に馴染ませやすいです。
手軽にオーブンシートの代用品として使える離型油ですが、基本的に、通常のスーパーには並んでいません。業務スーパーや製菓材料店などで取り扱われており、人によっては、買い出しに手間がかかるでしょう。
フライパンに使うオーブンシートの代用は「アルミホイル」と「食用油」
フライパンに使うオーブンシートの代用品として、アルミホイルと食用油の組み合わせがあります。手順は以下の通りです。
ポイントは、アルミホイルをクシャクシャにすることです。これにより、食材がくっつきにくくなり、余分な脂も落ちやすくなります。
注意点は、アルミホイルがフライパンからはみ出さないようにすることです。アルミホイルの熱耐性は660度です。フライパンをとおして熱する分には問題ありませんが、コンロの直火(1,700度)にアルミホイルが当たると溶けてしまいます。
フライパンの底にきれいにおさまるようにアルミホイルを敷きましょう。また、直接的に食用油を塗る方法もありますが、食材がくっつきやすいため、おすすめはしません。
落とし蓋として使うオーブンシートの代用品3選
落とし蓋として使うオーブンシートの代用品は、次の3つです。
それぞれ、異なる特徴があり、仕上がりに差が出るため、作りたい料理に合わせた代用品を使いましょう。
アルミホイル
落とし蓋の代わりにアルミホイルを使うと、灰汁(あく)を取りやすくなることがメリットです。使い方の手順は次のとおりです。
アルミホイルに穴を開けることで、空気が通りやすくなるため、落とし蓋の代わりに使えます。また、アルミホイルをクシャクシャにすることで、凹凸に灰汁がくっつきやすくなります。
灰汁が出やすい豚肉やごぼうなどを煮込む時は、アルミホイルで代用するのがおすすめです。
ただし、酸味の強い味付けのものを煮る時は、アルミホイルは避けたほうがよいです。アルミホイルが酸性の強い食品にふれると溶ける可能性があります。溶けたアルミホイルを食しても健康上の被害はないとされていますが、食用以外のものが入った料理を口にするのは避けたいでしょう。
落とし蓋として使うオーブンシートの代用品は、料理に応じて変えることがおすすめです。
キッチンペーパー
落とし蓋として使うオーブンシートの代用品の1つはキッチンペーパーです。キッチンペーパーは吸水性が高いため、煮汁を吸って具材に染み込みやすくなります。また、余分な油も吸収してくれる効果があります。
オーブンシートの代用品として使う際は、厚めのキッチンペーパーを選びましょう。煮込んでいる途中に破れにくくなります。
昆布
昆布は、落とし蓋の代用以外にも、だし取りとしても機能します。落とし蓋として機能させるには、大きめの昆布が必要です。
ただし、昆布は、キッチンペーパーやアルミホイルに比べて煮汁が蒸発しやすい特徴があります。途中で煮汁が少なくなっていないか確認し、必要に応じて水を足しましょう。昆布自体にも旨みがあるため、落とし蓋として有効に活用すれば、独特の風味やコクが料理に加わります。
蒸し器として使うオーブンシートの代用品は「レタス」や「キャベツ」
シュウマイや肉まんなどを蒸す場合には「レタス」や「キャベツ」を蒸し器に敷きましょう。食材が蒸し器にくっつくことを防げます。また、コンロや電子レンジなどで蒸す場合にも代用できます。
ポイントは、水分が多く含まれている葉物野菜を使うことです。水分の少ない野菜だと、焦げる可能性があります。
NGな代用方法2選
NGな代用方法の組み合わせを、次の2つ解説します。
上記の組み合わせは、食材のくっつきや発火などのリスクが伴います。安全に料理するためにも、NGな代用方法をおさえておきましょう。
「電子レンジ」と「アルミホイル」の組み合わせ
電子レンジでアルミホイルを使うと、火花が発生する可能性があります。結果、発火や発煙、電子レンジの故障の原因につながるでしょう。
食材と皿のくっつきを防ぐためには、別の方法を選ぶ必要があります。たとえば、電子レンジで加熱可能な皿に油を塗るなどです。
アルミホイルは一般的に電子レンジでの利用には適していないため、適切な代用手段を選ぶことが重要です。
「オーブン」と「ラップまたはキッチンペーパー」の組み合わせ
オーブンとラップまたはキッチンペーパーの組み合わせを避けるべき理由は次の2つです。
ラップは、オーブンほどの高温に耐えられない可能性があります。加熱中にラップが溶ければ、天板や型、食品にくっついてしまうでしょう。
また、キッチンペーパーは一般的に熱に耐える性質を持っているものの、オーブンの高温で燃える可能性があります。
代用品には「アルミホイル」がおすすめです。アルミホイルはオーブンでの加熱に適しており、食材を包み込んで保護する役割があります。
オーブンシートの代用品に適していないもの
オーブンシートの代用品に適していないものは次の2つです。
上記のものを代用品として使うと、紙に含まれる化学物質が食材に付着してしまったり、食材がくっついたりなどのリスクが発生します。オーブンシートの代用品に適していないものをおさえておきましょう。
コピー用紙
コピー用紙はオーブンシートの代用として使うことはおすすめできません。前提として、コピー用紙は食品用として設計されていないためです。
コピー用紙は、加熱や水分との接触によって、紙に含まれる化学物質が食品に移る可能性があります。最悪、消化器系に問題を引き起こすでしょう。
天ぷら敷紙
天ぷら敷紙は食品用として販売されていますが、オーブンシートの代用品としては適していません。天ぷら敷紙の主な役割は、揚げ物の油を吸収することです。そのため、食材がくっつかないなどの役割は期待できません。
また、高温の加熱によって天ぷら敷紙が焦げる可能性もあるでしょう。
オーブンシート代用品は目的に応じて適したものを選びましょう
オーブンシートは、食材と調理器具のくっつきを防いだり、落とし蓋の代用品として使ったりできます。便利ですが、いざという時に、手元にないのがオーブンシート。スーパーに買いに行くのが面倒という人は、代用品でカバーしましょう。
オーブンシートの代用品には、油やアルミホイル、キッチンペーパーなどが挙げられます。また、調理器具により代用品は異なります。目的に応じてオーブンシートの代用品を選びましょう。
オーブンシートの代用品は身近にあるものが多いため、まずは自宅で探してみてください。
[文・構成/grape編集部]