疑問「桜の開花日って何部咲きの状態?」 気象庁に尋ねてみると意外な回答が
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- 出典
- 気象庁
春の楽しみといえば『桜の花』。気象庁の公式サイトでは、1日3回『桜の開花状況』と『桜の満開状況』の情報を更新しています。全国の桜の咲き具合や平年の開花日との比較がひと目で分かる便利なサイトです。
さて、ここで気になるのが『情報源』です。気象庁による『桜の開花状況』と『桜の満開状況』は「誰が、どこで、どのような方法で」得た情報をもとに公開されているのでしょうか。
気象庁の担当部署、大気海洋部観測整備計画課(以下:気象庁)に問い合わせてみました。
気象庁の『桜の開花状況』と『桜の満開状況』の判定方法は
※写真はイメージ
桜の開花の確認方法は、実は気象庁職員による『目視』で行われています。気象庁によれば「担当職員は、桜の開花時期になると標本木の観測をスタートし、目視でつぼみをチェック。開花しそうになったら1日1回〜数回確認しています」とのことでした。
観測体制としては「開花状況の確認に専任職員はおらず、5人ほどの担当者が持ち回りで業務の合間に交代で確認する」とのこと。
開花の観測に使われる『標本木(ひょうほんぼく)』の場所は、原則的に、天気予報などの業務を担う公的施設である『気象官署』の構内です。日陰やビル風の影響を受けない、周囲の開けた場所にある「なるべく自然に近い状態の木」が望ましいとされています。
お花見の日程決めに役立つ、桜の開花と満開の『基準』
気象庁では桜の開花と満開の基準を『生物季節観測指針』に定めています。生物季節観測指針による桜の開花と満開の判定基準は次のとおりです。
開花:5〜6輪咲いた状態
満開:約80%が咲いた状態
この判定基準から分かることは、桜は「開花日には少ししか咲いていない」こと、「満開日の後に100%開花する」ことです。この基準を知っていれば、桜の名所の咲き具合を予想し、お花見の日を決めるヒントになるでしょう。
また桜には多くの種類がありますが、開花の観測対象は『そめいよしの』と定められています。そめいよしのが生育できない地域では、『ひかんざくら』や『えぞやまざくら』が代わりの品種です。
1日の間で桜の花に大きな変化はあるのか
気象庁の『桜の開花状況』と『桜の満開状況』が1日に3回も更新するのには、何か理由があるのでしょうか。ずばり聞いてみました。
「朝には開いていないつぼみが、夕方に開花するケースがあるのが桜です。桜の開花状況については世の中の関心も高いので、1日3回ホームページを更新しています」
『花は桜』という文句があるように、大昔から桜に親しんできた日本ならではのサービスですね。
『気象庁』と『民間気象事業者』の情報を活用して、2024年も桜を見よう!
※写真はイメージ
気象庁は2009年に桜の開花予想を廃止しました。その理由について「当庁と同等の情報提供が民間気象事業者から行われているため」と述べています。
つまり桜に関する情報収集は、民間気象事業者が発表する『開花予測』をもとに、気象庁の『桜の開花状況』『桜の満開状況』をこまめにチェックするのが、現状における適切な方法といえるでしょう。
ちなみに「2024年は平年より早く開花しそう」というのが民間の気象事業者の大方の予想です。見逃さないよう、こまめにチェックしておきましょう!
[文・構成/grape編集部]