米シーワールド 「シャチの繁殖は、もうしない」 水族館のあり方が問われる
公開: 更新:


今、もっとも狙われやすいのは… 新しい犯罪傾向にゾッとする残念なことに、空き巣や強盗などの事件はなくならず、連日のようにニュースをにぎわせています。玄関前に監視カメラを設置するなど、防犯対策をしている人もいるでしょう。しかし、近年では犯行の手口や傾向に変化が起こっており、従来の対策だけでは不十分な可能性があります。

リンゴの形をしたキーホルダー 実はこれ…「もっと輪を広げたい」「素敵な活動」漫画家の、ずくなし黒岩(@kurokuroyuyuyu)さんがXに写真を公開。ねぷた絵を「なんとか残せないか、いろいろな人にこの美しさを伝えられないか」と、頭をひねり始めたのがきっかけで、2023年の秋頃からある活動を始めたといいます。活動の一環として完成させた作品とは…。
アメリカの水族館『シーワールド』が、革新的な方針を打ち出しました。
それは、2016年3月17日付でシャチ繁殖を直ちにやめるというもの。
シャチのショーも段階的に廃止することも既に決まっており、今後は「見世物的な」ショーなどではなく、動物の生態を学ぶことができる施設に転換していくそうです。
水族館に「閉じ込められる」動物たち
シーワールドは12のテーマパークをもっていますが、同水族館でのシャチの生態を写したドキュメンタリー『ブラックフィッシュ』が2013年に公開されてから、アメリカでは批判的な声があがっていました。
水族館のシャチは海から捕獲され、各地の水族館に「まわす」ため、小さいころに母親から離れ離れになります。
Source: YouTube
野生の状態では一日160キロほど泳ぐと言われています。しかし、水族館にいるシャチは孤立し、精神的・知的刺激がないまま、小さなコンクリート製のタンクの中を回り続けています。
その結果、野生ではメスは平均50年、オスは29年の寿命に対し、水族館のシャチは25年生きることさえまれなのです。
水族館のあり方を考える
シーワールドの発表に、アメリカのSNSでは、ニュース記事が17万回以上「いいね!」されるなど、好意的にとられています。
しかし、水族館が悪であると言い切れるわけではありません。水族館を通じて海の生物の研究が進み、動物の救済の助けにつながっているという事実もあるのです。
水族館にどの程度の娯楽性を持たせるのが妥当なのか…。それは私たち利用者も考えなければならないことかもしれません。