優秀で嫌われ者の部下が、退職した理由　その真実と上司の優しい心

実話を元にした、ワコールのタイ法人が制作したCM。

優秀だけれど仕事に厳しすぎるせいで、同僚から嫌われている会社員アオム。

彼女が毎週金曜日に休み、会社を辞めた理由。そして、上司の優しい心。思わずじんわりとするヒューマンストーリーをご紹介します。

優秀で嫌われ者の秘密

金曜日に休む不思議

アオムは、会社の誰よりも早く出社し、遅く帰ります。

仕事に厳しい彼女に、同僚は近寄りません。お昼を食べるときはいつも一人。誰も、彼女が会社にいてほしいと思っていませんでした。

そんな彼女には、ちょっと不思議なことが。それは毎週金曜日に休みをもらう勤務形態になっていること。その理由は上司も知りません。

「彼女には若いヒモがいる」そんな噂も流れていました。

そんなある日、突然アオムは金曜日以外も欠勤するようになり、それが一週間も続きました。

ある人はいいました。「彼女はヒモと逃げたんじゃない？」と。

連絡も取れず、心配になった上司は、彼女の家にいってみることに。

すると、家の前にはアオムと一緒にいた若い男の姿が。

そこで上司は、会社の誰もが知らなかったアオムの真実を知ることになります。

渡された一通の封筒

その後、出社してきたアオム。上司に「会社を辞めたいです」と告げます。上司もそれに頷き、

と、白い封筒を彼女に渡します。

荷物をまとめ、退職したアオム。家に帰り、荷物の整理をしているとき、上司に渡された封筒を何気なく開いてみます。

その冒頭には「この手紙は、君に文句をいうためのものではない」とあり、その先を読み進むと、

そんな言葉とともに、上司と同僚からの寄付金が入っていたのです。

アオムの真実

上司がアオムの家に行って知った真実。それは、彼女の家が孤児院を営んでいたということ。

毎週金曜日に休んでいたのは、孤児院を手伝うためでした。

そのことを知った上司は、彼女を偏見の目で見ていたことを反省するとともに、子どもたちを助けているアオムを、なんとか援助できないかと考えました。

そして、アオムに対する同僚の誤解を解くと共に、寄付金を集めたのです。

涙が止まらなくなるアオム。

彼女が会社を辞めなければいけなかったのは、孤児院の代表を務めていた母親が亡くなったためでした。

母親が亡くなった悲しみと、子どもたちと孤児院を守っていかなければいけない責任の重さ。それらを一人で抱え込んでいた彼女に、上司の優しさは心に沁みたのでしょう。

これからも孤児院を守り続けていくアオム。

表面ではわからない人の優しさや想いに、目頭が熱くなってしまいました。