救急隊員「進まない!」 静岡県警の動画が話題 「山の恐さ伝わる」
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静岡県警地域部地域課のXアカウントは2024年7月12日、静岡県側の富士山が開山してから24時間以内に、3人の登山者が亡くなったことを、報告しました。
投稿には、出動した救助隊員が暴風雨の中、助けに登っていく様子を収めた動画も載せています。
動画を見ると、救急隊員が「進まない!」「みんなで固まっていこう」など、声掛けをしながら登っている様子が分かりますね。
投稿は4万件以上の『いいね』を集め、「救急隊員の方、本当にありがとうございます」「気軽に登山してはいけない」など、さまざまな声が上がりました。
産経ニュースによれば、山岳遭難は2023年に過去最多を記録。新型コロナウイルスによる規制が緩和され、訪日する外国人客が回復したことで、訪日外国人登山者の遭難も過去最多になったとのこと。
軽装や不十分な装備で登山する『弾丸登山』が遭難の原因とみられるケースもあるといいます。
登山で確認するべき5つのポイント
では、登山する際には、どのような点に注意すればよいのでしょうか。
静岡県警察はウェブサイトに、夏に登山する際の確認すべきポイントを5つ公開しています。
慎重に山選びをする
自分が登山する山をきちんと下調べして、自分の体力と技術に合う山を選びましょう。
山の情報を収集する
危険箇所の有無や、山小屋の営業状況と空き状況など、登山する山を決めたら、その山の情報をできる限り集めることが遭難防止につながるといいます。
登山計画書を作る
『いつ、どこからどこへ、誰と、どんな装備を持って、途中でアクシデントがあったらどうする』といった内容を書いた、登山計画書を作ると役立ちます。
下山するまで体調管理を万全にする
登山には体力が必要不可欠です。
少しでも体調が悪ければ入山せず、登山中に体調が悪くなれば、無理をせずすぐに下山しましょう。
引き返す・中止する勇気を持つ
夏は積乱雲の動きが活発で天候が変わりやすいそうです。
レインウェアを持参し、雨が降り出したら、雷が鳴る前に下山しましょう。
※写真はイメージ
多めの水と食料とヘッドライト、レインウェア、モバイルバッテリーも必ず持って行くことが大切です。
静岡県警察は「天候悪化時はすぐに下山!そこに山がある限り山は逃げませんよ!」とつづっています。
続けて「早い時間から行動し、早く安全に下山をしてから、入浴やご当地料理を楽しむのもありですね!」と下山後の楽しみ方を提案しました。
仲間たちと、汗水たらしながら、登山した先で見る頂上からの景色は格別です。
一方で、命をも脅かすほど、危険な面も含んでいます。
紹介した5つのポイントをはじめ、一人ひとりが山の危険性を認識することが、山岳遭難を防ぐことにつながるでしょう。
[文・構成/grape編集部]