『お月見』に何をすればいいの? 由来や風習も解説
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みなさんは、お月見にどのようなイメージを持っていますか。月を眺めながら、お団子を食べる姿を思い浮かべる人もいますよね。
そんなお月見が、なぜおこなわれているのかを知らない人も多いでしょう。せっかくお月見をするなら、習わしについて理解を深めた上で楽しんでみませんか。
本記事では、お月見の風習や由来について解説しています。本来はどのような行事なのか、お月見を楽しむ上で参考にしてみてください。
お月見の意味とは
※写真はイメージ
お月見は、月を眺めながら田畑の実りに感謝する日です。なぜおこなわれるようになったのか、起源や習わしを詳しく見ていきましょう。
お月見の起源
月を眺めて楽しむ習慣は古来よりおこなわれ、お月見の基となるおこないは平安時代に中国から日本に伝わったといわれています。
当時は、月を観賞したりお酒をたしなんだりと、貴族が娯楽として楽しんでいたようですが、時代とともに多くの人々に広がり、やがて収穫を祝うための行事へと変化。
かつては月を基準とした暦が使われていたこともあり、作物を育てる上で月は重要な役割を果たしていました。そんな月に対する感謝の意も込めて、お月見がおこなわれるようになったと考えられています。
『中秋』と『仲秋』の違い
お月見がおこなわれる十五夜は『中秋の名月』や『仲秋の名月』と呼ばれます。どちらも同じ読み方をしますが、内容に違いはあるのでしょうか。
新しい暦になる以前に使われていた暦では、7〜9月が秋に当たります。『仲秋』は秋の中間の月である8月を指しており、暦の上での秋をちょうど半分にした8月15日が『中秋』です。
2024年現在は明確に分けて使う機会は少なく、どちらも同様の意味合いで用いられています。
お月見に行う風習
ここからは、お月見でおこなわれる習わしについて解説します。
地方によって違いはありますが、一般的に行われている風習を3つ見ていきましょう。
実りの象徴であるススキを飾る
お月見には、縁起物として実りを表すものを飾る習わしがあります。
本来は稲刈り後の稲穂をお供えしますが、まだ収穫を終えていない地域もあるでしょう。
そのため、稲穂に似ており、月の神様の依り代となる場であるともいわれるススキを代用して、お供えをする場合が多いようです。
また、ススキのトゲや尖った切り口が、あらゆる災いから家や田畑を守るとされているため、お供えを終えた後は魔除けとして屋外に吊るす地域もあります。
月に見立てた団子を食べる
お月見では、月に見立てた団子をお供え物にする習慣があります。
団子には日々の生活や、米や野菜などの収穫に感謝し、今後の豊作への願いが込められているのだとか。また、満月のように丸いのは、中国の月餅を模しているともいわれています。
団子の数は、十五夜にちなんで15個、十三夜では13個が主ですが、地域によって差があります。並べ方は、ピラミッド型になるように供えるのが一般的です。
お供えが終わった後の団子は、作物の恵みに感謝しながら味わって食べましょう。団子を供えるのが難しい場合は、丸い形をした饅頭や餅で代用してもOKです。
季節の収穫物をお供えする
作物を無事に収穫できたことを祝うお祭りとしての役割もあるお月見は、季節に採れた新鮮な収穫物をお供え物とする場合もあります。
元来はイモ類をお供えしていたといわれていますが、同年現在は特に決まりはないようです。水や酒などの類をお供えする地域もあり、作物であれば野菜でも果物でも構いません。
ブドウのようなツルがある果物は、巻き付きながら生長することから「月や人との結び付きを強くする」と、縁起よく考えられていることも。
収穫できる作物には地域差があります。種類にこだわらず、採れたての野菜や果物をお供え物にするとよいでしょう。
お月見の日が毎年違うのはなぜ?
お月見が行われる日は毎年異なりますが、それはなぜでしょうか。
暦には、新暦と旧暦があります。2024年現在使われているのは太陽暦と呼ばれる新暦で、日本では1872年に定められました。
太陽の動きを基準にしている新暦に対して、旧暦は月の満ち欠けがひと月の周期が基準です。そのため、双方の暦の間では1年の始まりと終わりや、年間日数などが異なります。
お月見は、暦が新暦に切り替わる前から親しまれてきた習わしで、2024年現在も旧来の暦の日付でおこなわれています。そして、旧暦の日付を新暦に当てはめた結果、毎年異なる日になるのです。
2025年は何月何日?実は年に3回あるお月見
※写真はイメージ
お月見をおこなう日として一般的に知られているのは『十五夜』ですが、実は『十五夜』以外にもお月見をする日があります。
年に3回あるお月見について、1つずつ解説していきましょう。
十五夜
十五夜は旧暦の8月15日に行われ、2025年は10月6日に当たります。
十五夜は、無事に作物が実り収穫できるのを願う日といわれています。『芋名月』とも呼ばれるのは、お供え物がイモ類だったためです。
『中秋の名月』とも呼ばれている十五夜は、旧暦の秋である7月〜9月のちょうど真ん中。
秋は気温が下がり、澄み切った空気に切り替わる季節のため、十五夜は『月が1年でもっとも美しく見える日』ととして知られています。
十三夜
旧暦の9月13日に行われるお月見は、十三夜と呼ばれています。2025年の十三夜は、11月2日です。
十三夜も作物が収穫できたのを感謝する日であり、十五夜と同じく大切にされてきました。そのため、どちらか片方だけお月見をするのは『片見月』や『片月見』と呼ばれ、縁起が悪いとされています。
そんな十三夜は、十五夜に次いで月がきれいに見えるのだとか。栗や豆がお供え物だったことから『栗名月』や『豆名月』とも呼ばれています。
十日夜
十日夜は旧暦の10月10日におこなわれ、2025年の場合は11月29日です。
地域によって『かかしあげ』や『わら鉄砲』などの習わしがあったり、十日夜自体がおこなわれなかったりする場合も。
『とおかんや』または『とおかや』と呼ばれる十日夜は、翌年の豊作を願う日や、稲を刈り終えて山へと帰っていく水田の神様に感謝する日とも伝えられています。
月とウサギの関係性
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お月見と関連して耳にする機会があるのは、月に浮かび上がるウサギの話ではないでしょうか。
ウサギが餅をついているように見えることから、月とウサギの話には諸説ありますが、仏教説話を由来とする説が現代まで語り継がれていると考えるのが一般的です。
ほかにも「月でウサギが食べ物に困らないため」や「仏教説話に登場する老人に食べ物を用意しているため」など、さまざまな説があります。詳しく調べてみると面白いかもしれませんね。
作物の実りに感謝してお月見を楽しもう
お月見は、お米や野菜など実りの収穫を月に感謝する日です。ススキをお供えしたり、お団子を食べたりと、地域によって独特の習わしがあります。
お月見といわれると『十五夜』をイメージする人が多いかもしれませんが、実は年に三度ある行事です。『十五夜』のほかに『十三夜』と『十日夜』があり、それぞれ違った願いが込められておこなわれています。
本記事を参考に、改めてお月見について考え、昔ながらの風習で楽しんでみてはいかがでしょうか。
[文・構成/grape編集部]