発泡スチロールから楽器を作り出す、ミュージシャン なぜ『ゴミ』に注目したのか?
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生活していると、毎日出てしまうゴミ。袋にまとめる際「あれ、こんなに多かったかな…」という経験はありませんか。
ただ、ゴミを減らそうと思っていても、なかなか行動に移せないという人は多いでしょう。
そんなゴミを楽器に生まれ変わらせて、『楽しみながら地球環境を考える』というポリシーで音楽活動を続けているのが、打楽器奏者で、日本廃品打楽器協会会長の山口ともさんです。
山口ともさん
楽器製作を始めたきっかけや、演奏を聴いた人々の反応などの話をうかがいつつ、少しでもゴミを減らすためにできることを教えてもらいました。
廃品楽器で奏でられる、幻想的な音
東京都目黒区にある、山口さんのアトリエ兼事務所『TOMO OFFICE』。
閑静な住宅街の一角で、日夜、ゴミに新たな『命』が吹き込まれているといいます。
アトリエということもあって、見たことのない楽器がたくさん飾ってありますね…!
上に設置されている、バネでつながった缶も楽器なのでしょうか。
楽器『スペーススプリング』
これは『スペーススプリング』という楽器で、トマト缶に太いスプリングをつないだものです。
『ビヨ~ン』という不思議な音がするんですよ。
私が最初に作ったオリジナル楽器で、かれこれ30年近く愛用しています。
30年!す、すごい…。
そんなに長く使うことができるのですね…!
経年劣化で錆びてきていますが、作った当時とはまた違う、いい音を出してくれています。
ゴミにしか見えないものでも、叩いてみると「え、こんなにいい音がするの」と感じることは珍しくありません。
いろいろな楽器が置かれたアトリエ
これまで数多くの楽器を製作し、演奏されてきたかと思いますが、最も評判がよかった楽器は、なんなのでしょうか。
評判がよかったのは『なんでも琴』という楽器ですかね。
発泡スチロールの箱のふちに100円ショップで買えるスポンジテープを貼り、その上にいろいろなものを乗せ換えるだけで、ものの音色を楽しむことができるんです。
『スペーススプリング』と一緒に、演奏してみましょうか!
楽器『なんでも琴』
そう話した山口さんは、アトリエにある練習場所で『なんでも琴』『スペーススプリング』をはじめとする、自作楽器のセッティングを始めました。
今回の取材のためだけに、特別演奏を披露してくれるようです!
山口さんの手によって生まれた、オリジナル楽器たちによる幻想的な音色。心地いいサウンドのとりこになりそうです。
素晴らしい演奏を聴いた後「ゴミを楽器にしようとしたきっかけ」について、気になった筆者。なぜ山口さんはゴミに注目したのでしょうか。