飲食物の染みはすぐに拭いて！　企業が教える『畳』の正しい掃除方法

新築の賃貸物件への採用は減ってきたものの、イ草のさわやかな香りが楽しめる『畳』は根強い人気があります。

和室のある物件へ引っ越す時や、和室のある家を新築する場合、少しでも長く畳の美しさを維持させたいと思うのではないでしょうか。

天然素材でできている畳は、フローリングやカーペットとは違うお手入れが必要です。

掃除用スポンジの『激落ちくん』で知られる『レック株式会社』のウェブサイトで紹介する『畳の正しい掃除方法』を取り入れて、畳のトラブルを防ぎましょう。

畳に起こりやすいトラブル

フローリングに傷が付く、カーペットの毛がへたるなどと同じように、畳にも『畳だからこそのトラブル』が起こります。畳の生活にそれほど慣れていないという人は、まず畳に起こりやすいトラブルを把握しておきましょう。

１．飲食物の染み

イ草は『水分を吸収し、放出する』という特徴があります。これにより湿度の高い季節も快適に過ごせるのですが、飲食物をこぼした場合はそれが『あだ』となるのです。

畳の上に水やジュース、食べ物をこぼすと、その水分を畳が吸って染みになってしまいます。染み付いてしまうとそう簡単には落とせないので、飲食物をこぼしたら『すぐに拭く』ようにしましょう。

２．ダニやカビ

適度な湿度を保つ畳は、ダニにとってこの上ない最高の環境です。ここに髪の毛や埃といった『ダニのエサ』が加わることで、繁殖を一気に促してしまいます。

見た目がきれいであっても、畳の目の中に埃がたまっている場合があります。小まめに掃除するようにしましょう。

湿度の高い季節は『カビ』にも注意が必要です。布団やマットなどの引きっぱなしはカビの要因となるので、片付けられる物は片付けて、畳に風を当ててあげましょう。

掃除道具別の掃除方法

畳の掃除に向いているのは『ほうき』『掃除機』『雑巾』の３つです。粘着カーペットクリーナーや重曹などのアルカリ性洗剤は畳の掃除に向かないので、使用を控えましょう。

ほうきを使う場合は、『畳の目に沿って掃く』ことが大切です。目に逆らってほうきをかけると、隙間に埃やゴミが詰まって取れなくなってしまったり、畳が傷んだりする原因になります。

また、畳は『縁』や『つなぎ目』にも埃がたまるため、部屋の隅までしっかり掃きましょう。

掃除機を使う場合も、ほうきと同じく『目に沿う』ことが大切です。縦の目は縦にヘッドを動かし、横の目はヘッドを横へ動かします。

掃除機に畳モードがある場合はそのモードを使い、畳モードがない場合は『弱』を使うようにしましょう。

ただし、畳の縁に掃除機をかけると痛みの原因となるので、イ草の部分のみにかけるよう意識してください。

雑巾を使う場合は、乾拭きを基本とし、月に１回のペースで水拭きをします。雑巾がけもほうきや掃除機と同じように、畳の目に沿って拭きましょう。

水拭きをしたら乾拭きで仕上げ、換気をして畳を乾燥させます。化学繊維の雑巾を使うと変色する場合があるので、柔らかい綿の雑巾を使うようにしましょう。

畳は天然素材によって作られているため、ていねいなケアが求められます。

きれいで居心地のいい状態をキープするために、日々意識してみてください。

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[文・構成／grape編集部]