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カボチャのカビを取って食べるのはNG?カビさせない保存方法も解説

By - grape編集部  公開:  更新:

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※写真はイメージ

天ぷらや煮物、サラダなど、多彩な料理に使えるカボチャ。常備しておくと心強い野菜ですが、いざ使おうとしたらカビが生えていて、がっかりした経験はありませんか。

「このくらいなら大丈夫かな」と取り除いて使うべきか、それとも「もったいないけど捨てるべきか」と、キッチンで悩んでしまいますよね。

実は、カボチャのカビは見分け方が大事で、正しい知識があれば判断も楽になるそうです。

本記事で紹介する『カビの見分け方』と『正しい保存方法』をマスターすれば、いつでも安心して、甘くておいしいカボチャを楽しめるようになるでしょう。

カボチャのカビ、取って食べるのはNG?

カボチャのカビ、取って食べるのはNG?

※写真はイメージ

カボチャにカビが生えた場合、カビの部分を取り除いたとしても食べるのはやめてください。少量のカビであっても、カビが生えたカボチャは処分するのが安全だそうです。

目に見えるカビは、氷山の一角にすぎないと言われています。カビは食材の内部に目に見えない根を深く張っているとされ、部分的に切り取っても、残った部分に菌糸が広がっている可能性が高いようです。

さらに、カビの中には加熱しても分解されないカビ毒を作る種類があり、食中毒など健康に深刻な影響をおよぼす危険性もあると言われています。

カボチャにカビが生える原因

カボチャにカビが生える原因

※写真はイメージ

カボチャにカビが生える原因は、カビが繁殖するのに最適な『栄養』『水分』『温度』『酸素』の4つの条件を、カボチャが満たしやすいことにあるようです。

カビは糖分をエサにして成長しますが、甘くて栄養豊富なカボチャは格好の栄養源となるのだとか。

さらに、カビは湿気を好みますが、カボチャは水分を多く含んでいると言われています。特に種とわたの部分は水分が集中するため、カビが最初に発生しやすいようです。

これに、カビがもっとも活発になる20℃〜30℃という過ごしやすい温度と、成長に必要な酸素が加わることで、空気中を漂っていたカビの胞子が付着し、一気に繁殖を始めると考えられています。

そのため、気温と湿度が上がる梅雨や夏場は、カボチャの保存に特に注意が必要となるでしょう。

色と形で危険度が分かる!カボチャに生えるカビの見分け方

カビとひと口にいっても、カボチャに生えるカビには次の3種類があるそうです。

  • 白いカビ
  • 黒いカビ
  • 緑のカビ

それぞれのカビの特徴や見分け方を知っておきましょう。

白いカビの特徴と見分け方

白いカビの特徴と見分け方

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カボチャに付着した白いものは、危険な『白カビ』の場合と、食べても問題ない『でんぷん』の場合があるとされているため、見分ける必要があります。

危険な白カビは、主に種やわたなど湿気の多い部分に発生するのだとか。ふわふわとしたわたのような見た目で、カビ特有の匂いがすることもあるようです。

白カビは、見つけた段階で目に見えない部分まで広がっている可能性があるとされています。健康被害をもたらすほどの毒性を持つ場合があるそうなので、発見したら食べずに処分してください。

一方、カボチャの切り口が乾燥して白っぽくなっているものは、カビではなくでんぷんである可能性が高いようです。でんぷんであれば、食べても問題ないと言われています。

『ふわふわしているか』『どこに発生しているか』の2点に注目して、安全かどうかを判断しましょう。

黒いカビの特徴と見分け方

黒いカビの特徴と見分け方

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カボチャの皮に見られる黒い点は、食べても問題ない『傷』の場合と、危険な『黒カビ』の場合があるようです。

皮の表面にある硬いイボや、浅い傷のような黒い部分は、カボチャが成長する過程でできたものだと言われています。中身まで変色していなければ、その部分だけを取り除けば問題なく食べられるそうです。

しかし、シミのように広がっていたり、わたや粒状になっていたりする黒いものは、危険な黒カビと考えられています。

黒カビは皮だけでなく、種やその周辺にまで広がっていることが多く、触るとブヨブヨと軟らかかったり、異臭がしたりするのが特徴のようです。

このタイプの黒カビは、部分的に取り除いても、目に見えない菌糸が残っている危険性があると考えられています。

毒性は白カビよりも低いとされていますが、鮮度は落ちているため、食べずに処分してください。

緑色のカビの特徴と見分け方

緑色のカビの特徴と見分け方

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緑色のカビは、カボチャの皮の色と似ているため、見分けがつきにくい危険なカビと考えられています。緑色または青緑色で、ふわふわとしたわたや粉のような見た目をしているそうです。

カボチャの皮の色が部分的に濃くなっていたり、青緑色に見えたりする場合、このカビの可能性があります。

白いカビを放置すると、緑色のカビに変わる場合もあると言われているため、気をつけましょう。

カボチャの皮の色との見分けが難しい場合は、カットして中の状態を確認してください。

緑色のカビは内部まで進行していることが多いため、実まで変色していないか、異臭やぬめりがないかをチェックすることが重要だとか。少しでも異常を感じたら、危険なサインといえるでしょう。

緑色のカビは、アレルギーや喘息、食中毒の原因になることもあるとされています。部分的に取り除いても目に見えない菌糸が残っている危険性があるため、発見した場合は食べずに処分するのが賢明です。

カビの生えたカボチャを食べてしまった場合の対処法

カビの生えたカボチャを食べてしまった場合の対処法

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万が一、カビの生えたカボチャを食べてしまった場合は、次の順序で対処するとよいとされています。

1.まずはうがいをして様子を見る

2.嘔吐や下痢の症状が出たら、すぐに病院に行く

3.下痢止めは飲まない

まずは直ちに口をゆすぎ、カビを洗い流しましょう。食べた量が少量であれば、症状が出ない場合も多いとされているため、体調の変化をしばらく観察してください。

食後1〜2時間で嘔吐や下痢といった症状が出始めたら、すぐに医療機関を受診しましょう。特に、子供や高齢者は重症化しやすいと考えられているため、注意が必要なようです。

下痢や嘔吐は、体内の毒素を外に出そうとする正常な防御反応とされています。自己判断で下痢止めなどの薬を飲むと、かえって毒素が体内にとどまってしまう可能性もあるようです。

症状がつらい場合でも、まずは医師の指示を仰ぎましょう。

カビだけじゃない!異臭、ぬめりは腐敗のサイン

カビだけじゃない!異臭、ぬめりは腐敗のサイン

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カビが生えていなくても、食べるのを避けるべきカボチャの状態がいくつかあると考えられています。五感を使って、次のサインがないか確認すると腐敗したカボチャを避けられるかもしれません。

まず、カボチャを触ってみてください。

部分的にブヨブヨと軟らかかったり、表面にぬめりを感じたりしたら、腐敗が始まっているサインと考えられます。ドロドロと溶けていたり、カットした際に糸を引いていたりする場合も、食べずに処分するのが賢明です。

酸っぱいような腐敗臭がする場合も危険とされています。

調理したカボチャを食べて、少しでも酸っぱい味がしたら、腐っている可能性があるようです。それ以上食べるのはやめましょう。

また、カビではなくても、薬品やカビのような不快な臭いがする場合もあるのだとか。これはカボチャの生理現象によるもので、食べても害はないとされています。

しかし、加熱しても臭いや苦味が残る可能性があるため、おいしく食べるのは難しいでしょう。

もうカビさせない!カボチャの正しい保存方法

カボチャをカビさせずにおいしく長持ちさせるには、状態に合わせた正しい保存方法を知っておくことが大切です。

ここでは『丸ごと』『カットした場合』『マッシュした場合』の3パターンに分けて、最適な保存方法を詳しく解説していきます。

丸ごとのカボチャの場合

丸ごとのカボチャの場合

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丸ごとのカボチャは、正しい方法で保存すれば常温なら1〜2か月長持ちし、その間に追熟して甘みが増すメリットもあるようです。

まず、表面に土がついていればきれいに洗い落とし、水気を完全に拭き取ってください。

保存方法は、季節の温度によって少し異なります。下記に詳しくまとめました。 

冬場など涼しい時期

新聞紙などでカボチャ全体を包み、風通しのよい冷暗所で常温保存するのが正しい保存方法とされています。室温は10℃前後が理想的です。ヘタを上にして保存し、高温多湿はカビの原因になるため避けてください。

夏場など、常温保存が難しい場合

同じくカボチャを新聞紙などで包んだ後、ポリ袋に入れてから冷蔵庫の野菜室で保存しましょう。これにより、夏場でも傷みにくく、鮮度を保ちやすくなるとされています。

冷蔵庫での保存期間は2〜3日が目安のため、それ以上保存したい場合は小分けして冷凍するのがおすすめです。

カットしたカボチャの場合

カットしたカボチャの場合

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カットしたカボチャは、丸ごとの状態よりも傷みやすいため、丁寧な下処理が長持ちのポイントとなるようです。

数日で使い切るなら冷蔵、長く保存したいなら冷凍と、用途に合わせて保存方法を選びましょう。

冷蔵保存の場合

カットしたカボチャを冷蔵保存する場合、まず、カビなどの傷みの原因となる種とわたをスプーンなどできれいにくり抜きます。

次に、くり抜いた部分に残っている水分をキッチンペーパーでしっかりと拭き取りましょう。

最後に、断面から水分が蒸発しないよう、ラップで隙間なくぴったりと包み、冷蔵庫の野菜室で保存してください。丁寧に下処理することで、3〜4日程度はおいしさを保てると言われています。

冷凍保存の場合

カボチャを全部使い切れない場合は、冷凍保存がおすすめです。カットしたカボチャを4〜5個程度に小分けしてラップで包んだ後、冷凍用の保存袋に入れて空気をしっかりと抜き、冷凍庫で保存しましょう。

ラップと保存袋で二重に保護することで、乾燥や酸化による変色、食感の劣化を防ぎ、約2週間はおいしさを保てるとされています。

カボチャをより長く保存したい場合は、使いやすい大きさにカットした後、600Wの電子レンジで2〜3分ほど加熱しましょう。粗熱と水気をしっかり取ってからラップで包み、冷凍用の保存袋に入れ、空気を抜いて冷凍庫で保存してください。

これにより、約1か月程度の保存が可能と考えられています。

ただし、丸ごと保存する場合と比べると傷みやすいため、早めに使い切りましょう。

マッシュしたカボチャの場合

マッシュしたカボチャの場合

※写真はイメージ

カボチャサラダやコロッケ、ポタージュなどを作る予定の場合は、加熱調理し、熱いうちにマッシュにしてから冷凍するのもよい方法です。粗熱が取れたら1回分ずつラップに包み、冷凍用の保存袋に入れて冷凍すれば、2週間程度日持ちすると言われています。

冷凍したカボチャは、基本的に解凍せずに料理に使いましょう。完全に解凍してから使うと、食感が悪くなるためです。

電子レンジで少しだけ加熱すれば、その後の調理が楽になると考えられています。ただし、加熱しすぎには注意してください。水分が飛んで味が落ちないよう、様子を見ながら温めるのがコツのようです。

カボチャを正しく保存しておいしく食べよう

カボチャに生えるカビの種類と見分け方、カビさせずに長持ちさせる正しい保存方法を解説しました。

せっかく買ったカボチャにカビが生えたら残念ですが、安全のために食べずに処分しましょう。

一方で、カビと間違えやすい無害なでんぷんなどもあるため、この記事で紹介した見分け方を参考に判断してください。

正しい方法で保存すれば、カボチャは長持ちする野菜と言われています。ぜひ今日からカボチャの状態に合わせた正しい保存方法を実践して、いつでもおいしいカボチャを安心して楽しんでくださいね。


[文・構成/grape編集部]

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