「この両手があるから立ち上がれる」世界初、両手の移植手術を受けた少年
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道路標識、縦読みすると… 1枚に「これは気付かなかった」「面白い看板」目的地の方向や距離、道路上の警戒情報などを視覚的に伝える、道路標識。普段から車を運転する人であれば、頻繁に目にするでしょう。なおき(@528_frs)さんがXに公開した道路標識の1枚に、5万件を超える『いいね』が寄せられています。
北海道のコンビニ 駐車場で撮影した1枚に「怖すぎるだろ…」「五度見したわ」北海道で男性が撮影した1枚。写った光景に道民以外が「ウソだろ…」
アメリカに住む9歳のザイオンくん。彼は2歳の時に多臓不全による重度の感染症を起こし、命にかかわる状態になりました。そして生きるために両手と両足を切断することを余儀なくされました。
出典:YouTube
それからずっと義手と義足で過ごしてきたザイオンくんですが、2015年7月に彼は大きな決断をします。世界で初めての試みとなる両手の移植手術を受けることに決めたのです。
ザイオンくんの手術のために3つの病院から医師が集まって特別チームを結成し、10時間にもわたる移植手術が行われました。そして手術は成功。ザイオンくんは再び両手を手に入れたのです。
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ザイオンくんの闘いはそこで終わりではありません。これからしばらく様々なテストやセラピー、さらに辛いリハビリを続けていかなくてはならないのです。しかし彼は周りの大人たちが驚くほどの強い意志を持って、毎日毎日これらのことに前向きに取り組みました。
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手術から8ヶ月後。すでに退院していたザイオンくんが病院を訪れました。そしてそこにいたのは久しぶりに再会した病院スタッフとがっちりとハグをし、握手をし、自らの手でカバンからお菓子を取り出すことまでできる、立派に自立したひとりの少年でした。
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しかしこれまでザイオンくんにもつらいことは何度もありました。そんな彼をいつもそばで見守り、支えてきたのがお母さんのパティさん。ザイオンくんは大好きなお母さんへの思いをこう語っています。
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「全部ママのおかげだよ。だってママは僕が人生で一番大変なときに助けてくれたから。
ママは最高のママだよ。
今は誰かに助けてもらわなくても自分で着替えもできるし、冷蔵庫からおやつを取り出すことも、ピザを温めることもできる。僕はいつだって自立していて、これからもずっと変わらない。
僕には1つの左手と1つの右手がある。たとえ僕が転んだとしてもこの両手が起き上がるのを助けてくれる。
もし今、このビデオを見ている子どもがいて、君が困難な状況の中にいるとしたら、君がやりたいことを決してあきらめないでほしい。いつか実現する時がくるから。」
世界で初めての両手の移植という大きな挑戦に立ち向かったザイオンくん。まだ小さな彼にとって、この決断がどれほどの勇気が必要だったのか想像もつきません。きっといつだって独立心が強かった彼だからこそ、この困難を立派に乗り越えられたのではないでしょうか。
今ではお母さんの手をしっかりと握り、ピザを手に取って食べ、文字も書くことができる。ザイオンくんが将来、その両手でどんなことを成し遂げてくれるのか、今から楽しみでなりません。