フランス国歌にイタリア人がブーイング…スター選手のスマートな対応に拍手が広がる
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2016年9月1日にイタリアのバーリで行われた、イタリア代表vsフランス代表の国際親善試合。
試合前の国歌斉唱で、その事件は起こりました。
フランス国歌「ラ・マルセイエーズ」が場内に流されたところ、一部のイタリア人サポーターがブーイングを始めます。
国歌斉唱の際に「ブーイングする」ということは、サッカーでは相手に対する最大の侮辱とも言える行為。マナーとして、決して行ってはいけないとされています。
自国サポーターの振る舞いにスーパースターは…
そんな自国サポーターの振る舞いに心を痛めたのは、イタリア代表のGKジャンルイジ・ブッフォン選手。
1997年に若干18歳という若さでイタリア代表にデビューすると、以来世界の第一線で活躍し続けるスーパースターです。
イタリアサポーターがブーイングを始めた直後に、ブッフォン選手がしたことは…
拍手!!!
つまり、フランス国歌を称えるという行為です。
すると、その拍手はほかのイタリア代表選手へと伝播し、観客をも巻き込んだ大きな拍手になります。そして、ブーイングはいつの間にか消えていました。
この一部始終を捉えた動画が公開されているので、ぜひご覧ください。
向かって左側に並んでいるのがイタリア代表の選手たち。赤いシャツを着た審判の真横にいるのがブッフォン選手です。
非礼の極みとも言うべきブーイングに対し、機転を利かせた対応をとったブッフォン選手の振る舞いは称賛の的になっています。
特に感謝の言葉と共に、ブッフォン選手を称えたのは現FIFA会長のジャンニ・インファンティーノ氏。
「ブッフォンには感謝しているし、こう伝えたよ」
『君のやったことは素晴らしい』と。
スポーツ界の模範として必要とされるのはブッフォンのような人間だ。
本当に素晴らしかった」
イタリア人サポーターは、ブッフォン選手にとっては自分たちを応援してくれる存在です。
それでも「無礼な行為は許さない」と言わんばかりの振る舞いは、本当の意味でのスポーツマンシップと呼ぶにふさわしい素晴らしいものでした。
プレーのみならず、振る舞いも一流。それこそがスーパースターの条件なのかもしれませんね。