「泣きたくなる時間も愛おしい」死産を体験した女性の言葉が育児中のママを支える
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出典:Facebook
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アメリカ、フロリダ州のウィンター・ガーデンに住むナタリー・モーガンさんは臨月を迎えた妊婦さんでした。その日も、いつもの夜と同じようにお腹の中にいる赤ちゃん、エレノア・ジョセフィーヌちゃんがお腹の中でキックするのを感じながら安らかに眠りにつきました。
しかし、次の朝のことです。ナタリーさんが目覚めた時、母の直感で「何かがおかしい」ことがわかりました。「嫌な予感」を抱え、はやる気持ちを抑えながら夫のブライアンさんとともに急いで病院に行くと、恐れていた最悪の結末が医者から告げられました。
「赤ちゃんはすでに亡くなっています…」
絶望的な悲しみを抱えながら、ナタリーさんはすでに亡くなっている赤ちゃんを出産しました。
赤ちゃんや小さな子どもを持つ母親のために語る
そんなつらい経験をしたナタリーさんは、その思いをしまい込まずにFacebookで公開することにしました。
自身の死産の経験と、短い時間だったけれどエレノアちゃんを過ごした時間について、涙に暮れて眠れない夜の中、赤ちゃんや小さな子どもを持つ母親のために語ります。
「あなたの赤ちゃんが泣いたり、叫んだりして、パパやママを困らせることがあるでしょう。泣いている赤ちゃんを抱きかかえて、色んな手をつくしてあやしているも泣きやまないこともあるでしょう。眠れない夜もあるでしょう。
何度もおむつを取り替えて、あなたの髪の毛によだれをたらされたり、シャツにおしっこされたり、手にうんちがついてしまうことだってあるでしょう。それでも赤ちゃんはまた泣き出し…の繰り返し。あなただって泣きたくなることもあるでしょう。
子育て中にフラストレーションがたまって逃げ出したくなることだってあるでしょう。そんなお母さんたち、ぜひ私の話を聞いてください。」
ナタリーさんの物語はそんな書き出しで始まります。彼女がFacebookに書いたメッセージは瞬く間に拡散され、大きな反響を呼びました。
ナタリーさんはメッセージの中で、エレノアちゃんの誕生と死、出産のこと、娘に最後のお別れをした時の話を伝えています。
「(すでに死んでしまっている)娘を出産する時、分娩室で看護婦さんから陣痛促進剤を使うように勧められたの。でも私にはできなかった。
私は、私の心の中に抱える痛み、苦しみ、不幸を同じように身体でも感じる必要があった。
エレノアの出産は、間違いなく、私の人生最大のつらく大変な経験だった。陣痛を感じないのに、泣きながら、すでに呼吸をしていない赤ちゃんを産む。それ以上に悲しいことはないわ。
痛みの後に経験する幸せがないのがわかっていて踏ん張り続けるの。
不幸と悲しみで全身が覆われて痛みがあることを忘れてしまうほどだったわ。でもあの時の痛みは私に必要だったし、あの痛みは私の中に永遠に生き続けるの。娘はもういないけれど…」
そして、ナタリーさんはすべてのお母さん、お父さんに向けてこう締めくくっています。
「私がお願いしたいのは、赤ちゃんの世話がつらかったり、もう嫌!と感じた時、睡眠不足でどうしようもならない時。フラストレーションや疲れで赤ちゃんに『お願いだから眠ってよ』と頼む代わりに、ほんの少しの辛抱と強さを持って、ここに『子どもが存在しているということに感謝する』祈りをしてみて欲しいということなの。
それは時として難しいこともあるでしょう。
あと、もしよかったら、私を始めとする子どもたちとあまりにも早すぎる別れを経験したお母さんたちのためにも祈ってほしいの。
私の可愛い赤ちゃん、エレノアのように、外界のことは何も知らず、私の子宮の中でしか生きることができなかった赤ちゃんを亡くした母たちのために…」
ナタリーさんは、彼女の深い哀しみを綴ったメッセージを投稿したことで、世界中のたくさんの人から支持する声の嵐を受けました。
泣いてばかりいる新生児を抱える両親からは、子育てに対する気持ち、考え方が変わったと感謝の言葉をもらったり、死産を経験した他のお母さんからは泣きたい時や悲しい時はいつでも話を聞くよというメッセージが今でもたくさん届くそうです。
「死産を経験した母親は私だけではありませんし、私の話が特別とも思いません。でも死産を経験をした人が自身の経験について話をすることはまれです。
だから私はこの経験がどんなにつらく心身ともに壊滅的な状態に陥るか想像もできませんでした。誰も死産の経験について語りたがらないのは…たとえそれが潜在意識の中だけにあるものだったとしても…赤ちゃんは存在しなかったとかそれほどたいした問題ではない、と思おうとする曖昧な気持ちがどこかにあるのではないかと思うんです」
アメリカでは年間、160人中1人の赤ちゃんが死産…ナタリーさんにはお母さんたちの気持ちが痛いほどわかる