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閉店した写真店からのお願い 「写真店として3.11に思うこと」

By - grape編集部  公開:  更新:

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出典:@gick_1300

2011年3月11日に起きた、東日本大震災。

2万人を超える被害者を出したこの震災は、現地の人のみならず、その様子をテレビなどの報道で見ていた多くの人が心を痛めました。

北海道の留萌市(るもいし)に店を構えていた、写真店の店主。2016年に起きた熊本地震をきっかけに、その想いを一枚の貼り紙に込めました。

街の小さな写真店からのお願いです

お願いがあります!!

毎度ありがとうございます。…写真屋として思うことがあります。

今回の震災でも時が経つにつれ、被災地の方々が瓦礫の中から思い出の品物を探されています。

『写真が助かっていてよかった』と涙される方も多いようです。

水ぬれ等、デジカメ用のホームプリンター(インクジェット)でプリントした写真が助かる可能性は低すぎます。

データが水没してしまったり破損してしまったらおしまいです。

しかし、「印画紙」から光で色を呼び起した『お店プリント』は、泥にまみれても、水でぬれても、表面がすり切れても…データやネガがなくても、修復できる確率は高いのです。

どうか大切な思い出は『お店プリント』で保存して下さい。

たとえ、当店をご利用頂けなかったとしても『写真屋さん』でプリントしてくださいね。

0円や安価なプリントと違うのは良質な「純正紙」の証なのです。

思い出はお金で買えないですものね。。。どうかこの事を周囲の方にも教えて差し上げて下さい。

街の小さな写真屋からのお願いです。

がんばろう日本!!Never give up3.11

@gick_1300 ーより引用

災害の後、現地からは思い出の一枚が失われてしまったことを悲しむ声が多くあがりました。

近年、デジカメやスマホの普及により、画像をデータで保存する人や、家で写真をプリントする人が増えています。

その結果、お店で使われる、水濡れや汚れにも強い印画紙を使わずに印刷されることも増えたため、災害時に汚れてしまい永久に失われてしまったという事例が多かったようです。

大切な思い出を写した一枚を二度と見ることができない…そんな悲しいことがないようにと、店主は願ったのでしょう。

この貼り紙をTwitterに投稿したのは、ぎっくさん(@gick_1300)

投稿者さんによると、この写真店は2016年6月20日に閉店したそうです。

お店はなくなっても、店主の「思い出の一枚が、しっかりと残って欲しい」という気持ちは多くの人の心に残ったのではないでしょうか。


[文・構成/grape編集部]

出典
@gick_1300

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