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うつ回復の実録手記に勇気をもらう「10秒の片づけから始まった」

By - grape編集部  公開:  更新:

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心が不安定に揺れ、感情がコントロールできなくなる『うつの症状』。

病院に通ったり、薬を飲んだりとさまざまな対処法がありますが、こんな解決方法も知っておくといいかもしれません。

一年半の実録手記

『自分を好きになろう うつな私をごきげんに変えた7つのスイッチ』は、双極性障害と診断された作家の岡 映里さんが、うつ症状と向き合い自分を取り戻すまでの1年半を書き下ろした実録手記です。

恋愛も仕事もお金も、何もかもうまくいかない理由は、『自分が嫌いだった』から。

しかし、不思議なことに行動を変えると心も連動して変わっていったといいます。

本書「はじめに」より

心が不安定に揺れ、怒りの感情をコントロールできなかった時。
精神疾患のつらい症状を抑える薬を飲んで、感情が消えてしまった時。
不仲の両親のことを考えると、決まって心が凍ったようになって表情が消えてしまう時。
「自分だけがないがしろにされている」と思い込んで、友達の輪から離れ自分の殻に閉じこもってしまった時。

私は、自分の心が、なぜ、そうなってしまうのか、その原因やきっかけが全くわかりませんでした。長く続いた抑うつ状態も、「これは自分の運命で、自分にはどうにも変えることができない」と諦めていました。

でも、結論からいえば、それは「心の地図」を持っていない状態で、心を彷徨わせていただけだったのです。

本書解説より

最近の脳科学でも、うつ病を持続させているのは、否定的思考や感情の反復ではないかと考えられています。つまり、自らの思考が病気も持続させているのです。

主人公の映里さんは、本書『自分を好きになろう』のなかで、そんなネガティブな世界から、いろいろな人の助けを借りながら(これも自分の力の一部です)、サバイバルした経験を語ってくれています。

そして病気は確かに自分のせいではないけれど、病気と付き合っていくやり方は自分で決められるんだ、ということに気付きました。

きっかけは、ありふれた1つの『行動』でした。それは『症状』というより『疾病行動』ともいえる、ある種の自分で作った思い込みに気付くことから始まりました。掃除をする、それも自分の近くのペットボトルを10秒だけ片付ける、という実現可能な小さな『行動』からはじめたことが成功の元でした。

どうしても自分のことを責めてしまう日もあると思います。そんな時、心がフッと軽くなるようなスイッチが見つかるといいですね。

自分を好きになろう うつな私をごきげんに変えた7つのスイッチ

著:岡 映里
漫画:瀧波 ユカリ
定価:1200円
発売日:2017年6月15日


[文・構成/grape編集部]

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