祖父の手から見つかったぼろぼろのお守り 漫画『おじいちゃんのお守り。』が伝える愛情
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漫画家・イラストレーター
羊の目。
SNSで漫画を発信し、独特なストーリー展開と温かみのあるイラストが話題となる。
著書に『スキありオムライス』『1%ORANGE sideA sideB』『アウトサイダーズ』『おひさまとえんぴつ』。

86歳母「お花より可愛か!」 代わりに購入したモノに娘が困惑「何一つ理解できん」子供たちを連れて、母親の家を訪れた、忍者ママさん。母親の家に飾られていた『あるもの』が目に入ります。

家族全員でレジに来た客 店員が1人で対応した結果…?「しまったー!」3人の子供を連れてレジに来た家族客。店員が頭を抱えた理由とは?






あなたには、おじいちゃんとの思い出はありますか。
「一緒に公園で遊んだ」「釣りに連れて行ってもらった」「よく、面白い話をしてくれた」…そういった、いろいろなエピソードがあるのではないでしょうか。
温かみのあるタッチで感動的な漫画やイラストを描いている、羊の目。(@odorukodomo8910)さん。
とある男の子と、おじいちゃんの話を投稿しました。
『おじいちゃんのお守り。』
年をとり、男の子のことを忘れてしまったおじいちゃん。そんなおじいちゃんに、男の子は手作りのお守りをプレゼントしました。
孫の顔を忘れてしまったおじいちゃんに対して、男の子は精一杯の気持ちを込めて、自分の手でお守りを作ったのです。
「おじいちゃんの体が、よくなりますように」
ぐちゃぐちゃになったお守りが語っていたこと
『お守りがぐちゃぐちゃになった理由』…それは、お守りを乱暴に扱っていたからではありませんでした。
男の子のお守りは、おじいちゃんの心の支えでした。苦しい時、つらい時、負けそうな時、おじいちゃんはずっとお守りを握っていたのです。
孫の顔を忘れてしまっても、その小さなお守りだけはずっと手放さなかった。形がくずれるほど握り続けた事実が、おじいちゃんの気持ちを静かに伝えています。
「優しかったおじいちゃんは、もういないんだ」
ぐちゃぐちゃになったお守りを見て、男の子はそう思っていました。
記憶を失っていく日々の中で、男の子にとっておじいちゃんは「以前とは別人」のように映っていたのかもしれません。
しかし、お葬式の日に男の子は気付いたのです。『優しかったおじいちゃん』は、ずっとそばにいたということに…。
多くの読者の記憶を呼び起こした作品
切なくも心が温まる『おじいちゃんのお守り。』は多くの人の心をうち、「田舎のおじいちゃんに会いたくなりました」「懐かしい思い出がよみがえった」といった声が上がっています。
「泣いてしまった」「自分のおじいちゃんのことを思い出した」という声も寄せられており、祖父母との別れを経験した読者の記憶に重なる作品となっているようです。
おじいちゃんは、もうお守りを強く握りしめることはないはず。空の上に行っても、お守りを大切にしてくれていることでしょう。
[文・構成/grape編集部]