原爆資料館の『時計』がゼロにリセット 館長「1番嫌な仕事」
公開: 更新:


今、もっとも狙われやすいのは… 新しい犯罪傾向にゾッとする残念なことに、空き巣や強盗などの事件はなくならず、連日のようにニュースをにぎわせています。玄関前に監視カメラを設置するなど、防犯対策をしている人もいるでしょう。しかし、近年では犯行の手口や傾向に変化が起こっており、従来の対策だけでは不十分な可能性があります。

リンゴの形をしたキーホルダー 実はこれ…「もっと輪を広げたい」「素敵な活動」漫画家の、ずくなし黒岩(@kurokuroyuyuyu)さんがXに写真を公開。ねぷた絵を「なんとか残せないか、いろいろな人にこの美しさを伝えられないか」と、頭をひねり始めたのがきっかけで、2023年の秋頃からある活動を始めたといいます。活動の一環として完成させた作品とは…。
- 出典
- 産経ニュース
広島県にある『広島平和記念資料館(通称・原爆資料館)』に、時計塔が設置されていることはご存知でしょうか。
1番上には現在の時刻を示すアナログ時計があり、その下には2つのデジタル時計があります。
写真は2006年のもの(前・前田耕一郎館長)
1つのデジタル時計が示しているのは『広島への原爆投下からの日数』。2017年9月現在、こちらは2万6千日を超えています。
そして、その下にあるもう1つのデジタル時計…2017年9月3日、館長はこの時計をリセットしました。
広島県の『平和監視時計』がゼロにリセット
リセットされた時計には、このように書かれています。
最後の核実験からの日数
写真は2006年のもの(前・前田耕一郎館長)
2017年9月3日、北朝鮮は6回目となる核実験を行いました。よって、この時計はリセットされたのです。
前回の核実験は、2016年9月…その日から刻まれていた『359』という数字が、この日再び『0』に戻りました。
時計がリセットされるのは、今回で24回目。産経ニュースによると、平和記念資料館の志賀賢治館長は、時計をリセットする際このようにコメントしたといいます。
被爆した県の1つとして、原爆の恐ろしさや悲しさを世界に訴え続けてきた広島県。いまもこうして核実験が行われることに、多くの人が胸を痛めていることでしょう。
今日も、平和監視時計は1つずつ数字をカウントしています。「この時計が、永遠に時を刻み続けられたらいいのに」…そう思わずにはいられません。
[文・構成/grape編集部]