「家事はキチンとなんて、無視していい」 林先生の指摘に賛同の声
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「『家事はきちんと』なんて、無視していい」
2018年3月4日放送の『林先生が驚く 初耳学』(TBS系)に出演した林先生の持論に賛同の声が相次いでいます。
実は政府の刷り込みだった!?
番組冒頭で、佐光紀子さんの著書『「家事のしすぎ」が日本を滅ぼす』(光文社新書)を紹介した林先生。
本によると、「家事は完璧にしなければいけない」という考えは、戦後から行われ続けている政府の刷り込みと分析もされているといいます。
例えば、朝食の理想として一汁三菜がそろった『和食』をイメージする人は多く、ゲスト出演者の落語家の立川志らくさんも「白飯にお味噌汁におしんことかがそろっている和食が理想」と回答。
※写真はイメージ
「やはり刷り込まれている」と指摘した林先生は、いわゆる『きちんとした朝食』が主流になった背景には、農林水産省が深く関係しているのだと持論を展開します。
政府→自治体→雑誌
まず、農林水産省が「朝ごはんは大事」と呼びかけたことにより、地方自治体が『めざましごはんキャンペーン』なるものを開始。
朝ごはんを促進する社会の流れを、主婦雑誌が『朝ごはん特集』の企画として誌面に反映した結果、和食の朝ごはんを食べている家庭こそが『きちんとした家』という風潮が出来上がっていったのだといいます。
学力世界一のシンガポールは…
その上で、林先生は朝食の『呪縛』を不安視。
事実、厚生労働省の発表によると、1992年を境に、共働き世帯と専業主婦世帯の割合が逆転。共働き世帯の割合は年々増加傾向し、その差は開いていくばかりです。
しかし、ゲスト出演者であり、母親でもあるギャル曾根さんからは「食事の重要性」を説く声も。
これに対して、林先生は経済協力開発機構の調査を引き合いに出し、学力世界一のシンガポールでは、屋台で朝食をとる習慣があると説明。家庭で食事を用意しなくても、学力に影響を及ぼすことはないと暗に指摘しています。
※写真はイメージ
その考えは、もう古い?
「きちんとしなければいけないという意識が強い」という日本の風潮を批判し、「家事は、もっと簡単でいい」と呼びかけた林先生に、スタジオからも「そういってもらえると助かる」と賛同する声が。
また、放送終了後にはネット上でも多くの反響を呼びました。
・よくぞいってくれました。母親だって忙しいんです!
・気持ちが楽になった。
・「家事をきちんとする」なんて価値観は、古いんですよ。
しかし、林先生は家事を完璧にこなす人を否定しているわけではありません。他者が決めた価値観に左右されず、自分のペースで家事を行うことが大切だということなのでしょう。
[文・構成/grape編集部]