財布を落とした母親 数週間後、迎えた結末に「なかなかない」「素晴らしい」
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出典:Jess Beech

値引きシールが貼られた海鮮丼、よく見ると? 「これは欲しい」北海道在住の咲来(@sakkurusan)さんは、千歳市にある道の駅『サーモンパーク千歳』で撮影した写真をXに投稿。北海道らしい光景に、うらやむ声が相次ぎました!

たけのこ掘りの際カゴを置き去りに、1日後…「さすがに二度見した」「1日でこれかぁ」「昨日は確かに何もなかったはずなのですが、竹林に忘れ物をすると時々こういったことが起こります…」という不穏な言葉をXに残し、当時の『現場』を公開したのは、@natuzundaさんです。竹林でのエピソードには、なんと12万件以上の『いいね』が寄せられています。
- 出典
- Jess Beech
「落としたら困るものは何か」と問われたら、あなたは何を思い浮かべますか。
携帯電話や財布など、人によってさまざまなものを思い浮かべることでしょう。
ある大切なものを落としてしまった母親の身に起きた、心温まるエピソードをご紹介します。
財布の中に入っていた大切なもの
ある日、財布を落としてしまったという、イギリス在住のジェス・ビーチさん。
財布の中に入っていたお金やカード類はもちろん、ジェスさんには何よりも失ってショックだったものが1つありました。
それは、生まれたばかりの娘さんが病院にいる時に付けていた『ネームタグ』です。
ジェスさんは、2018年の1月に女の子を出産しました。
未熟児で生まれてきた娘さんを懸命にサポートしながら、深い愛情をもって育児に取り組んできたジェスさん。
ジェスさんは自身の財布に、お守りのような気持ちで娘さんの名前の書かれたネームタグを入れて、持ち歩いていました。
「ほかのものは諦めることができても、あのネームタグだけは諦められない」
娘さんが無事に生まれてきた証のように感じていたネームタグを失ってしまい、ジェスさんは深く落ちこみます。
それから数週間が経ち、「もう財布は手元に戻らないだろう」と思っていたある夜のことです。誰かが自宅の玄関のドアをノックする音が聞こえてきました。
ドアを開けると、そこには近くの教会でスープを提供しているボランティアの女性の姿がありました。
その女性が差し出したのは、数週間前にジェスさんがなくしたはずの財布。女性はジェスさんに向かって、こういいました。
「教会にスープをもらいに来たホームレスの男性が、この財布を拾ったといって持ってきました」
※写真はイメージ
財布を拾ったホームレスの男性は、ボランティアの女性に財布を託し、そのまま去っていったといいます。
財布の中身はそのままで、何1つなくなったものはありませんでした。
ホームレスの男性の振る舞いに感動し、感謝の気持ちを伝えたいと思ったジェスさんは、自身のFacebookに一連の出来事を投稿。
ジェスさんが迎えた素敵な結末に、多くの人から称賛のコメントが寄せられています。
・なんて素晴らしい物語なんだ。
・同じ立場になったとして、彼のような振る舞いができる人は、そう多くはないと思う。
・思いやりがあって素敵な人だね。彼が見つかるといいな。
「財布の中にあるお金を使えば、貧しい生活がしばらくは楽になったはず。それにも関わらず、正しい行いをしてくれた彼に、暖かい衣服や温かい食べ物をあげることができたら…」と、ジェスさんは語ります。
ホームレスの男性はまだ見つかっておらず、ジェスさんはホームレスを支援する団体への寄付なども考えているのだそうです。
ホッと優しい気持ちにさせる出来事でした。
[文・構成/grape編集部]