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「これは本当にどうしようもない」 マツコもサジを投げるネット上の問題

By - grape編集部  公開:  更新:

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漫画の違法アップロードの問題は、ネット上でたびたび話題になります。欲しい漫画が無料で手に入ることから、違法と知りながらも利用している人がいるのです。

2018年5月14日に放送されたバラエティ番組『5時に夢中!』(TOKYO MX)に出演した、マツコ・デラックスさんが、違法アップロードの問題について持論を展開しました。

誤解しないでほしい

番組では、人気漫画を無料で読める海賊版サイト『漫画村』が、告訴されている件について取り上げます。

人気漫画を無料で読める海賊版サイト『漫画村』を巡り、大手出版社が福岡県警などに著作権法違反の疑いで、刑事告訴していたことが、朝日新聞の取材で明らかになりました。

5時に夢中! ーより引用

告訴したのは講談社で、ほかの出版社も告訴の準備をしているのだそうです。

海賊版サイトについて意見を求められたマツコさんは、「こういう仕事をしているから、堂々とやってくださいなんていうつもりはさらさらないから、誤解しないでほしい」と前置きした上で持論を展開しました。

もう、しょうがないじゃんこればっかりは。

こういうネット社会になっちゃって、少なからずそういうことをしようという人たちもいて、受け取る側も「あわよくば無料で読みたい」と思っている人が大勢いて、それでこんなに便利な箱ができてしまったら(使ってしまう)。

そこも考慮した上で…作家さんなり、出版社なり、音楽だったらレコード会社だったり、ミュージシャンの人たちは、そこも考慮した上で、ほかにもうける方法を見つけなければいけないのよ。

5時に夢中! ーより引用

違法アップロードが横行してしまうのは仕方がないとし、ほかに何か対策を練らなければいけないというのです。

音楽はライブなどでも収益が見込めるものの、「漫画はどう対応したらよいのか」と出演者から質問されると、マツコさんはこのように答えます。

即時性ってものがほしいファンはいるじゃない。

一刻でも早く手に入れたいとか、早く読みたいっていう。

だから、何時何分に一斉に、「この日に配信します」と。

で、初回はやっぱり高く取りますと、単行本とか買うくらいのね。

5時に夢中! ーより引用

それでも「すぐに違法にアップロードされてしまうのでは?」という懸念点があり、このようにマツコさんは続けます。

紙でほしいとか、装丁も含めてね。コレクションしたいという人たちの、(購買欲求を)もっとかきたてて。

いまよりも若干高くても、実物を手に入れたいという人に訴えかけていくしかないと思う。

5時に夢中! ーより引用

また、作っている側の資金調達にも影響を与えていると心配するコメントもありました。

作っている人が1番お金がかかっているんだよね、本来は。

そこは本当に、もうちょっと違う仕組みやシステムを早く考えないと、クリエイティブをする人っていうのが(疲弊していく)。

うまいことやっていく、IT系の人とからんでデジタルでやっているような人は、いま、ボロもうけしている人もいっぱいいるけど。

古いスタイルの漫画家さんとかミュージシャンの人は、どうやって創作する資金を調達するかっていう問題は切実だと思う。

5時に夢中! ーより引用

根本的な解決は難しいとしたマツコさんの持論に、ネット上ではこのような声が上がっていました。

・まさにその通り。本質を見れば、こういう答えになる。

・いろんな人が対策を練っているけれど、決定的なもの出てこない難しい問題。

・もう本当に、これはどうしようもない。

とはいえ、決定的な対策ができないから、違法な漫画を読んでいいということにはなりません。作者のアイディアや技術が詰まった作品には、対価があって当然のことです。

違法にアップロードされた漫画を読まないことが1番ですが…いち早く決定的な対策方法が生み出されることが望まれています。


[文・構成/grape編集部]

出典
5時に夢中!

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