飛行機からキャリーケースが落ちて行方不明になった犬 一体、どこへ?
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※写真はイメージ

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チリに住むジャニスさんは2018年6月、首都のサンティアゴからチリ北部にあるイキケに行くことになります。
その時は事情があり、ジャニスさんは愛犬である2歳のダックスフント、ギャスパーを連れて行くことができませんでした。そこで親友のリジアさんに「後からギャスパーを連れてきてほしい」とお願いします。
後日、頼まれた通り、リジアさんはギャスパーを連れてイキケ行きのスカイ航空の飛行機に乗ります。
ところが飛行機がイキケの空港に到着した時、貨物機から降ろされたギャスパーのキャリーケースの中は空っぽだったのです。
空港で犬が逃げ出し行方不明に
海外メディア『Metro』によると、飛行機が着陸した際にギャスパーのキャリーケースが貨物機から落下。その衝撃でケースが壊れて、ギャスパーが逃げ出してしまったというのです。
おそらくギャスパーは衝撃の恐怖でパニックになり、どこかへ走っていってしまったのでしょう。
そのことを知ったジャニスさんは、すぐさまギャスパーの捜索を開始。SNSで彼の目撃情報をつのり、情報提供を呼びかけます。
すると「アタカマ砂漠でギャスパーを見かけた」という情報が数件寄せられます。しかし誰も捕まえることはできなかったのだそう。
アタカマ砂漠はアンデス山脈と太平洋の間にあり、世界でもっとも降水量が少なく乾燥した砂漠として知られています。細長い形をしていて、全長はなんと一千kmを超える長さです。
広大な砂漠で行方不明になっているギャスパー。そんなところで、一体どうやって彼を見つけたらいいのか…。
するとスカイ航空と、この出来事を知ったチリの軍隊が協力を申し出てくれたのです。
捜索隊によって懸命な捜索が行われる中、不安をつのらせるジャニスさん。
そして…ギャスパーがいなくなってから6日後のことでした。ギャスパーはついに、アタカマ砂漠の近くで発見され、無事に保護されました。
発見された時、ギャスパーは汚れて疲れきっており、体重がかなり減っていました。保護された後は順調に回復しているということです。
決して起きてはならない今回の事故。スカイ航空はさらに調査を進め、貨物機からギャスパーのキャリーケースが落ちたのは、人為的ミスだったのかどうかなどを調べるということです。
砂漠の中で6日間も生き延びたギャスパーも、そんな状況で彼を見つけられたことも、奇跡としかいいようがありません。無事に保護されて本当によかったですね。
[文・構成/grape編集部]