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「夫が家事をやったら妻がほめればいい」にズバリ反論! 犬山紙子の意見に称賛の声

By - grape編集部  公開:  更新:

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共働きの家庭が増え、専業主婦が当たり前とされていた時代から変わった昨今。仕事と家事、子育てを担い、苦労をしている兼業主婦が増えているといわれています。

2019年2月2日、アメリカのニューヨークタイムズが『日本のワーキングマザー、妻の過大な負担・夫の過小な支援』という見出しで報じ、日本国内でも話題になりました。

同月8日に放送された情報番組『スッキリ』(日本テレビ系)では、負担が重い兼業主婦について特集。海外と日本の夫婦のありかたを比較しました。

「夫をほめてあげればいい」に、犬山紙子がズバリ反論

番組では、1日の家事に夫と妻がどれくらいの時間をかけているか国別に比較したグラフを紹介。

日本は男性が24分、女性が199分であるのに対し、イギリスやドイツ、中国、アメリカ、韓国も差は大きいものの、家事にかける夫婦の時間差は日本ほどではないといいます。

残業や飲み会が少なく、一時帰宅をする人も多いアメリカと異なり、日本は夫が家事や育児をする時間が少ないことも原因の1つでしょう。

2児の父親であり元・ラグビー選手の大畑大介さんは、「日本の社会構造はなかなか変えられない」と前置きした上で、このようにコメントしました。

結局、家庭の中の問題やと思うんですよ。

だから、まあ男って単純じゃないですか。だから与えられた仕事をね、ちょっとやった時に、「すごいやん!」「そんなんできんの!?」っていわれたら、嬉しなってやるじゃないですか。

それを、たまに帰ってきて(家事を)ちょろっとやった瞬間に「もう、だからあかんねん!」っていわれたら、「もうやりたくねぇ!」ってなるじゃないですか。

そこをちょっとガマンしてね、一歩ガマンして。それをやりやすい環境をほめてあげたら、絶対にちょっとずつやっていくんですよ。

スッキリ ーより引用

「妻がほめてあげれば、夫は家事をやるはず」と、大畑さんは力説しました。

そんな大畑さんの話を聞きながら苦笑いをしていたのは、2児の母親でありエッセイストの犬山紙子さん。

MCの加藤浩次さんが「犬山さんが納得してない顔をしてますけど!」と話を振ると、ハッキリとした口調でこういいました。

でも、ほめるのにも相手への好意がないとできなくて。自分がすげぇ大変な時に何も手伝わない人に対してほめるっていう気力は、そもそも湧かない人がすごく多い。

仕事ではものすごく合理的な男性が、家庭に帰ってくると全然合理的じゃなくなるっていうのもすごい見ていて。「お互いの仕事量をトントンにしようね」っていうのが、すごく合理的でできると思うんですよ。

「いくら稼いでる」じゃなくて、「お互い1日どれくらい仕事しただろう」って。そこをトントンにできるといいなって思うんですよね。

だから、「外の仕事の分」「家事」っていうので、「お互い一緒くらいになったね」ってのを見ていけたらいいんですけど。

スッキリ ーより引用

苦笑しながら、早口でまくし立てた犬山さん。大畑さんの「妻がほめればいい」という考えに対して、犬山さんは引っかかる部分があったようです。

夫が家庭で合理的でなくなる理由について、犬山さんは「家事を仕事だと思っていない人が多いのでは?」と指摘しました。

犬山紙子の意見に、多くの妻から同意の声

・家事は生きていく上でやって当たり前のこと。「ほめられないとできない」って、大人なのにおかしい。

・「ほめたら男性もやる」っていうけど、妻はほめられなくてもやってるのに。妻に『人をほめる』って仕事を増やすのか…。

・犬山さん、妻の気持ちを代弁してくれてありがとう。感動した。

・「自分が大変な時は、他人をほめる気力なんてない」ってすごく同意。そんなに余裕はない。

番組放送後、ネット上からは犬山さんの意見に同意する妻が続出しました。その投稿からは、兼業主婦の負担の重さが伝わってきます。

また、犬山さんは同番組で『日本の母親像』について、このように述べていました。

日本は「母親が強い」っていう印象が強すぎます。母親は全然強くないです。ただの人間なんですよ。「子ども産んでそんな変わるかい!」っていうのが結構思っていて。

もう「お母さんは強いねー」とか、すごいいわれますよ。

寝ないで子どもに夜中授乳するとかも、すごい「お母さんだからできるんだね!」とか「母性ってすごいね」みたいなこといわれるんですけど、みんなめっちゃ根性でやってるのに。「母親だからできる」って印象が強いのもすごくある。

スッキリ ーより引用

母親の自己犠牲や苦労を「美しいもの」「素晴らしいもの」とする、母性信仰。「苦労しなければ愛ではない」という周囲からの圧力によって、苦しんでいる人も少なくないといいます。

そういった母性信仰から、「女性はもともと家事が好き」「ガマン強い」といった思い込みが生じているのかもしれません。

夫婦は支えあって人生を共に歩むもの。お互いのことを思いやり、幸せや苦労を2人で分け合っていきたいですね。


[文・構成/grape編集部]

出典
スッキリ

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