何気なく使う『ハンコ』の、恐い実情にゾッ…
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今、もっとも狙われやすいのは… 新しい犯罪傾向にゾッとする残念なことに、空き巣や強盗などの事件はなくならず、連日のようにニュースをにぎわせています。玄関前に監視カメラを設置するなど、防犯対策をしている人もいるでしょう。しかし、近年では犯行の手口や傾向に変化が起こっており、従来の対策だけでは不十分な可能性があります。

リンゴの形をしたキーホルダー 実はこれ…「もっと輪を広げたい」「素敵な活動」漫画家の、ずくなし黒岩(@kurokuroyuyuyu)さんがXに写真を公開。ねぷた絵を「なんとか残せないか、いろいろな人にこの美しさを伝えられないか」と、頭をひねり始めたのがきっかけで、2023年の秋頃からある活動を始めたといいます。活動の一環として完成させた作品とは…。
- 出典
- Hankograph
役所に書類を提出する時や、家を買う時など、さまざまな手続きで必要な『印鑑』。
日本の暮らしにおいて、印鑑は欠かせないアイテムです。しかし、この『ハンコ文化』の影響で、ある動物が絶滅の淵に追いやられていることを知っていますか。
私たちの選ぶ印鑑が、象の生死を分ける
現在、アフリカゾウが深刻な密猟の危機にさらされています。その最大の原因となっているのが、象牙を目的とした密猟と違法取引です。
環境保全団体『WILDAID(ワイルドエイド)』が作成した、こちらの動画をご覧ください。
日本は国内象牙販売量、世界一。
その『80%』が印鑑であることを、多くの日本人は知らない。
動画では、アフリカゾウが銃で狙われた後に、生きた状態のまま顔面を削り取られ牙を奪われる様子を500本の木製印鑑で表現。2400枚の紙に1枚ずつ押印して撮影し、映像化しています。
最後に使用した印鑑が並べられているシーンが出てきますが、もしこれがすべて『象牙』製だったら…そう考えるとゾッとしてしまいます。
日本は象牙の世界最大のマーケット
朱肉の馴染みがよく、高級感があることから印鑑の素材として人気のある『象牙』。
日本ではワシントン条約の規制が始まる以前に輸入されたもの、または『One-off sale(ワンオフ・セール、1回限りの取引)』と呼ばれる、自然死したゾウと害獣駆除によって捕殺されたゾウから採取した象牙についてのみ、国内で合法的に取引をされています。
【ワシントン条約】
人間による過剰な取引によって、絶滅するおそれのある野生動植物を保護するための国際条約。日本における象牙の国際取引は1990年に、原則禁止となっている。
しかし、密輸品が紛れ込んでいる可能性もあり、国際社会からも国内市場の閉鎖を求める声が高まっています。
ネット上では、動画を見た人たちからコメントが寄せられました。
・これは知らなかった。印鑑を買う時はよくよく考えよう。
・象の牙は象のもの。印鑑は象牙じゃなくても普通に使えます。
・知らなければならない事実。地球上からゾウが消えるなんて、悲しすぎる。
アフリカでは、年間およそ2万頭のゾウが、象牙のために違法に殺されているといわれています。人々が象牙の製品を愛好する限り、こうした残虐な密猟を終わらせることはできません。
私たち一人ひとりが象牙を取り巻く現状を認識し、真剣に考えていかなければなりませんね。
[文・構成/grape編集部]