孫「仲が悪そうなのにどうして結婚したの?」 祖父に尋ねると、素敵なひと言!
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- 出典
- iktaa222
エッセイ漫画を描いている、育田花(iktaa222)さん。自分のおじいちゃんとおばあちゃんのなれそめを現代風に描き、Instagramに投稿して多くの人をときめかせています。
主人公は、おじいちゃんである植野真助。入院先の看護師だったおばあちゃん・原田八重に一目惚れをしてしまいました。
『おじいちゃんとおばあちゃんの話』
『おじいちゃんとおばあちゃんの話』最後の桜編
前回、胃がんが発覚したおじいちゃん。当初は治療をするつもりがなかったのですが、2人で海外旅行へ行きたがっていたおばあちゃんの想いを受け入れ、手術を受けました。
その結果、2人でハワイ旅行へ行けたのです!海外旅行だけでなく、国内旅行も楽しんだおじいちゃんは、手術から10年以上も生きて旅立ちました。
遺影には、最後に旅行した先で撮影されたツーショットが使われたそうです。
がんの告知を受けたおじいちゃん 「治療は受けない」とおばあちゃんに伝えたら
今回は、おばあちゃんの最期のエピソード。育田さんは、いままでのように漫画ではなく、文章でつづっています。
おばあちゃんの最期
おじいちゃんが亡くなってから、おばあちゃんは趣味の日本舞踊を楽しみ、華道の先生としても活躍。充実した生活を過ごし、イキイキとしていたそうです。
ですが、決しておじいちゃんのことが心の中から消えたわけではありません。おばあちゃんは、毎日おじいちゃんの仏壇を手入れして、一緒に旅行した先々で撮った写真を入れ替えながら飾っていました。
また、おじいちゃんの写真や動画などを見て、昔を懐かしんでいたのです。
そんな日々を送っていたおばあちゃんは、おじいちゃんが亡くなってからというもの、毎年欠かさず健康診断に行っていました。ですが、ある日、進行した大腸がんが発見されます。
おじいちゃんだけでなく、おばあちゃんもがんに侵されてしまったのです。
すでに手遅れな状態ではあったものの、おばあちゃんは人工肛門にする手術を受けました。
その後、日増しに弱っていったおばあちゃん。冬に入院してから月日が経ち、春が近付いてきたころ、お見舞いに行った孫の育田さんにこういったそうです。
「もうすぐ桜の季節かしら」
おばあちゃんの言葉に、育田さんは「あと2週間もしないうちに桜が開花すると思う」と伝えます。
すると、「昔、次の旅行は桜を見に遠出しようと決めていたのよね」とおばあちゃんは笑いました。
続けて、「でも、おじいちゃんは桜よりも花見酒がしたいだけなのよ」といった後、おばあちゃんは…。
「今年は、一緒に見られるといい」
※写真はイメージ
自分の死期を悟ってか、そういったのでした。
「縁起の悪いことをいわないで、今年のお盆には退院して、一緒におじいちゃんの墓参りをしようよ」と育田さんはいって、その日は帰りました。
それから2週間しないうちに、育田さんの家の近所は桜が咲き始めます。「満開が近付いてきて、キレイだな」と思いながら通勤していた、その日のこと。
仕事中に母から電話が入り、おばあちゃんが危篤であることを知らされます。
すぐに支度をした育田さんは、家で母と合流すると、病院へ向かいました。しかし、到着したころ、おばあちゃんはすでに息を引き取っていたのです。
苦しんだ様子もなく、静かな最期を迎えたようでした。
病院の桜は満開。育田さんは、「もしかしたら、おじいちゃんがおばあちゃんを迎えにきたのかもしれない」と思っています。
※写真はイメージ
育田さんの記憶に残ったおじいちゃんの言葉
おじいちゃんとおばあちゃんのことが大好きだった育田さんは、2人がこの世を去ってからとても悲しみました。
生前の2人は、おばあちゃんがツンとした態度をとっていたことから、あまり仲よく見えなかったそうです。「どちらかといえば、おじいちゃんが一方通行でおばあちゃんのことが好き」というように、育田さんの目には映っていました。
幼少期に、育田さんはおじいちゃんに、「おばあちゃんはおじいちゃんのことをよく怒るのに、どうして2人は結婚したの?」と尋ねたことがあるとのこと。
おじいちゃんの答えは、次の通りでした。
「ばあちゃんは笑うとすごく可愛いんだ」
いままでの、おじいちゃんとおばあちゃんのエピソードが頭の中を駆け巡るようなひと言。2人は本当に深く愛し合っていたのでしょう。
育田さんは、最後に次のように2人への想いをつづっています。
なかなか素直になれなかったおばあちゃんが、せめて天国ではおじいちゃんの前で素直になれるといいなぁと思います。
天国へ行った後も、互いを思いあう夫婦でいてほしいですね。