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病床に横たわる男性の手を握る1人の女性 この写真に全米が涙した理由とは

By - grape編集部  公開:  更新:

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出典:Shannon Volkodav

病院のベッドに横たわる高齢男性の手を握る1人の女性。そんな2人の姿を映した1枚の写真が多くの人の涙を誘っています。

一見すると最愛の祖父に寄り添う孫のようにも見えますが、2人の間に血縁関係はありません。

女性の名前はディーナ・ウォーカー・ポーリーさん。彼女はアメリカ・ジョージア州の警察官。そして彼女が手を握っているのはボブさんというホームレスの男性です。

孤独なホームレスの男性を救った警察官

ディーナさんは2年ほど前、勤務中にボブさんと出会いました。

ボブさんは幼いころから家族がおらず、人生の大半をホームレスとして生きてきたといいます。また最近、脳卒中を起こし、しゃべることができなくなったのです。

そんなボブさんの境遇を知ったディーナさんは彼の力になりたいと思い、基本的な生活のスキルを教え、常に食べ物が確保できるように手助けをしていました。

2019年5月、ボブさんは体調が悪化して入院。その約2か月後、ディーナさんはつらい決断をすることになります。それは「ボブさんが残された日々をホスピスで過ごすこと」。

ディーナさんはこの時すでに、ボブさんの治療のための委任状を取得していたといいます。

彼女は病床のボブさんの手を握り、何度も「愛してるわ」と伝え続けたそうです。

ディーナさんの友人が撮影したこの写真は1万3千回以上シェアされ、多くの人が「涙があふれた」とコメントしています。

この2日後にボブさんは永遠の眠りにつきました。ディーナさんは地元の葬儀社に相談し、無料で火葬をしてくれることになったといいます。

ディーナさんは海外メディア『WSB-TV』にこう語っています。

初めてボブさんに会った時、彼にこういったんです。「あなたには一生涯の友人ができたわよ」って。そして私は彼の最期の時までそばにいました。

WSB-TV ーより引用(和訳)

子どものころから孤独と貧困に耐えながら生きてきたボブさん。

彼にとって、人生の最期の時間をディーナさんという友人と過ごせたことは、きっとこの上なく大きな幸せだったことでしょう。


[文・構成/grape編集部]

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