病床に横たわる男性の手を握る1人の女性 この写真に全米が涙した理由とは
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飼い主「狙われていることに気付かず、ニッコニコ」 愛犬の後ろに写っていたのは…「背後を狙われていることに気付かず、ニッコニコの犬」このようなコメントを添えて、Xに写真を投稿したのは、ペキニーズのハオくんと暮らす、飼い主(@hao_kochi)さんです。

撮影者「…お前今どんな心境なんよ」 湖で野鳥が?「夜勤で乾き切った心に効く」「…お前、今どんな心境なんよ」というひと言とともに、1枚の写真をXで公開したのは、土井一心太(@aganoya)さん。なんでも、新潟県阿賀野市に位置する瓢湖(ひょうこ)で、ある野鳥が独特なポーズで静止していたといいます。
病院のベッドに横たわる高齢男性の手を握る1人の女性。そんな2人の姿を映した1枚の写真が多くの人の涙を誘っています。
一見すると最愛の祖父に寄り添う孫のようにも見えますが、2人の間に血縁関係はありません。
女性の名前はディーナ・ウォーカー・ポーリーさん。彼女はアメリカ・ジョージア州の警察官。そして彼女が手を握っているのはボブさんというホームレスの男性です。
孤独なホームレスの男性を救った警察官
ディーナさんは2年ほど前、勤務中にボブさんと出会いました。
ボブさんは幼いころから家族がおらず、人生の大半をホームレスとして生きてきたといいます。また最近、脳卒中を起こし、しゃべることができなくなったのです。
そんなボブさんの境遇を知ったディーナさんは彼の力になりたいと思い、基本的な生活のスキルを教え、常に食べ物が確保できるように手助けをしていました。
2019年5月、ボブさんは体調が悪化して入院。その約2か月後、ディーナさんはつらい決断をすることになります。それは「ボブさんが残された日々をホスピスで過ごすこと」。
ディーナさんはこの時すでに、ボブさんの治療のための委任状を取得していたといいます。
彼女は病床のボブさんの手を握り、何度も「愛してるわ」と伝え続けたそうです。
ディーナさんの友人が撮影したこの写真は1万3千回以上シェアされ、多くの人が「涙があふれた」とコメントしています。
この2日後にボブさんは永遠の眠りにつきました。ディーナさんは地元の葬儀社に相談し、無料で火葬をしてくれることになったといいます。
ディーナさんは海外メディア『WSB-TV』にこう語っています。
子どものころから孤独と貧困に耐えながら生きてきたボブさん。
彼にとって、人生の最期の時間をディーナさんという友人と過ごせたことは、きっとこの上なく大きな幸せだったことでしょう。
[文・構成/grape編集部]